火薬を使って描く「悪の化身」には炎がよく似合う

メラメラと燃え上がる炎の中から姿を現した顔に、ハッと息を呑む。映画『スター・ウォーズ』のアナキンが悪に染まり、ダース・ベイダーとなって生まれ変わった、あのシーンが鮮烈に蘇ってきたから。

迫り来る迫力を、その目で確かめてみましょう!

針ではなく、「炎で刻む」。

タトゥー・アーティストとして活躍するDino Tomicさんは、新しいものにチャレンジしたいという気持ちから、絵の具を使うのではなく、銃弾に使用する「ガンパウダー」で描くようになりました。

彼の生み出したアートは、一瞬で終わるものではなく、完成前と後も魅力的なんです。

黒い火薬を並べた後に、小さなハサミの先を使って、人物のアウトラインを整えていきます。

ふ〜っと息を吹きかけたら、一瞬にして崩れてしまいそうなほど、それは繊細な作業。

火薬の上を炎が通ると、焼け跡が付着し、一つの作品が完成。

『スター・ウォーズ』以外にも様々なモノを描いているんですよ。

目をカッと開いて、燃え尽きるまで見ていたくなります。紙の上で絵の具を乾かして色を定着させるのではなく、「燃やして焦がす」という発想。針を使って肌に刺青を刻むように、炎でしっかりと焼き付ける表現は、タトゥーアーティストならでは。

インパクトある火薬のアートを、最初から最後まで楽しみたいという人は、下の動画をチェックしてみましょう!

Licensed material used with permission by Dino Tomic
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。