山好きの聖地で、燻煙薫る「本格アウトドア料理」を味わおう。

大自然のなかで食べるごはんのおいしさといったらない。そのために山を登る人だっている。道具や素材が限られているのに、食べ慣れたものでさえいつもより感動してしまう。

ここで紹介するのは、言葉にならない“あの味”を、豪盛に味あわせてくれる知る人ぞ知る名店。山好きの間では「聖地」とも呼ばれているらしい。ちょっと長くなるけれど、入り口からじっくりと順に見ていきたくなる場所だ。

ビンテージのキャンプ用品が並ぶ。
浅草橋「Capanna Carbone」。

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浅草橋駅から徒歩3分ほどのところにある「Capanna Carbone」は、アウトドアで食べる料理をコンセプトにした本格イタリアン。3階にあるキャンプ用品店「CAMP on Parade」を通過し、奥の階段を登ると4階がレストランになっている。が、素通りするのがもったいない。

そこには、ビンテージのコーヒーミルやランタンなど、愛くるしい見た目のキャンプグッズがたくさんあるのだ。クラフトペーパーバッグに包まれた選りすぐりのスペシャルティコーヒーからは、なんともたまらない匂いが漂ってくる(もちろん、上のレストランでオーダー可能。こちらについては後ほど…)。職人が手づくりした山道具に、刃物やガスカートリッジをカバーする革製品。渋くて可愛くて珍しいモノの並びに、つい目を輝かさずにはいられない。

階段を登るのは、まずその雰囲気を味わってからにしよう。

ロッジでくつろぐような、
開放感と安らぎを感じる空間へ。

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4階に上がると、北欧の山小屋をイメージしたレストランがある。テーブル席のあるフロアは、もともと屋根も壁のない広いテラスだった。大きなタープを張っているだけなのだ。

屋外らしさを確かに感じられる風通しのいい空間には、ロケットストーブや燻製器が置かれている。当然、外気が入ってくるスキマはあるけれど、店内はポカポカしていて寒さは気にならない。

ストーブは、暖をとるためだけに置いてあるのではなく、その上で自家製パンや煮込み料理を仕上げるためにも使われている。どれも見ているだけでワクワクしてくる。山小屋に置いてあるような、冒険心をくすぐるアイテムに囲まれ、薪の燃える音や燻煙の香りを感じられるからだろう。

こだわりの“顔の見える食材”、
国産熟成牛を使った豪快なグリル。

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ザ肉盛り。千葉県の伊藤さんが育てた国産熟成肉を炭焼きし、Tボーンステーキに。庄内豚骨つきロース、自家製ソーセージも。
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農家から直送される新鮮野菜。 炭火焼きにし、最高級赤にんにくとアンチョビソースのバーニャカウダで。
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おまかせ五種盛りの一例。
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ペラガッティーノチーズの上で仕上げる、庄内豚の自家製パンチェッタを使ったカルボナーラ。
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自家製デザートプレート。青森県産青リンゴのコンポート、濃厚たまごプリン、くるみ豆を練り込んだガトーショコラ、バニラアイス。
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甘酸っぱい青森県産の青りんご「シナノゴールド」を、オーブンでじっくり焼き上げ、シナモン、はちみつでアクセントを。

料理は、どれも指定の農家から直送された野菜や、選び抜かれた国産牛、こだわりの食材を使ったものばかり。豪快に炭焼にしたり、ダッチオーブン、スキレット、ココットを使って調理するメニューが豊富に揃っており、魅力的なドルチェも選べる。

炭焼のTボーンステーキは500gからカットできるので、何人かでオーダーをして欲しい。ちなみに、ひとりでチョイ飲みしたり、ごはんを食べに行きたいあなたにもオススメしたいメニューがある。まずはこれだ。

最高級ニジマスのカルパッチョの、
“瞬間燻製仕立て”。

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パカッ。

っとクロッシュを開けると、辺りに白い燻煙がゆらめき、その香りがふわ〜っとひろがる。この瞬間がたまらない!

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群馬県産 最高級ニジマス“ギンヒカリ”のカルパッチョ 瞬間燻製のサラダ仕立て 山菜のサルサベルデ

桜チップスの燻煙で仕立てたカルパッチョとサラダを、アンチョビソースでいただく。ひとくち頬張ったら、新鮮なギンヒカリの旨みと鼻を抜ける芳醇な燻製の風味に浸ろう。

アウトドアといえば燻製だ…と言い切ってしまうのは短絡的かもしれないが、シンプルでわかりやすいからこそ一品目に選びたい。運ばれてきたときのサプライズ感も合わさり感動する。

一緒にオーダーする飲みものには、これがお勧め。

イタリアで最初のクラフトビール、
バラデンのイザック。

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香り豊かなワインもいろいろあるし、イタリアンビールの定番モレッティもあるけど、そのなかでも試して欲しいメニュー。

イタリアで初めてクラフトビールをつくった醸造所バラデンは、音楽・アート・食を愛するテオ・ムッソ氏が創設したブランド。ワインのように楽しめるビール作りが特徴で、香り、味わい、喉越し、料理との相性を追求している。オリジナルグラスの形が、ワイングラスに似ていることでも知られている。

イザックは、オレンジピールの香りがほのかに漂うホワイトビールで、コリアンダーが微量ながら入っていて、スッキリとした軽い飲みくちながら味はまろやか。女性にも人気で、軽い前菜や魚の刺し身にピッタリだ。

ちなみに、シェフの黒田さんが「ビールに合いますよ」と教えてくれたこの一品も◎。

自家製の燻製チーズ。

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店内にある手づくりの燻製器でつくられたもの。言葉にならないまま眉間にしわを寄せてしまうほど香りとまろやかさが絶妙なのだけど、チーズ自体はさっぱりとしていてパクパクいける。

続けて、黒田さんが特別に腕をふるってくれたリゾットも紹介させてほしい。

旬のトリュフが香るリゾットを、
ペラガッティーノチーズの上で仕上げる!

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バーカウンターのレンガに、ちょこんとのった新鮮なトリュフ。これをリゾットに惜しみなく削る。あとは、ペラガッティーノチーズの器のなかで、自分の手で混ぜながらチーズをリゾットに馴染ませていく。

今のところwebサイトにはないけれど、先に紹介したカルボナーラと同様にチェックしておきたいインパクト満点の絶品メニューだ。香りが良すぎて放心状態に陥るくらいウマい。食べたいと言う人は、黒田さんにおねだりしてみて。

絶対飲んで欲しい
厳選“スペシャルティコーヒー”。

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アウトドアといえば、コーヒーは外せない。

ここでは、東京のBICYCLE COFFEE、京都のCIRCUS COFFEE、福岡のREC COFFEEから取り寄せた豆が選べる。

どれも、流通量の5%ほどしかない良品質な豆を扱って“スペシャルティコーヒー”をつくっているお店。CIRCUS COFFEEの浅煎り『賀茂川ブレンド』をバーテーブルからオーダーすると、まずドリップしているあいだに押し寄せてくる香りにやられる。一口飲めば野性味溢れる味わいーーとでも言おうか。そんなとこまで行けちゃうの!?みたいな向こう側感を覚えるほど豊かな、苦味、酸味、香りのバランスが全身に伝わっていくのである。いつものコーヒーとは一線を画す味わいに出合えるに違いない。

さて、山小屋にいるかのようにして料理・お酒・コーヒーを楽しめるこちらのお店。メニューだけでなく、ぼんやりとランタンを眺めながら過ごす時間そのものが贅沢に感じられる。ぜひとも山登りに行く気分で足を運んでもらいたい。ランチやカフェタイムにフラッと立ち寄るだけでも、本格的なアウトドアの味が満喫できるはずだ。

【店舗概要】
■店名
「Capanna Carbone」
 
■営業日時
・火〜金
Lunch 12:00-15:00 [L.O.14:30]
Cafe 15:00-17:00 [L.O.16:30]
Dinner 17:00-23:00 [L.O.22:00]
・土日祝日
11:00-23:00 [L.O.22:00]
 
■定休日
月曜日
 
■住所
〒111-0053 東京都台東区浅草橋1-29-1 ソリューション浅草橋3~4階
Google Map
 
■問い合わせ
03-5829-9363
info@carbone.jp
Licensed material used with permission by CAPANNA CARBONE
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