遊牧民のスマートな生活道具でつくるフライパン鍋料理

遊牧民と聞くと、モンゴルの草原をイメージする人が多いと思いますが、中央・中東アジアに位置するアフガニスタンも大地を移動する民が暮らす土地。

移動する彼らにとって、持ち運ぶ家財道具は必要最小限に抑えるのが鉄則。だからこそ生まれた生活の道具があります。それが「カラヒィ」と呼ばれる鍋。

見た目は丸底の鉄鍋ですが、ひっくり返すと底面で小麦粉をこねることができるようにデザインされたもの。というより、「いつからかそうなった」のほうが正しいかもしれません。この底面でパンに近い食感の郷土料理「ロティ」をつくるそう。

さて、この鉄鍋カラヒィですが、いつの頃からかこの鍋を用いてつくる料理そのものを指す呼び名にもなりました。羊や鳥の肉、野菜をトマトベースのスープで炒め煮して、ターメリックを中心としたスパイスで風味付けした料理が、それです。

〈材料:2人分〉

玉ねぎ:1/2個
鶏もも肉:300g
しょうが:1かけ
パクチー:適量
サラダ油:大さじ1/2

A トマト水煮缶:200g
A 水:100ml
A レモン汁:小さじ1
A ターメリック:小さじ1/2
A 塩:小さじ1/3

〈つくり方〉
しょうがをみじん切り、玉ねぎは薄切り、パクチーは2センチ幅、鶏もも肉はひと口サイズに切り分けます。つぎにフライパンにサラダ油をひいて中火で熱し、玉ねぎとしょうがから炒め、鶏もも肉を入れて表面を焼いていきます。そこにAを加えて弱火で10分。器に盛り付けて、最後にパクチーをちらせば完成です。

TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。