「酔うと人格が変わる」はウソだった!?(米・研究結果)

普段はこんなじゃないのに、お酒が入った瞬間に人格が一変。よく笑い、よく泣き、怒りっぽくなったり、悪口を言いだしたり…。なかには「お酒を飲むと性格変わるんだよね」なんて、自分から公言する人も。

飲む人も飲まない人も、みんなが知りたい「お酒と性格」の相関関係を、科学が証明しました。

「お酒を飲めば性格が変わる」
は、ホント?ウソ?

ミズーリ大学によるこの調査。レポートが示している内容をかいつまんで説明すれば、飲酒後の自分が他人からどう見られているか?ということ。

156人の被験者をアルコールを摂取する人たちと、そうでない人とに分け、さらに各チーム内で同性を3〜4人のグループに。お酒(または炭酸飲料)を飲んだ後にゲームやパズルを実施。そこで被験者の人格がどのように変わったかを、それぞれが主観で記録。その様子を部屋の外から客観的に見ていたオブザーバーも、彼らの人格の変わりようを同じく記しました。

結果は、大きく異なるものに。

飲酒によりどのような変化が起きたか、に対し「他人の話を効かなくなる」「注意力が散漫になる」「頑固になる」「大雑把になる」「おしゃべりになる」などの評価を下したのはお酒を飲んだ被験者。

対して部屋の外の人々からの意見はこう。「みな、少しおしゃべりになっただだけ」。つまり、お酒の勢いで性格が変わったと思いたいのは自分だけで、他人から見たら、じつはほとんど変わった印象はなかった…というのが結論。

変わりたい自分が
「お酒のチカラ」を借りている

お酒のチカラを借りて……」

普段の素行からは考えられないような態度に出たり、それこそ人格が豹変したり。日本人的な感覚からすると、“お酒のチカラ”に頼りたくなる場面は日常のなかにも多分にあるんじゃないでしょうか。

お酒が入ったからこそ言える、本音、グチ、もしかしたら告白も?むしろアルコールが入ることでその人の本性が現れる、のであれば……もしかして普段の性格のほうが殻をかぶっている、なんてことも?

まあ今回の実験、分母わずか156人だけではサンプルとしていささか物足りなさを感じてしまうし、そもそもアメリカ人と日本人の気質による差は言うまでもなく。

それでも、です。

こういう結果をみると、「楽しいお酒の席」ですら、友人や同僚からの視線が気になって、酔うに酔えないなんてことも?やっぱり、自分の心情をコントロールできるくらいの分量がちょうどイイってことでしょうね。

Reference:SAGE Journals
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