「神道は、セクシーである」。大和言葉のフシギな世界

みなさんは「神道」という言葉に、どのようなイメージを持つでしょうか?

ノマド(遊牧民)神主であり、ラッパーとしても活躍するという異色の経歴の持ち主、シシドヒロユキさんの著書『シン・ヤマトコトバ学』では、「神道」について様々な視点で解説がされています。

著者が紡ぎ出す風変わりな言葉や例えの数々だけではなく、「大和言葉」や「日本文化」を研究し尽くしたシシドさんだからこそ導き出したユニークな説明は必見です。

気品とセクシーに
彩られている「神道」

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「神道とはどんな世界ですか」と問われるならば、私(著者)は「気品があってセクシーな世界です」と答えます。

セクシーという外来語は、性的に魅力的なことを意味しますが、神道は間違いなくセクシーです。いわゆる性的魅力のセクシーさだけではなく、気品があるのです。神社のお祭りに欠かせない、お神酒、お供えの食べ物、装束、雅楽など、どこから見ても気品とセクシーさに彩られているではありませんか。

「神道」はヤマトコトバで「かむながらのみち」と読みます。神様のお暮らしぶりをそのままに受け継ぎ歩んでゆく道、という意味です。神道には人々が和合し、子孫繁栄を祈る風習があり、人々の暮らしが豊かになるように神様のマネをする、というコンセプトがあります。

ご存知の方も多いと思いますが「古事記」の神話は、極めてセクシーです。イザナギ・イザナミの「みとのまぐわい」から次々と島が生まれていく天地創世の物語は「マグワイ=目があうこと」から始まります。初対面のときに胸のどこかがジーンとする「ひとめぼれ」は、究極のマグワイとも言えるでしょう。

アマテラスが高天原にある洞窟、天岩戸を閉じて「刺しこもりましき」と引きこもりになってしまい、高天原も葦原中つ国(日本の国土のこと)も真っ暗になってしまったときは、アメノウズメがステージの上で「胸乳を掛き出て」神がかりのストリップを演じ、八百万の神が大笑いをしてアマテラスを引っ張り出すことができました。

美男でプレイボーイの誉れ高きオオクニヌシは、縁結びの出雲大社に祀られ、今でも若い女性の参拝客が途絶えません。そもそも神社に参拝するということ自体が、母胎回帰をして生まれ変わるということのメタファーでもありますので、セクシーとは切っても切れないわけなのです。

神社の構造と
女性器のメタファー

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神道は汎神教(世界のすべての事象は神の活動によるものであり、すべてのものに神仏が宿るとする宗教)でもあります。大地も天も神様の一部です。大地はガイア、大地母神でもあります。世界の原始宗教には、女性の肉体への信仰が共通してみられますが、神道にもみられることです。

これは修験道(山伏の修行)にも共通しますが、山籠りや神社への参拝は、生きながら生まれ変わりをするための儀式となり、胎内回帰と見立てることができます。

ここで代表的な神社の構造と女性の肉体の見立てをご紹介します。まず神社の後ろにそびえる山は卵巣です。本殿は子宮、鎮守の森はアンダーヘアーです。参道は赤子が産まれてくるお産の道の「産道」に見立てられます。こうして私たちは、神社をお参りすることで新しい命のフレッシュネスを得るのです。

他にも日本の伝統文化には性のメタファーが隠されています。モチをつく杵と臼は男性器と女性器に見立てられますし、大相撲の力士は、妊婦のメタファーです。四股名に山や風がつくのは大自然の威力の象徴だからこそ。大銀杏(おおいちょう)は、女性と男性のヘアスタイルの習合ですね。陰と陽の両方が、ひとつのデザインに集約されているのです。

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