「失読症」を理解するために作られたポスター

シドニーを拠点に活動するディスレクシア(失読症)支援団体「Sydlexia」。彼らは、二つの側面から失読症の人をサポートするポスターをデザインしました。そこには、「ディスレクシアの人の感覚を知りましょう」の文字が。

ポスターにちりばめられた
読めない文字

全体にちりばめられた記号のような模様はおそらく何かの言葉。でも、ばらばらに印刷されていてパッと見ただけでは文字として認識できません。

ディスクレシアの人はこのように、文字の処理が上手くできず、目の前の言葉をすぐに理解することが難しいという問題を抱えて生活しているのです。

加えて、もうひとつの重要なメッセージが。

ポスターを、折り紙の要領で順序に沿って折っていきます。すると…

このように、書かれていた文字の意味が形になって完成する仕組みになっているんです。先ほどのポスターにはFox(きつね)と書かれていたのですね。

ディスレクシアの人は、識字能力の代わりに、ものごとを絵として認識する能力に優れているとも言われています。文字が読めなくても、他の方法で認識すればいい。そんなメッセージも込められたポスターになっているんです。

Licensed material used with permission by Sydlexia
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。