8月21日に在米の人は「世紀の天体ショー」の目撃者に!?

2017年8月21日(日本時間22日)、アメリカで大規模な皆既日食が起こるという。アメリカ大陸を横断するのは、じつに99年ぶり。この世紀の天体ショーを間近に控え、NASAは日食を観測するための準備動画を公開しました。

日本からは観測できないのですが(残念…)、海の向こうで盛り上がっている様子を見ると、ついこちらもわくわくしてきます。

月がアメリカ全土に
影を落とす日

この皆既日食は、アメリカの50の州から観測することができるとされている。非常に広い範囲での観測が可能で、西のオレゴン州から東のサウスカロライナ州の軌道上では最大2分40秒間、太陽が月に完全に隠れた状態を見ることができる見込み。

その間はまるで夜のように暗くなり、近くの惑星や、明るい恒星などを目にすることもできるのだとか。

観測地によって、見え方は変わります。真っ暗になる所もあれば、

ギリギリのラインで太陽が隠れきらないところも。

ただし、どこから日食を観測するとしても、必ず気をつけなければならないことがあります。当たり前といえば当たり前ですが、太陽を直視しないことです。

太陽を見るのに唯一安全な方法は「ソーラーフィルター」を利用すること。日食眼鏡としてメーカーから発売されています。サングラスや手作りのフィルターでは光を遮断しきれないので、決して代替品として使わないでください。日食眼鏡を持っているという人も、当日までに傷や損傷がないか点検を忘れないようにしましょう。

また、撮影を行う際にも注意が必要です。カメラなどのレンズを直接覗き込むのはもちろん、日食眼鏡越しに使用するのもやめましょう。レンズに入った光がフィルターを傷つけ、目を傷つける可能性があります。

もし日食を撮影したいときは、専門家のアドバイスを聞くようにしましょう。

日食が始まって暗くなり始めてからも、注意が必要です。完全に太陽が隠れるまでは、日食眼鏡越しに観測をしてください。そして完全に太陽の光がなくなったら、その間だけ裸眼で空を見てみましょう。

再び太陽が現れ始めたら、またすぐに眼鏡をかけるようにしてください。

大陸を横断する皆既日食が前回アメリカで観測されたのは1918年。もし8月21日に在米の人は、貴重な機会を逃すことなく、安全な方法で日食を観測してみては。

Licensed material used with permission by NASA
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。