お湯に浸けて変形する「プラスチックカード」、どう使うかは閃き次第!

とっさに使い道がイメージできないかもしれない。必要だと、今すぐには感じないかもしれない。それでも、なんか役に立ちそうな気がしてならない。と、ここまでは個人的な感想。でも、そのアイテムが、Indiegogoで目標額の800%を超える出資金を得て、いよいよ商品化へ。

みんな、思ってることは同じ。なんか役に立ちそうなフンイキ。

熱湯でぐにゃぐにゃになる
不思議なプラスチック

イギリスで開発された、この薄いカード状のプラスチック。熱湯に浸けるだけで、たちまちぐにゃ〜んと粘土のように柔らかくなり、自在に形づくることができるというアイテム。「very hot」とだけしか表記されていないため、厳密なお湯の温度までは分からないが。

柔らかくなったところで、好きなように形を変えて(ハサミでだって切れる!)、しばらく置いておくと冷めたあとはカチカチになっている。これがでんぷんをベースにしたバイオプラスチックの性質だ。

一般的にこうした熱可塑(熱すると柔らかくなる)性のある物質には粒状のものが多く、その性質ゆえ、散らかったり、ムダが多かったり、なかには毒性のある物質を使用する場合もある、と「FORMcard」の開発者。

かたやこちらは、でんぷんをベースに開発された非毒性のバイオプラスチック。もちろんキッチンツールと一緒にしまっておいても問題なし。

困ったな…な時こそ
コイツの威力の見せどころ
携帯性も汎用力も◎

カードサイズの利点を活かし、お財布やポケットに忍ばせておけば、いつどんな時でもリペアが可能。きっと、さまざまなシーンで「あって良かった」、となるハズ。たとえば、開発者らは、こんなシーンを想定しているようだ。

ちっちゃいドライバーのグリップエンドを補強したり、

片口スパナが見当たらない、なんてときにも。

では、これが日曜大工の場でのみ活躍するような代物かといえば、さにあらず。もっとデイリーで「あったらいいな」なシーンがあるはず。たとえば…、

簡易フックをつくったり、

切れてしまったブラインドカーテンにも、

折れた傘のホネを繋ぎとめるものとして、

スマホの車載ホルダーだって急ごしらえできてしまう。使い方はまさしくアイデア次第だ。

そうそう、FORMcardはリユーサブル。お湯に戻せばまた柔らかくなり、何度だって形を整え直すことができるので、少し気に入らなかったり、用途が済んだら、お湯にポンと戻すだけ。他にも数枚混ぜて溶かして使えば、マーブル柄も楽しめる。

現在、最小ロットは3枚で5ポンド(約673円)。90枚入りだと100ポンド(約13,500円程度)に、それぞれ輸送費がかかる。

イマジネーションを刺激して、あらゆるものをリペアしたくなるFORMcard。どうだろう、いつか何かの役に立つときのため、カードの奥に忍ばせたくなるんじゃない?

Licensed material used with permission by Peter Marigold, FORMcard
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。