沖縄の「豚汁」だからといって、豚耳や豚足が入るわけじゃありません

冷たい風にさらされて冷え切った体をいやすのに欠かせないのが、ぬくもりと滋養。その2つを同時に満たしてくれるものといえば…日本人のソウルフード「豚汁」でしょう。ここでは、いつもとはちょっと違う地域性が色濃く反映されたひと椀を紹介します。ウチナーンチュの豚汁とはどんな味?

甘くコクのある味は、
“お祝いの日”のひと椀。

沖縄の郷土料理「イナムドゥチ」は、言うなれば具沢山の味噌汁のこと。お祝い行事やハレの日にふるまわれるお椀として、古くから島の人々に愛されてきた味です。このイナムドゥチとは“猪もどき”を指すそうで、要するに豚肉。と言うことで、これを沖縄版の豚汁として味わってみませんか。

〈材料〉

・豚バラ薄切り肉:100g
・干ししいたけ:2枚
・こんにゃく:40g
・厚揚げ:50g
・かまぼこ:50g
・大根:1/8本
・水:600ml
・白みそ(甘口):小さじ5

〈つくり方〉

まずは準備。干ししいたけは600mlの水で戻して太さ5mmに、豚バラ薄切り肉は4cm幅に切る。こんにゃく、厚揚げ、かまぼこ、大根はそれぞれ太さ1cm、長さ5cmの短冊切りにします。

鍋に干ししいたけの戻し汁、大根を入れて中火で煮立たせたら、白みそ以外の材料を加えてふつふつするくらいの火加減で10分煮ていきます。最後に白みそを溶いてひと煮したら完成です。

基本の具材はこの6つ。本場沖縄では「カステラかまぼこ」を入れるようですが、そこは一般的な手に入りやすいかまぼこでOK。

TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。