メリーゴーラウンドのように回転する家

何度か引越しをして、僕なりに分かったことがある。住居においては、日当たりのよさが大切だってこと。それが快適さを大きく左右するといっても過言ではないだろう。だから、僕の部屋探しの絶対条件は、日当たりのよさだ。

ところが、日当たりが悪いなら、家ごと回転させてしまえばいいという発想の建築物が登場した。この「Devon Haus」は、ボタンを押すだけで、家全体が360°回転するとのこと。

太陽を追いかけるだけでなく、気分によって外の景色を変えることもできちゃうなんて、なんとも贅沢だ。秋のこの季節なら、月見に興じるのも悪くない。

ボタンポチッで
廻る、廻る、廻る

百聞は一見にしかず。というワケで、まずは動画をチェックしてみよう。廻る、廻る、廻る…本当に家が回転する様子を眺めていると、まるでメリーゴーラウンドのように思えてくる。じつに不思議な感覚に囚われる。

■上空から

屋根は正三角形のつくり。狙いは、採光と眺望を最大限にするためとのことだ。

■外観

ファサードを見る限りは、いたって普通の家。これが回転するなんて、一体、誰が想像できるだろう。

家だけではなくバルコニー部分も同時に回転する。

ガラスの壁なので、光が部屋の中に差し込んでくる。思わず気分もアガりそう。

■部屋

最大限の採光になるように考えられた壁や天井。大きな柱などもなく、オープンな空間。このフロアには、リビングルーム、キッチン、マスターベッドルームが含まれている。夜に明かりを消せば、天然のプラネタリウムを楽しめるはず。

マスターピースの陰には…

Devon Hausがあるのは、イギリス南部デヴォン。穏やかな気候で知られる土地のようだ。写真に写っている景観を見るだけでも、マスターピースっぷりが伺える。

しかし、この実験的な構造のため、これまでの道のりは平坦ではなかったようだ。じつに7年ものアイデア開発、さらに3年もの月日をかけて許可取り、及び、建設にこぎつけたとのこと。このユニークな建築物には、前例のないものに挑戦する建築家の強い意志が宿っている。

Licensed material used with permission by The D*Haus Company
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。