人が泣くことの5つの効果!すぐに泣く自分を変える方法も解説

人はどのような時に涙を流すのでしょうか。悲しい事があった時、嬉しい時があった時、感動した時、怒った時、誰でも幼少期はもちろん、大人になっても時には涙を流してしまいます。泣いている人を目にすることも少なくはありません。中には人よりも泣いてしまう頻度が高い人もいます。良く泣く人は「泣き虫」「泣き上戸」など揶揄され、傷付いてしまうことも少なくはありません。泣くことは悪いことなのでしょうか。

人はどのような時に泣いてしまうのか、泣くことににどのような意味があるのか、以下しっかり解説していきますので、仕事場や日常生活の中で涙と上手く付き合っていくヒントにしてみて下さい。

「泣く」という行為の効果5つ

何となく人前で涙を流してはいけないという考えをお持ちではありませんか。子供の心から親にそう言われて育った人も多いでしょう。しかし、人は無意味に涙を流しているのではありません。泣くという行為は人にとって全く悪い事ではなく、肉体的にも精神的にも非常に良い効果を与えてくれているのです。
泣くという行為が、あなたにとってどんな効果を与えているのか、下記で説明していきますのでしっかり確認して、泣くことが決して悪い事ではないと、まずは理解していきましょう。

効果1|負の感情を緩和させる

涙にはエンドルフィンに似た効果のある物質が含まれています。エンドルフィンは脳内麻薬とも呼ばれ、分泌されると多幸感をもたらしてくれます。マラソン中に初期の苦しい時間帯を乗り切ると呼吸も楽になり高揚してくる「ランナーズハイ」などもこのエンドルフィンによる効果です。

悲しい時や、苦しい時も泣くことによって「幸せ」を感じさせてくれる物質が排出され、負の感情を緩和してくれるのです。

効果2|副交感神経を活性化させる

人の自律神経には交感神経と副交感神経があり、人が何らかのストレスを感じると、交換神経が反応します。反対に副交感神経を刺激させることで、ストレスを緩和しリラックスすることが出来きます。
睡眠や休憩も効果的ではありますが、泣くことにより副交感神経をより積極的に刺激することが可能です。感情が抑えきれずに大泣きした後など、すっきりした経験はありませんか。この時泣くことによって、交感神経と副交感神経の働きが逆転しているのです。

効果3|仕事や生活の質を上げる

仕事や生活の上で、人は悲しみや苦しみ、または断続的なストレスに見舞われて生きていいます。
悲しみやストレスを抱えてしまうと人は、その事に頭を悩ませ、なかなか前に進むことが出来ません。泣くことによる効果(多幸感やリラックス効果)によって、全てではありませんが、気持ちを切り替えていくことが出来るでしょう。悩み続けるよりも、時には思いっきり泣いてしまった方が、気持ちを新たに仕事や生活に臨んでいけるのです。

効果4|体を健康的に保つ

泣くことは目の乾燥を防いだり、目に入ったゴミを洗い流したりと、直接的にも大きな役割を担っていますが、泣くことの体への影響はそれだけではありません。

高血圧や心臓病、胃痛、下痢、便秘など、これらは全てストレスが大きな要因となりえます。つまり、泣くことでストレスを緩和するということは、身体的な健康にも大きな効果をもたらしています。

効果5|うつ病を未然に防ぐ

マンガンという物質を聞いたことがありますか。マンガンは骨の形成や代謝に関係しており、人体にとっては必須元素であるのですが、血中マンガンの濃度が過剰になると、無関心や抑うつなどの精神症状を引き起こしてしまいます。

涙にはマンガンが含まれており、泣くことによって血中マンガンの濃度を抑えることが出来ます。特に感動した時の涙にはより多くのマンガンが含まれており、抗うつの効果が期待できると言えるのです。

すぐ泣く人の性格的特徴5つ

泣くという行為が人の体や心に非常に良い効果をもたらすということは上記の通り、ご理解いただけたかと思います。まずは、自分自身が泣くという行為を肯定してあげてみて下さい。しかし、あまりにも泣く頻度が高い、すぐに泣いてしまう、泣いていけない場面でも涙が堪えられない、など、改善してしたい状況がある方は、改善策を考える必要があります。では、すぐに泣いてしまう人の特徴を5つ確認してみましょう。

特徴1|なかなか自己主張できない

学校生活や職場などのコミュニティの中で、相手に嫌われたくなかったり、自分評価が気になったりして、なかなか自分の気持ちを伝えられない場面を経験したことはありませんか。

伝えられなかった思いはあまりに溜め込んでしまうと、自分の中で悔しさや不甲斐なさ、情けなさ、などの負の感情となって溜まってしまい、涙となって溢れ出てしまいます。

特徴2|ネガティブな感情を伝えられない

すぐに泣いてしまう人は、悲しい、つらい、苦しい、などのネガティブな感情を上手く誰かに伝えることが出来ません。このような負の感情を、多くの人は誰かに伝えることで、発散したり、和らげだり、時には助けてもらいながら解決していくことが出来るのですが、上手く伝えられないとどうして良いのか分からなくなり、結果泣き出してしまうということも多くあります。

特徴3|我慢することが多い

何かに我慢するということはストレスの大きな原因になっていることは既にご存知でかと思います。社会生活の中で多少の我慢をしなくてはいけない場面は誰しもあるのですが、何でもかんでも我慢していてはストレスが溜まる一方です。

嫌な仕事を押し付けられたり、嫌いな人と同じコミュニティで生活したり、我慢が続くと人はストレスを溜め込み、結果泣くことに繋がってしまいます。

特徴4|マイナスイメージを抱きやすい

人間関係や、試験の結果、仕事の成果などにおいて、必要以上に心配になったり、失敗した時のことを考えて込んでしまったり、物事をネガティブに捉えがちな人も泣いてしまいやすいタイプです。

このような人は常にマイナスなイメージが頭の中にあり、精神が不安定な状態になってしまします。泣くことで発散することは悪い事ではありませんが、マイナスなイメージ自体なくなればより良いでしょう。

特徴5|完璧にこだわる

完璧にこだわってしまう人は、物事の過程や、結果に不満が溜まりやすく、悔しい気持ちが沸き上がり涙に繋がってしまいます。

このタイプは、物事に必要以上にクオリティを求めてしまうので、どうしても自分や他人のミスを許すことが出来ずにどんどん悔しさや怒りを溜め込んでしまいます。なかなか気持ちに余裕が持てないのです。

すぐ泣く自分を変える4つの方法

すぐに泣いてしまう自分を変えるには、まず自分が習慣になっている思考や言動を変えていく必要があります。何度も言いますが、泣くことは悪い事ではありません。

しかし、いつも泣いてばかりでは生活していく上で多少の支障が出てくるでしょう。上手く涙と付き合って、より良い精神衛生状態を保つために、以下4つの方法を実践してみましょう。

その1|自己肯定感を高める

「また、失敗してしまった。」「私が悪かった。」「私のせいで…。」などと、自分をつい否定したくなることもありますが、いつもそんな考えでは、心が病んでしまいます。そんな時はついつい泣いてしまうのも仕方ありません。

しかし、追い詰められる前に、時には楽天的、短絡的な考えを持ってみると案外物事が上手く進んでくれることも多々あります。「私にはできる。」「私は大丈夫。」「私はよく頑張った。」と自己肯定してあげることで、気持ちが上向き、例え結果が悪かろうとも、再び前を向いて始めることが出来るのです。

その2|ストレスを自覚する

泣くことを止められない人は、基本的になぜ自分が泣いているのかを上手く自覚することが出来ていません。つまり、泣くことの原因であるストレスを自分がいかに溜め込んでいるのかを自覚できていないのです。

人は誰しも生きていく上でストレスを抱えています。まずは、仕事や日常生活の上で、自分はストレスを受けているのだと、認めてあげ、緩和したり、発散したりしてストレスと上手く付き合っていくことで、少しずつ泣くこともコントロールしていくことが出来るのです。

その3|ネガティブな感情を人に伝える

ネガティブな感情もあまりに言いすぎてしまっては人間関係をこじらせてしまいますが、「自分という人間をしっかりと相手に理解してもらう」という意味でも、時には悲しい、つらい、苦しいといった感情を人に伝えることは大事なことです。

1人でネガティブな感情を抱えこみ、泣くのではなく、時には誰かを頼り、お互いに助け合って気持ちを安定させていくのです。

その4|涙活でストレス発散する

涙活とは、意図的に涙を流してストレスを発散することです。意図的と言っても玉ネギを切って目に刺激を与えるような方法ではあまり効果がありません。ドラマや映画などを見て感動した時に流れる涙がストレス解消に特に効果があるのです。

あらかじめ意図的に泣いてストレスを発散することで、日々の泣き虫を抑えよう、という方法ですね。最近では涙活のイベントなども行われているようなので、検索して参加してみるのも良いかもしれませんね。

泣いて腫れた目をもとに治す4つの方法

泣くことの効果、泣いてしまう原因、泣き虫を変えていく方法などを見てきました。とはいえ、どうしても泣いてしまうことは誰にでもあります。大泣きしてしまった翌日、目が腫れてしまい、人前に出ることが恥ずかしい、という経験もあるでしょう。最後に、泣いて目が腫れてしまった時の対処法をお伝えします。

泣くと拭った時の摩擦や、涙の塩分の影響で血行が悪くなり、目が腫れてしまいます。そんな時は以下4つの方法を試してみましょう

その1|温めてから冷やす

温めたタオルを両目の上に当てて温め、血行を良くする方法です。タオルは水分を含ませレンジで軽く温めて使用してください。その後冷たいタオルも用意して、交互に目に当ててみましょう。

温めるだけでも血行を良くする効果はありますが、温冷を繰り返すことでより効果的となります。

その2|パックする

コットンに冷たい水や化粧水をしみこませて、両まぶたの上に置き、5分~7分程度、リラックスしながら放置してください。

要領はホットタオルと同じですが、こちらの方がお手軽感があります。

あまり放置しすぎると目が赤くなり悪影響なので、適度なところでコットンを取り除いてください。

その3|マッサージする

指で軽くマッサージをしてあげるのも効果的です。目頭から目じりにかけて、目の周りを軽く押してあげます。そのまま、こめかみまで押してあげるのも良いでしょう。ただし、眼球を傷つける可能性もあるのであまり強く押さないようにしましょう。

その4|お風呂に入る

湯船に浸かることでも目の周りの血行を良くすることができます。多少手間ではありますが、均等に両目を温めることができるため、自然な雰囲気で腫れが引くでしょう。時間に余裕があれば、ぜひ試してみてください。湯船の中でも優しくマッサージしてあげることをおすすめします。

TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。