ケガから救ってくれた男性との、お別れの日。子鹿がとった行動とは・・・?(動画あり)

この心温まる動画は、ケガを負った野生の子鹿と、それを救った男性、そして彼の愛犬の物語です。

数週間の手厚い介抱のあと、野生に返そうとする男性の元を離れようとしない子鹿の姿に、きっと胸が熱くなるはず。

親兄弟に見捨てられた
負傷の子鹿

米イエローストーン国立公園の近くに暮らすDariusさん。春のある日、自宅裏で子鹿が2頭生まれました。動画は、生後間もない子鹿の様子を捉えたところからスタートします。
1頭の子鹿は前脚にケガを負っているよう。懸命に親鹿と兄弟について行こうとするものの、思うように脚が前に進みません。最初は心配そうに眺めていた親鹿でしたが、ついに、負傷の子鹿を置いて去って行ってしまいました。野生の厳しさが垣間見えた瞬間です。

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この地域には、子鹿を狙う捕食動物たちはいくらでもいます。「ケガを負ったままでは生き残れまい」と、Dariusさんは自宅で子鹿の手当てをすることを決断しました。

簡易ギプス、4時間おきのミルク
犬と鹿、種を超えた愛情も。

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さて、自宅へ連れて帰ったDariusさん。前脚の状態を診てみると、骨が折れている様子は見受けられません。でも、脚をかばう様子は一目瞭然。そこで、前脚がすんなり出るよう、簡易ギプスをオートミールが入っていた厚紙で急ごしらえしました。これで子鹿は、いくらかバランスが保てるように。

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次は、何を食べさせたらいいか? ペットに犬と猫を飼っているDariusさんも、さすがに子鹿の飼育については、経験なし。ネットで情報収集し、人間の赤ちゃんのように、哺乳瓶を使って4時間おきにミルクをあげることに。食欲旺盛な子鹿、日に日に元気さを取り戻してしていきます。

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Dariusさんの献身的な介抱の様子を間近で見ていた、愛犬の“マック”が、いつの頃からか子鹿の側を片時も離れず、里親を務めるようになったそう。ペロペロ躰を舐めてあげたり、毛づくろいをしたり。どこへ行くにもいつも一緒。子鹿の近くで見守るように過ごし、実子を育てるかのように献身的に世話する、微笑ましいマックの姿が、動画からも伝わってきます。

本当のお母さんの元へ
ところが…

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こうして元気を取り戻していった子鹿を野生に返そうと、Daruisさんは、あの日子鹿を見放していった親鹿探しを始めました。
草の生い茂る裏山のフィールドに寝そべり、息を潜めて親鹿の訪れを待ちます。すると、遠くに鹿の群れ。そのなかにはあの母親らしき鹿の姿が。次第に彼らに近づいてくる鹿の群れ。ところが、いくらDaruisさんが促しても、子鹿は彼の元をいっこうに離れようとしません。その場に残して猛ダッシュするも、子鹿も必死になって彼の後をついてくる。あえなく作戦失敗…。

子鹿の気持ちが見ているこちらにも伝わってきます。よーく、下のGIFを見てみてください。Daruisさんの後を懸命に追う、子鹿の様子が見えるでしょ?

こうして、連日のように母鹿散策と、野生へ戻すトライを繰り返し、ようやく母鹿の元へ返すことに成功したDaruisさん。その日に限ってビデオを持ち歩いていなかったため、別れのシーンがないのが残念。と、思ったら…。
数ヶ月後、偶然にもあの親子に遭遇。元気に野山を走り回る様子が動画の最後に紹介されています。大きく成長したその姿に、「元気でな!」。

Licensed material used with permission by Darius Sa

TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。