翼を「自己修復」する飛行機が開発された・・・スマホの傷が「勝手に直る」日も近い!?

人間の皮膚のように、ダメージを負っても自己修復する「飛行機」。そんなにわかには信じ難い技術が発表された。

英・ブリストル大学の航空宇宙工学研究チームが開発したのは、自己修復する飛行機の翼だ。人間の眼には粉末状にしか見えないような、修復用の液体入り超小型カプセルを埋め込むことで機能する。
ダメージを受けた際、カプセルの中に収容されている修復用の液体が流れ出し、損傷部分の隙間へ流れ込んで凝固する仕組みだ。

液体はゴルフクラブなどにも使用されているカーボンファイバーで補強された混合物でできており、軽く頑丈で、髪の毛の幅ほどの隙間にも入り込むことが出来る。

将来的には
スマホの画面にも応用できる?

まだ大きくて構造的な損害を修復することは出来ないが、バードストライク(飛行機に鳥がぶつかる事故)で受けるような小さなダメージには有効だ。ちなみに、このアイデアは人体が傷を自己修復することから着想を得ているそうだ。

研究チームをリードするDuncan Wass教授が「Forbes」に語ったところによると「技術を応用することで、バイクのフレームやスポーツ用品、スマートフォンのスクリーンなど身近な製品にも応用できるようになる」そうだ。

航空機への利用へは認可申請のハードルが高く、実用化までは5年から10年ほどかかると予想されている。案外、スマホのような身近アイテムのほうが、こういった革新的な技術が応用されるのは、早いかもしれない。

TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。