ローマ帝国の力を示した壮大な「メトロマップ」

朝夕必ず目にする、すっかり見慣れたカラフルさ。でもこれは、地下鉄の路線図ではなく、ローマ帝国の最大領域を表した地図なのです。

血管のようにくまなく張り巡らされているのは、線路ではなく街道。まさに「すべての道はローマに通ず」。“東京メトロ風”のデザインが話題となっています。

ポップな地図が示す
壮大なロマン

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作者は統計学を専門としている学生。今までローマ帝国の勢力図と言えば世界史の資料みたいなものばかりでしたが、そこにデザイン性をプラスして描き上げました。

おびただしい数の街道をすべて書き出すのはムリがあるので、名のあるものだけをピックアップしているのですが、その点がまた見やすくスタイリッシュ。古代のロードマップなのに、地下鉄の改札に貼ってあっても違和感がないくらい、しっくりきているから不思議です。

あの都市もこの都市も
すべてローマ帝国

それにしても、当時のローマ帝国はさすがの広さ。ヨーロッパを飛び出し、北アフリカ方面やメソポタミア、エジプトまで勢力を広げていたことが一目でわかります。今日の都市の前身も、今に残る道もよく見るとたくさんありますね。

せっかくなのでこの地図で、地下鉄風にちょっとだけ旅してみましょうか。

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例えば、上の画像はエジプト周辺の拡大図。画像の右側に、上から伸びてくる紫の線。この終点に「アエリア・カピトリナ」という文字が。このあたりは現在のエルサレムです。画像左側のエジプト方面まで繋がって、しっかり支配されています。

もちろん数多の線を乗り換えて行けば、ローマにたどり着くことが可能。

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さらに黒海周辺に目を移すと、右下にトルコの首都アンカラが見つかります。そこから黄色の「ウァレリア街道」ならぬ「ウァレリア線」を北に上り、終点までいけば「ビザンティウム」。これは今のイスタンブールです。

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では肝心のローマ周辺。始発駅のローマから赤の「アッピア線」に乗ります。カプアまで行き、そこからグレーの路線に乗り換えて南に進むと「ネアポリス」。現在のナポリです。

逆にローマから黄緑の「アウレリア線」で出発し、長靴の付け根付近の終点で黄色のラインに乗り換えてみましょう。ずっと進んでフランスの方へ入り、途中グレーの線で沿岸部におりると、今のマルセイユの前身「マッサリア」に到着。

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最後はイギリス方面へ。「マッサリア」のほぼ対角線上にあるこの「ロンディニウム」はもうお察し、今のロンドンです。これまたかなり遠いですが、乗り換えをこなせばたどり着けます。

ここまでだけでもいくつもの主要都市を渡ってきたわけですが、当時はこれがローマ帝国の支配域。もちろん移動手段に電車はナシ。気が遠くなるような広大さと、すべての道が文字通りローマへと繋がっている様子に壮大な歴史のロマンを感じずにはいられません。

Licensed material used with permission by Sasha Trubetskoy
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