手のひらで花ひらく、美しい手鏡。

拡大鏡と一緒になっている、手のひらサイズの鏡です。

別にあってもなくても平気なんですが、なくなったら困るものです。もしなくしたら、自分自身の軸がなくなったみたいに感じてしまうかも。

これは、ハタチの時に初めてイギリスを旅して、現地に住む母親の友人からプレゼントしていただいたものです。

わたしがよく使うものって、もらいものが多いんです。

何気なく使うことで、もらった人や、その時の情景を思い出したりします。なんだか写真アルバムみたいですね。

鏡はそんなに頻繁に使わないんですけど、だいたいポーチの中に入れています。電車に乗っていて、どうしても気になる!という時にのぞくんです。目元とか唇とか、部分的に。

東京なんてちょっと歩けば、百貨店のウインドーに姿が写るし、駅に綺麗なお手洗いもありますよね。最近だと、iPhoneのカメラ機能を使って、顔をチェックする子もいる。そう考えると、今は、鏡なんて持ち歩く必要がないのかもしれないですね。

どこのものかと聞かれると、ちょっと困ってしまうんですけれど、イギリス製ではないと思います。

カラーリングがアジアっぽいですよね。お花の模様は、プリントされているのか、絵付けされているのか分かりません。下地は貝のようですよね。懐中時計のようなデザインも好きです。

わたし、何かに執着すると、そのものと仲良くできない気がするんです。「これは大事なものなんです!」って思っているものほど、手放した方がいいんじゃないかな。恋愛と似ていますね。

判治真歩/ヨガインストラクター
日本・インドでヨガを勉強し、心豊かな生活を送るべく日々精進しています。

Photo by 元家健吾

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TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。