なにがなんでも諦めない。「すごい人」ってどこが違うの?

「継続は力なり」という言葉がありますが、まさにその通り。続けることで初めて振る舞いに説得力や真実味が備わり、あなたの価値が高まっていきます。では、具体的にどうしたらいいのか?そのヒントを紹介しましょう。

「こうなりたい」という
ゴールイメージを
”生き方”にまで昇華

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私はこれまでエンタテインメントビジネスを通じ、国内外で活躍する音楽業界・スポーツ界の「すごい人」といわれる方々の人間的魅力や好感度を最大化するお手伝いをしてきました。そうしたなか、彼ら「すごい人」たちは、そうでない人たちと何が違うのかに気がつきました。

自分が「こうなりたい」という明確なゴールイメージを持ち、それに沿った生き方を選び、それを継続しているということ。目標達成や自己実現のためには当たり前だと思われるかもしれません。しかし、それを外見や主張、行動にまで反映させ、ずっと継続することで、”生き方”として昇華させられる人は多くないはずです。それこそが「すごい人」になれるかどうかの境目なのです。

大物ミュージシャンも
「継続」があってこそ
成功を手に入れた

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1995年、アメリカで5人組男性グループがレコードデビュー。ところが残念なことに、世界最大の音楽市場であるアメリカで、彼らの価値は評価されませんでした。ボーイズグループが主流ではなかったからです。そこで彼らは、ヨーロッパに活動の重点をおき、認知・共感してもらうべく歌手活動を継続。やがて、アメリカ本国よりも先にヨーロッパ全土で大ブレイクしたのです。

彼らの名前は「バックストリート・ボーイズ」。後に、CDの総売上げが1億3000万枚を超えるスーパーボーイズグループとなりました。世界的な著名人でさえ、最初のうちは地道な活動からスタートしたということ。

みなさんも「自分はこんな人間である」ということを外見・主張・行動を通じ、何度も何度も繰り返し、迷うことなく継続しましょう。そうすれば、「わかってもらえないんだよなぁ…」ということは減るはずです。あなたの本当の価値を人々が認知・共感し、価値が最大化するはずです。

最も恐いのが、
「嫌い」ではなく「無関心」

fit portrait

野球のダルビッシュ有選手にしてもサッカーの本田圭佑選手にしても、「すごい人」たちへは好意的な記事や報道がある一方で、成績がふるわなかった、発言が不遜だなど、ひどく中傷的なものもあります。しかし、悪口ではやし立てるのは少なからず気になっている証拠。

私たちマネジメントの専門家が最も恐れるのは、「嫌い」ではなく、「無関心」です。なにをしようが、どこに行こうが見向きもされない。視聴者やファンから忘れ去られるのが一番怖いのです。日本はまだまだ出る杭は打たれる社会です。どんなに言動に一貫性を持たせ、継続してもあなたのことを嫌う人は一定数いるでしょう。けれど、それらは価値を認められた証拠でもあります。相手に妬みや焦りを覚えさせるほどの力をあなたが持っているということに他なりません。ですから、気にしないことです。誰の記憶に残らないーーそのほうが私は怖いと思います。

切迫感を持たないものは
一流になれない

Womans feet sitting beside the road.

一般企業の定年は60〜65歳。では、アスリートの平均引退年齢はどれくらいでしょうか。例えば、サッカー選手は25〜26歳、プロ野球選手は29歳、相撲取りは31歳といわれているようです。例外はありますが、多くのアスリートは30代という、一般企業の定年の約半分にあたる年齢で引退することになる。とても厳しい世界です。

しかし、残された時間が有限なのはアスリートに限った話ではありません。私たちにも同じく人生の残り日数があります。人生80年として3万日に欠けるくらい。あなたがもしも40歳を過ぎていたら、残り日数はおよそ1万5000日でしょうか。この貴重で有限な時間をいつ、誰と、どのようにして過ごしたいかは真剣に悩んで当然です。私は限られた時間をよりあなたらしく、あなたの価値を高めるために使って欲しいと心から願っています。

すごい人のすごい流儀
コンテンツ提供元:サンマーク出版

伊藤正二郎/Shojiro Ito

エイベックス・スポーツ㈱代表取締役社長。2000年からは全国エリアのプロモーターとして邦楽トップアーティストたちのプロモートに参画。13年、エイベックス・スポーツ株式会社を設立。エンタテインメント業界で培ったノウハウを活用したマネジメントとブランディング手法でスポーツ、トップアスリートなどの価値最大化を実現している。

TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。