災害対策にも役立つ「夜の世界地図」がすごい(NASA)

夜のオフィス街で輝く明かりを見つけると、きれいだなと思うと同時に、「こんな時間まで頑張ってる人がいるんだ…」と、そこで働く人のことをあれこれ想像してしまいます。

そんな妄想を、もっと「高い視点」からできてしまう画像がありました。それが、NASAが公開した「夜の世界地図」。 

細かい街の光まで
キャッチ

「夜の世界地図」

「普通の世界地図」とは雰囲気が異なり、最新の計測システムを使い、従来より正確に光を観測。かなり細かい明かりまでキャッチできるようなっているそう。

「夜の世界地図」

たとえば、シカゴの街(写真中央)から左に伸びる、州間高速道路90号線(世界で最も長い自動車専用の高速道路)が認識できたり、

「夜の世界地図」

海に浮かぶ船の光(写真中央・朝鮮半島の下)が確認できたりします。

災害やエネルギー問題の
対策にも

「夜の世界地図」

この地図、人の移動や人口分布などもひと目で知ることができるので、効率的なエネルギー消費の研究材料としても使えるそうです。

また、地域の停電をすぐに発見でき、より迅速な災害対策にも活用できるそうです。

さらに、密漁の取り締まりや、光によって破壊されてしまう生態系の保全に役立てることも可能です。

「夜の世界地図」

国連は、戦火を逃れようとするシリア難民の移動を監視するためにも、このデータを利用しているとか。

「夜の世界地図」

美しく、かつ実用性も高い、光り輝く世界地図。

それぞれの明かりのもとで過ごしている人たちに思いを馳せながら、ついつい無心で眺めてしまいます。

Licensed material used with permission by NASA
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。