なぜ、年齢が増すごとに「二日酔い」がひどくなっていくのか?

最近「お酒の量がめっきり減った」のは、体力的な問題?そう自問自答する人へ向けた記事がこちら。「Elite Daily」が、医療ジャーナリストのKevin Soden博士とフィットネスエキスパートのRicki Friedman氏とタッグを組んで、「年齢を重ねるとなぜ、二日酔いが辛いものになるのか」かを解明しました。

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20代も後半に差しかかると、お酒が今まで体験したことないほどの深刻な二日酔いを伴う“辛い物”に変わるはず。 二日酔いの症状はみんながよく知ってる通り。身体が乾き切り、ふらふらし、ズキズキとヒドイ頭痛が襲ってくる。さらには「不安、後悔、羞恥心、鬱を通常以上に感じるかもしれない」と、Kevin Soden博士が指摘する。
「二日酔いは辛い…」そうと分かっていても、人はお酒を深追いしてしまう。でも、自分の身体がもはや若い頃とは別物になっていることに目を背けてはいけない。

01.
体力的ピークから
衰えはじめてきている

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人間は年を重ねると、身体はもはや昔のように回復することはできない。Soden博士は、「人間は20歳を超えると徐々にエネルギーレベルが枯渇していく」と解説している。 20代は、仕事においても無理をしがち。新しいキャリアのためにストレスを溜め込み、理想の食生活をできず、十分な睡眠を得られていないこともある。
学生時代を謳歌してきた数年前までとは、明らかに違う生活習慣のため、体力的にも過度な飲酒がキツいと感じるようになってきているはずだ。

02.
抗酸化作用による
肝機能向上が鈍ってくる

Friedman氏が指摘するように、年齢を重ねるにつれて肝臓が生成する抗酸化物質が徐々に減少していく。こうなると、体内から排出しきれない毒素が頭痛や吐き気といった、典型的な二日酔いの症状を引き起こしていく。ビタミンBが豊富に入ったサプリメントに手が伸びるのはあなただけではない。
毎日、グラス2杯以上のワインを飲んだ場合、あなたの身体はかつてのように、毒素をフィルタリングする機能が若々しくあると思わない方がいい。
Food Coach NYC」によると、日常的にアルコールを摂取している人は、肝臓が適切に消化しようと無理に働き、結果として脂肪肝を引き起こすこともあるという。脳医学の科学者Eric Braverman博士は言う。

「脂肪肝は、中性脂肪レベルを上昇させ、グルコース調節を損ない、身体から毒素を排出することすらも困難にさせてしまいます」

毒素を消すことができなければ、二日酔いが襲ってくる。友達の家に集まって、テキーラのショットを飲んでいたときほど、もはやあなたの身体は若くない。また、「脂肪の増加は、高い血中アルコール含有量につながる」とFriedman氏は主張する。血中アルコール含有量が高くなるほど、酔っぱらうのはこのため。

03.
飲酒+睡眠=
脳は休むことができない

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お酒を飲むと「睡眠を台無しにしてしまう」。Friedman氏が指摘するように、私たちの多くは、速く眠りに落ちるための手段としてアルコールを使う。でも、これが間違いだそう。飲酒することで、睡眠時のREMサイクルが乱れてしまうからだ。お酒の影響で睡眠が断続的に中断され、脳も身体も完全には充電しきれていない状態で朝を迎えることに。疲れが取れていないと脳が感じてしまうことが原因だそう。
脳科学者の観点からも、若い頃は、多くの睡眠を必要とせずとも「心も身体もリフレッシュすることができる」と医療ジャーナリストのSoden博士。ところが、年齢を重ねていくに従って、翌日にお酒が残りやすくなり、脳の認知機能も大幅に低下する。この状態を回復するために、「多くの睡眠時間を身体が必要としている」とSoden博士は見解を述べ、こんな一例を示している。

「平穏な8時間の睡眠は、酒に酔った状態で12時間眠り続けるよりも10倍以上、若返りの効果が期待できる」

最後に、辛い二日酔いから解消される最善策は何か?その方法のひとつが、飲み終わった後に「卵を食べること」だとFriedman氏。卵は、体内システムに残された残りの毒素を吸収するのに役立つ、アミノ酸を含有するシステインが豊富。肝臓の働きを高める効果が期待できる。また、就寝前の飲酒を控え、寝る前に水を意識的に多く摂取することもすすめている。

Licensed material used with permission by Elite Daily

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