そもそも人は悪だ。くらいの方が「社会は良く回る」らしい

人間の本性は“善”であり、成長するうちに悪をしってしまう。これが「性善説」。一方、人の本性は“悪”で、生きていくなかで善を学ぶという考え方が「性悪説」です。この性悪説を元に社会をつくるほうが、より人間らしいと動画で訴える「The School of Life」。

二つの考え方が交錯して、考え方がブレそうにならないよう、注意してどうぞ。

「人の未熟さ」を認める
性悪説の考え方

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性悪説では、人をまるで信頼していません。私たちは少し賢くなっただけのサルであるということを認めなければならない、と動画は伝えます。けれどこの考え方は、社会をより良くするための大切な概念となるとも。

性悪説にはどのような利点があるのでしょうか。

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まず性悪説をベースとした社会では、誰も政治家のことを信じません。選挙演説やマニフェストなどで、政治家は「心から国を良くしたい」というような言葉を淡々と述べますが、それは基本的にすべて嘘なんだそう。

確かに、「正しい政治家がいない」という前提のもとで選挙を行うと、有権者はひとりの人間に権力が集中しないようにするでしょう。

はじめから政治家に対して「彼らは自分の野望のために国家を利用する、貪欲な人間である」という認識を持っていれば、彼らに必要以上に期待しない、という理論です。すると、期待はずれの政治にがっかりしてしまうこともなくなるでしょう。

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政治以外でも利点があります。

そのひとつは、著名人のスキャンダルに一喜一憂しなくなるということ。私たちは、才能を持った人たちの不祥事に対して、少なからずショックを受けますよね。

スキャンダルを起こした有名人が誹謗中傷に遭い、仕事を失うということもありますが、性悪説をとれば「人間だから仕方ない」、と許されるようになるのではないでしょうか。

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また、人間は完全な生き物ではないと考えることで、教育システムはより整備されたものになるようです。

現在は、学問や技術的なスキルを身につける場所として教育機関がありますが、性悪説の社会では、理性的に行動するにはどのようにすればいいのかという、精神的な教育に重きが置かれるはずです。

未熟な人間が
心地よく暮らすためには

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性悪説の社会では、人は未熟であると言うことが共通認識となっているようです。だからこそ、共同体として誰もが気持ち良く生きるにはどうするのが賢明か考えるようになるんだとか。

例えば、都市を設計するときは、優雅で洗練されたものが目指され、犯罪が起こりそうな要素はあらかじめ排除されてしまいます。

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性善説の世界では、人は成功し幸せになるものだという認識があります。なので「成功者」のためにお金が使われがちだと動画は述べています。

高級レストランや高級マンションなどが建てられ、名門私立学校に行くのが良いとされる社会。けれど全員が成功するわけではないので、社会そのものに格差が生まれるようです。

一方で性悪説の世界では、「人間はその未熟さ故に失敗する」という根底的な考えがあるため、なるべく質素で安定した毎日を目指します。なので、病院や公立校などの公共機関への投資が増えることが予想されます。

このように、性悪説=人に絶望した考え方ではありません。むしろ性悪説を基準とした社会の方が、思慮深く安定した世界になる可能性は、高いのかもしれませんね。

Licensed material used with permission by The School of Life
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