「人は良くも言われ、悪くも言われるのがよい」。自分を成長させてくれる8つの名言

生きていれば、世の中の不条理や他人の辛辣な言葉に傷つくこともあります。しかし、世の中は、そんなネガティブなことばかりではありません。

それを思い出させてくれる偉人たちの名言を紹介しましょう。ハイブロー武蔵著『あなたのハートに効くコトバ 鋼の心を作るための名言集』から、とくに「メンタル」を強くするために効きそうなものをピックアップしてみました。

01.

「世間は活きている。
リクツは死んでいる」

勝海舟(政治家)

人は自己愛の生き物ですが、ひとりでは決して生きていけません。自分が大好きで、いちばん大事にしたいのに、それを全面に押し出すとうまく生きていけません。それは、みんなが自己愛のかたまりだからです。

自分を生かした人生を送るには、世の中の機微を学んでいかなくてはいけません。謙虚になって自分をコントロールし、世の中の常識から逸脱しないことが必要です。しかし、どうしても自分の考え方や生き方を通したいときは、気概を持ってこれを貫けば、世間もあなたに一目置くようになるでしょう。

「人は良くも言われ、悪くも言われるのがよい」。自分を成長させてくれる8つの名言

02.

「友達には、誠心誠意で付き合い、そうすることに
相応しくない者とは友達にならぬがよい。
好むべき人を好み、忌むべき人を忌むことができたなら、
それは最高の人格者と言える」

孔子(思想家)、宮崎市定訳『論語』

友人とは、自分を刺激し、高めてくれる人のことです。利害のみの人、感情でふりまわす人、相手のことを考えようとしない人、自らを成長させようとしない人などは、友人とは言えません。

友人とは、その人にとって選ばれた、必要な人なのです。自分にふさわしいよい人と出会い、その人を大事に思い、つきあっていく。それが大切なことではないでしょうか。

03.

「愛はお互いを見つめ合うことではなく、
ともに同じ方向を見つめることである」

サン=テグジュペリ(飛行家・小説家)

フィーリングという言葉があります。これはリクツではないものです。心と心、魂と魂の触れ合いで感じられるものです。フィーリングが合うとは、快いこと。心がよろこぶ、魂がよろこぶことです。

フィーリングは大事にしてください。かなり本当の、自分のまだ気づいていない、自分の心の奥のほうから、そこからの発信だと思うのです。

04.

「汝の最大の敵は汝以外にない」

ヘンリー・ロングフェロー(詩人)

誰にでも、人を信じられないときがあります。裏切られ、騙されることもあります。でも、大丈夫です。よい人がいます。いろんな人がいます。

よい人を見つけて、好きになり、大事にしていくのです。それは、自分との戦いに敗けないこと、辛抱すること。きっと素敵な人、よい人が現れてくるのです。

05.

「人は良くも言われ、悪くも言われるのがよい」

三宅雪嶺(評論家)

人を傷つける人がいます。ひどいことを言う人もいます。悪い人もいます。それが世の中でもあります。だれでも傷つくことがあるのだから、自分を癒す言葉を持ちましょう。からだだけでなく、心も。

人生もいろいろ傷ついたときには、癒しましょう。それが神の声。天の励まし。傷ついたときには、自分を励まし、もっともっと強くなるんです。人をもっともっと愛せるために。自分も成長していくために。

「人は良くも言われ、悪くも言われるのがよい」。自分を成長させてくれる8つの名言

06.

「人生われ以外みなわが師」

吉川英治(小説家)

他人のよいところを見ることも必要です。人はだれしも長所と欠点があります。それぞれに、いろいろなもの、それぞれの価値を持っています。人を好きになることは、人のよい面を多く見られるようになるということです。見方によっては、欠点も魅力となるのです。

だから、人を好きになること、人を愛することは、自分の人生の宝物にもなるのです。みんなを好きになることはむずかしいし、必要もありません。だけど、好きな人はあったほうがよいのです。少しずつ増やしたほうがよいのです。そして、その好きな人を大事にし、人のよい面を見る練習をしていくのです。

07.

「文は人なり」

ジャン・パウル(小説家)

手紙は相手を喜ばせます。もらうとうれしいものです。手紙のいちばんの効果は、きっと自分がわかることだと思います。思いを相手に伝えようと何度も何度も考えて、言葉を選び、文をつくってみる。

なにをわかってほしいんだろう。私が本当に言いたいことはなんだろう、と全智全能を使って、しぼり出します。そうしている上、書き終えたころには、こういうことを伝えたかったんだ、こんなことを思っているんだ、とわかってきます。

好きな人、大切な人たちに手紙を書くこと。それは、相手には幸せを、私には、自分を知るということを与えてくれることなのです。

08.

「道徳の伴わない知識は
害あって益がない」

沢柳政太郎(教育家)

人はそもそも、自分こそが大事な動物です。そんな人が集まる世の中には、道徳が絶対に必要です。道徳こそ、人が集団を、世の中を形成するための知恵です。しかしもちろん、この道徳は不変ではありません。刻一刻と変化しつづけるものです。

ルールは、道徳を基盤に、その一定の範囲における基準を示すことです。道徳とルールを大切にする人こそ、自分を大切にし、そして、他人への思いやりのある人です。

TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。