気になるときにさっと使える、コンパクトなエチケットブラシ。

最近、黒い服を着るようになりました。

かつて花屋さんに勤めていたころは、花に色があるから白い服を着なさいと、先輩方から言われていたんですけれど、年齢を重ねてきて、黒をきちんと着たいなあと思うようになったんです。

母が若い頃から黒い服ばかり着ていたから、その影響もあるのかもしれません。

それで、昨年からエチケットブラシを持ち歩くようになりました。

最初、ブラシタイプにしようかとも思ったんですが、持ち歩くには大きすぎるし、大袈裟な感じになってしまうから、コンパクトなデザインのものを選びました。

黒は埃が目立つので、こまめに取るようにしていると、自然と自分の心も整ってくるんですよ。

お花に触れる仕事を長くやっていますけれど、いつも持ち歩かなくてはならないような専門の道具って意外と少ないものなんです。

黒い服を着るようになっても、白い服を着ていたときのように、生き物に敬意を払って、いつも小綺麗であること。

そういう意味では、このエチケットブラシが仕事道具であるのかもしれませんね。

増田由希子/フラワースタイリスト
プライベートで飾る花の写真を、nonihana_というアカウントでInstagramに投稿しており、世界中に27万人を超えるフォロワーがいる。https://www.instagram.com/nonihana_/

Photo by 元家健吾

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