スパイシーなピラフをすべて「ジャンバラヤ」とするのは早計

移民の国アメリカには、バラエティに富んだ多様な料理が、独自にアレンジされて誕生した歴史があります。たとえばよく知るジャンバラヤも、フランス系カナダ人の食文化「ケイジャン料理」をルーツに持つ米料理。

ここに紹介する「ジョロフライス」は、見た目こそジャンバラヤですが、実際は似て非なるもの。まったく違う背景がありました。

ジョロフライスは、セネガルに暮らしていたヴォロフ族のソウルフードだと言われています。それがナイジェリア、ガーナ、西アフリカ諸国へ次第に広まっていき、そこから奴隷貿易の時代、北アメリカに伝わったんだそう。

ひと口にいえば、スパイシーなピラフ。これにちょっとだけアレンジを加えて…。

〈材料〉

米:2合
にんにく:2かけ
玉ねぎ:1/2個
ピーマン:1個
牛かたまり肉:200g

サラダ油:大さじ1
塩こしょう:適量

A トマト水煮缶:1缶(400g)
A 水:200ml
A コンソメ:1個
A カイエンペッパー:小さじ1/2
A ローリエ:1枚

〈つくり方〉

まずは下処理から。にんにく、玉ねぎ、ピーマンをみじん切りにし、牛かたまり肉はひと口サイズに切ってから、塩こしょうで下味をつけておきます。フライパンにサラダ油をひいて中火で熱し、牛肉の表面を焼いたら取り出して、にんにく、玉ねぎ、ピーマンを加えて全体に油がまわるまで炒めましょう。

そこにお米を加えて炒めたら、Aを加え、フタをして弱火で10分。パエリャの要領で煮ていきます。牛肉をのせてふたたびフタをして5分煮たら、火を止めて10分蒸し、最後に塩こしょうで味をととのえたらできあがり。

TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。