NASAが、火星で育つジャガイモを栽培実験中!

2016年2月19日「AFP」は、NASAによる火星環境を想定したジャガイモの栽培実験の結果が翌月明らかになる、ことを報じました。ペルーの首都リマにあるインターナショナル・ポテト・センター(CIP)で、4,500種から厳選された品種が試されているようです。

NASAの宇宙生物学者は、その多くがテストをクリアするであろうと予測。厳しい環境下で育つ食料として、火星だけでなく、砂漠化で起こりうる地球上の飢饉への対応策としても期待されているのだとか。

火星でジャガイモを育てよう!

実験は、火星の大地とほぼ同じ成分であるとされる、ペルーの砂漠の土を使って、研究室内で行われます。課題は、急激な気候の変化に耐えられるかどうか。

実験で使われる計100の品種のうち、40種はアンデス山脈にあるもの。そのほかの60種は、遺伝子組み換えによって、ウイルス耐性をもたせ、わずかな水と塩で育つように作られたものです。

CIP」によれば、二酸化炭素量が増えることは作物にとって好都合。火星の大気はその95%が二酸化炭素のため、地球上で穀物が育つよりも2〜4倍速く成長するとも言われています。

ジャガイモといえば、かつてインカ文明を支え、世界各地に広まったことで、多くの人々を食糧難から救ったと言われている食べ物。その生命力が火星の環境に耐えられるのかどうかーー。続報に期待ですね。

Reference:AFP, CIP
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