ウミガメにカメラを装着!危機遺産入りを回避した「グレートバリアリーフ」の姿

世界最大のサンゴ礁「グレートバリアリーフ」と言えば、オーストラリアにあるスキューバダイビングスポットとして有名な観光地の一つ。エメラルドグリーンの海の様子は、写真を見ただけでもため息が出ちゃいます。

そして、先日話題になったのは、ウミガメの背中にGoProを設置して撮影した海底のサンゴ郡の様子。美しく神秘的な海の世界をウミガメの目線で見ることができる映像は必見です。

動画は動物愛護団体WWFが、ジェームスクック大学、クイーンズランド大学、グレートバリアリーフ海洋公園局、オーストラリア政府、現地レンジャーや、コミュニティグループなどと協力し海洋調査を進めるために制作したもの。6,000種もの生物が生息していると言われているサンゴ郡の様子は美しいの一言です。

グレートバリアリーフは、7月1日、ユネスコによる「危機遺産」リスト入りを回避しました。危機遺産とは、遺産価値として認められている文化財の劣化などが激しい場合に適用され、国際的な保護管理下に置かれるもの。最悪の場合「世界遺産」から登録が削除される可能性もあり、そうなれば観光業への打撃は避けられませんでした。

問題視されていたのは、水質汚染や沿岸の工事、その他オニヒトデの繁殖などの影響により過去30年間でサンゴが半減していたこと。しかし、オーストラリア政府によって環境改善の作業を進めた結果、ユネスコはその姿勢を評価、長期的な改善策をまとめたことでリスト入りは一時的に回避されました。

上に紹介した動画も、保全計画における海洋環境のモニタリングの一環として撮影されたもの。「ABC News」の記事には、遺産の評価を下す公式諮問機関「IUCN」の世界遺産プログラムディレクターTim Badman氏からのこんなコメントが。

「オーストラリアが策定した新しいプランは、世界的な脅威でもある気候変動やグレートバリアリーフの回復にとって、とても重要なステップになるだろう。今こそ計画を実行に移すときだ」

Reference:ABC News
Licensed material used with permission by WWF Australia

TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。