失恋から立ち直るための、たったひとつの方法。

失恋さえなければ、人生は随分とラクだと思うんです。でも、一度も失恋をせずに一生を終えることなんて、ほとんどの人ができない。だったらせめて、乗り越える術だけは身につけておきたいな、と思うんです。だって、同棲して結婚直前までいっていたり、社内恋愛で職場公認の仲だったり、長い片思いがやっと成就したり、初恋を貫いていたりしたのに別れが訪れてしまうと、はかりきれないショックを受けるけれど、可能性がゼロとは言い切れないんですから。

辛い失恋を経験したひとりである、ライターのGabriela Szulzingerさん。彼女は「Elite Daily」で、自身がどうやって失恋のショックを乗り越えたかを赤裸々に綴っています。

「幸せになる準備をする」
それが唯一の方法

「失恋を乗り越えたかどうかなんて、結局わからないでしょ?」

正直、それが確実に分かる方法なんてないと思うんです。大切な人がいなくなったのに「ちょうどいま吹っ切れた」なんて、なかなか言い切れるセリフじゃありません。

きっと「気付いたら吹っ切れていた」というものなんだと思います。タイミングは人それぞれだし、期待していないタイミングほど、その瞬間は訪れるものです。

私は、幸せになる「準備」ができ、他の愛を手に入れられたとき、やっと古い恋を手放すことができました。

前の恋の傷が癒えるまでの道のりは長く、辛いもの。新しく誰かを信じることも、ひとりでいることも、どちらも計り知れないほどの精神的苦痛になります。また傷つけられるかもしれない…そういう不安に駆られるのでしょう。

正直に言うと、私も未だに昔の恋の痛みが蘇ることがあります。悲しい出来事は胸にしっかりと刻み込まれてしまうのかもしれません。でも大事なのは、悲しさに執着しないで、そこから学ぶことです。

過去に執着せずに
前を向いて!

「悲しみに執着しない」というのは、簡単なことではありません。人によっては時間が解決してくれるのを待つしかないケースもあるでしょう。その間、あなたの気持ちを理解して、支えてくれる相手がいたら幸せですが、毎回そううまくいく訳でもありません。

新しい恋愛へと踏み込むまでの期間は、精神的につらいことも多いでしょう。過去の恋愛のせいで相手を信頼できなかったり、疑い深くなったり。なかなか誰かを好きになることができないということも。

「その時」は人それぞれですが、私の場合は、失恋後に聴いては泣いていた音楽を冷静な気持ちで楽しめるようになったとき、バスに乗りながら外を眺めても彼を想うことがなくなったとき。ようやく過去の呪縛から解き放たれました。朝の目覚めや寝る前に彼の顔が浮かぶことがなくなったのです。

結局は彼が恋しいのではなく、彼と一緒にいた「感覚」が恋しいということに気付き、「恋しい」=「ヨリを戻したい」ではないということが分かったのです。

そうして過去に固執せず、幸せになる準備が整ってからは、忘れかけていた感情や、少し前までは避けていた愛を全身で受け入れられました。昔の恋と比べてしまう自分がいても、今は幸せでいっぱいです。

結局は、自分をどれだけ「幸せになるべき人間」と思えるか。傷を負っているときは「私は幸せになるべきじゃないのかも…」と考えてしまいがち。でも、そんなことってないはず。

傷つけられた仕返しとして、ひねくれたり、周りを傷つけたりすることは簡単です。一時的には効果的かもしれません。しかしそのうち虚無感に襲われ、かえって疲れてしまうはず。結局それは、傷口に塩を塗るようなものなのです。

悲しみ続けるほうが
よっぽど難しいわ

「幸せになるのは難しい」とよく耳にしますが、実際は悲しさに浸り続けることのほうが難しいと思います。ひねくれ続けるために、毎日自分に「ハッピーじゃない」と言い聞かせ、その場を楽しむことや周りに心を開くことを拒むわけですから。

そんな生き方、あんまりだと思いませんか?

過去の恋を忘れようとしているのなら、まずは変に言いわけしたりしないで「幸せになる」ことに意識を向けてみましょう。私もあなたも、幸せになる権利があることを忘れないでください。

Licensed material used with permission by Elite Daily
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