あらゆる欲求を放棄した末に辿り着いた「聖者たちの姿」

ブッダの生誕地ルンビニがあることでも知られているネパール。興味深いことに、同国ではヒンドゥー教徒がマジョリティとなっています。さらに関心を高めるのは、比較的小さい国土にもかかわらず、ネパール大使館によれば、93以上の言語が話されているということ。つまり、それだけ多くの文化が混在しているのです。

同じヒンドゥー教徒でも大きな違いがある。風習や儀式、信じる神までも異なる、というのを教えてくれたのが、フォトグラファーOmar Redaの写真。彼の作品を見ると、ネパールがいかに多くの信仰に溢れているのかを感じることができるはず。

「無になること」を選んだ
ヒンドゥーの修行者たち

写真の人たちの正体は、「サドゥー」と呼ばれる、ヒンドゥー教徒の修行者。中には、聖地巡礼をするためにインドから来た者もいるそう。ちなみに、何人かが顔を白く塗っている理由は、「聖なる灰」を身に纏うためなんだとか。

Omarは、多様な文化に存在する装飾性をこう読み取っています。

「私は、アートが人類の進化に欠かせないものだったと信じています。言葉にできないような大きなエネルギーを崇拝するのに、重要な役割を果たしていたのでしょう」

Licensed material used with permission by Omar Reda(HP), (Instagram)
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。