「いつも娘を可愛がってくれてありがとう」。別れたパートナーの今の恋人に送ったメッセージ。

離婚をしてしまったら、結婚していたふたりは他人同士にならざるを得ません。でも子どもにとっては、ふたりがいつまでも自分の親であることに変わりはないのです。子育てはさまざまな形で協力し続けるとしても、もしどちらかに新しい恋人ができたら…。

ここで紹介するのは、アメリカのある女性が、自分の娘の世話をしてくれている、元カレの恋人へ贈った感謝の言葉。Facebookで公開されたそのメッセージには約40万の「いいね!」と約16万もシェアされました。

2人のママ

4歳の女の子、ライリーちゃんには2人のママがいます。ひとりは未婚の母としてライリーちゃんを産んだオードリーさん。もうひとりは実のパパの新しいガールフレンド、ホイットニーさんです。

ライリーちゃんは、本当のママのオードリーさんのことはもちろん大好きですが、ホイットニーさんのことも大好き。なぜならパパのところへ遊びに行くと、いつも本当のママみたいに優しく可愛がってくれるし、時にはプレゼントを持ってきてくれたりするから。

オードリーさんは、いつも娘を可愛がってくれるホイットニーさんへ、日頃の感謝を込めたメッセージをFacebookで公開したのです。

「彼女には本当に感謝しているの」

「これは、娘のパパの彼女。本当に素敵な人なの。娘をいつも実の子どもみたいに可愛がってくれているわ。本当に感謝してもしきれないくらい」

今でこそオードリーさんはホイットニーさんを信頼していますが、当初は不信感でいっぱいだったそう。

でも徐々にホイットニーさんの人柄と、献身的に娘に接してくれる姿を見て、信頼と尊敬の気持ちが生まれてきたのだとか。

オードリーさんも、義母に育てられた過去を持つ。

じつは、オードリーさん自身もステップファミリーの経験者。子連れ再婚同士の家庭で育ちました。

それでも彼女の義理の母親は、姉妹わけ隔てなく育ててくれたそうです。そんな義母の姿を見ていたからこそ、ホイットニーさんの葛藤や、母親になろうと努力をする人の気持ちをよく理解できたと語ります。

オードリーさんは今ではホイットニーさんを親友として、またライリーちゃんの家族として、心から親愛と感謝の気持ちを持っているとか。また、自分とホイットニーさんの関係性が、娘のライリーちゃんにもいい影響を与えていると感じているそうです。

「私は絶対、ホイットニーをよそ者扱いしない」

オードリーさんは、自分と同じような境遇の人に向けてこう続けます。

「じつの子どもではないのに、母親になろうとするのは本当に大変なことだと思う。でも、その努力をしてくれる人を感情的に締め出すべきじゃないわ。そんなことをすれば残るのはきっと『意地悪な継母』だけ。だからもし子どもとの関係を作ろうと努力してくれる人がいるならば、自分自身も大人になって、広い心で受け入れて、チャンスをあげてほしい。憎しみではなく、たくさんの愛を」

彼女にとって大切なのは「家族の形」にこだわることではなく、さまざまな愛の形を受け入れて、シェアすることだと語ります。

「私はいま、とても幸せです。娘にとってママが2人いるってことは、それだけ自分を愛してくれる人が増えたってことだから。私はホイットニーを、絶対よそ者扱いなんかしないって決めたの」

Facebookのコメントには、オードリーさん達と同じ境遇を持った人たちからの共感の声が多数寄せられています。

「家族」の形は、多様化しています。彼女たちの考え方は、家族がそれぞれの形にあった歩み寄りをすることで絆を築いていく「手がかり」なのかもしれません。

Licensed material used with permission by Audrey Nicole
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