食欲の秋にいちばんおすすめの、「切手」。

この、最高にかわいい切手が目に入らぬかーっ。

そう、これが世間でじわじわ話題になっているという「おむすび切手」である。来たる10月24日に発売されるのだが、私のような食いしん坊なら当然チェック済みのこちら、じつはかわいいだけじゃすまされないスゴイ切手だったのだ。和の心染みまくりの深い味わいを、召し上がれ〜。

とりあえず最高なんで
もっと近くで味わってください

まずはこちらの3種を左から、具の雑学と合わせて召し上がれ〜。

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 おむすび(おぼろ昆布)

昆布を幾重にも重ねて削ったものを「とろろ昆布」、一枚の昆布の表面を職人技で薄く削ったのを「おぼろ昆布」という。

おむすび(うめぼし)

うめぼしのもつ殺菌・防腐効果は、鎌倉時代から重宝されてきた。

おむすび(鮭)

江戸3代将軍・徳川家光に仕えていた毛利秀元がお弁当のおかずに干鮭を持参したところ、同席していた仲間たちに「珍しい」と注目され、仲良く分け合って食べた。

 鮭は今も昔も人気の具材なんである。うむ。

 

はい、次はこちらの3種を左から。モグモグモグモグ…。

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おむすび(赤飯)

赤飯の歴史は弥生時代にまでさかのぼり、当時は赤色に邪気を払う魔力があると信じられ、神に供えられていた。

天むす

ナゴヤめしの定番として認知されているが、じつはその発祥は三重県津市。昭和30年代初め、天ぷら定食屋を切り盛りしていた女性がまかない料理として、車エビの天ぷらで作ったおむすびを考案したのが始まりとか。

おむすび(ごま塩)

おむすびに巻く海苔、関東では焼きのり、関西では味付け海苔の人気が高い模様。「パリパリ」の海苔が好まれるようになったのは、コンビニおむすびが誕生する1970年代後半以降とされる。

天むすの発祥って、名古屋じゃなかったのか!

 

まだまだあるよ。こちらの変わり種4つを、左上から時計回りにどうぞ。

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太巻き

「巻き寿司」と「いなり寿司」の名称は、歌舞伎の十八番「助六所縁江戸桜」の主人公・助六と恋仲になる吉原の花魁・揚巻(揚=いなり寿司・巻=巻き寿司)の名前に由来するとされている。

おむすび(しらす)

おむすびの形、関東では「三角形」、関西では「黒ゴマをまぶした俵型」、北海道・東北では「太鼓型」、東海・北陸では「球型」を主流とする見方あり。しかしコンビニのおむすびの影響で、全国的に三角形が定番となりつつある。

おむすび(豆ご飯)

江戸時代の混ぜご飯は、米の収穫の少ない地域や飢饉に対応しており、米の増量剤として具材を加えた「かてめし」が主流だった。

いなり寿司

関東では「俵型」、関西では「三角形」が定番。俵型は五穀豊穣を象徴する稲荷神にちなんだ米俵を、三角形は稲荷神の使いである狐の耳を模している。

おむすびやいなりの形には、本来地域差があるのだ。最近、飲み屋で出てきたいなりが三角形で不思議だな〜と思ったところだったのだけど、あの店の料理人は西の人なのかもしれないな。

 和食が
ユネスコ無形文化遺産?

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(表デザイン)

ちなみに今回取り上げたおむすび切手、「和食」がユネスコ無形文化遺産に登録されたのをきっかけに企画された、正式名称「和の食文化シリーズ」という特殊切手。2015年に第一弾が発行されており、その第三弾として、今回は「生活に根ざした米料理」がテーマなのだそうな。

 
しかし、デザインがかわいすぎて使うのがもったいない、そう思っているのは私だけではないはずだ。そして、使う用と保管用、2シート買いする予感がしている…のも、きっと私だけではないはずだ。

ただのかわいいヤツだと
思ってたけど…

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(裏デザイン)

ところで皆さま、お気づきか。 今回の切手では、握り飯の呼び名は「おにぎり」ではなく「おむすび」なのだ。日常でよく使われるのは「おにぎり」の方かもしれないけれど、ここはあえての「おむすび」。そこに込められているのは、「手紙は“人と人を結ぶもの”、切手はそんな手紙とともにあるもの」という考え方。

言いたいことを言わずじまいにして、なんとなく疎遠になってしまった人はいないだろうか。このおむすび型の切手は、もしかして、手紙に乗って、あなたとあの子をまた昔のように繋いでくれるのかもしれない。

ただのインスタ映えするかわいい切手と思ってナメていたよ。人と人を結んでくれるかもだなんて、じつは、最高にCOOLなオムスビ野郎なのかもしれない。 …ギャフン!

【発売日】
2017年10月24日(火)

【購入先】
日本郵便 切手SHOP 及び 全国の郵便局等
※2017年10月10日(火)より予約受付予定

https://kitte-shop.post.japanpost.jp/goods/

Licensed material used with permission by 日本郵便株式会社
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