体育館の床で作った額縁ーーリユースアイテムは背景に惹かれる

写真は、静岡県にあるセレクトショップ『CO.NNECT.』が販売しているアートフレーム(額縁)。

“やれた”感じは、アメリカを中心に盛り上がっているクラフト系アイテムの流れで捉えてもイケてます。

ポイントは廃材の出どころ。体育館の床を再利用しているんです。

毎年、日本では
約500校が廃校に

フレームの話題の前に、軽く社会的な背景を。

文部科学省の「廃校施設活用状況実体調査(2014年実施)」によると、全国の廃校発生件数は、2012年が598校、2013年が482校。じつに毎年約500校が廃校になっています。

同調査によると、廃止となった学校は公民館や老人ホームなど、さまざまな施設へと活用されているそうですが、なかには老朽化により完全に取り壊しになるケースも。

「自分が通った学校がもうない」という人は、決して少なくないわけです。もしかすると、この記事を読んでいる人の中にもいるかもしれません。

体育館の床は
とても優秀な素材だ

話を件のフレームへ。

きっかけは2005年の夏。『CO.NNECT.』の覚上知幸さんが体育館の解体工事に参加したこと。

その際、床材がチップとして砕かれていく様に、とても残念な気持ちになったそう。

なんせ体育館の床に使用されている木材は、頑丈で良質。覚上さんは、チップにするのではなく、なんとかそのままのかたちで再利用できないかと考え、生まれたのがこのアートフレームというわけです。

木材の質感とコートラインの
バランスに惹かれる

使い古された木の質感に、バスケットボールなどのビビッドなコートラインがアクセントになって、唯一無二な存在感。

見た目だけでも十分そそられますが、バックグランドを知ることでさらに惹かれる、そんなプロダクトです。

もちろんすべて1点もの。サイズによっても値段は異なります。小さなものは¥680から。

詳しくは『CO.NNECT.』まで。

TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。