「スマホから離れる=アフリカに木が増える」という優しい革命。

2014年に中国ではじめてリリースされた『Forest』は、スマホ依存症になることを防ぐためにつくられたアプリ。

日本でも注目を浴びていて、App Storeのランキングで1位になっていたこともあるから、使ったことある、持ってるよ、という人も多いと思います。と言っても、ひと通りブームが過ぎてしまい、最近ではめっきり聞かなくなってしまっていたので、「なんだっけそれ?」という人のために、まずは簡単に説明を。

スマホから離れると、
アフリカに「木」が増えます。

まずは10分〜120分の間で、自分が「スマホを触らない」と決めた時間を設定します。最初に映し出されているのは、この小さな新芽。

今回は、60分で設定しました。スタートを押すと「Go back to your work!」とメッセージが。言語設定で日本語にも出来るので、「携帯見ないで、他のことをしな」「仕事をしなさい!」と、誘惑に負けそうになると喝が入ります(笑)。

設定した通り、1時間スマホに触れることなく達成すると、こんなふうに新芽から立派な木になるのです。そしてご褒美に、左上に表示されるコインをもらえるのです。

もし誘惑に負けて時間を達成する前に触ってしまうと、成長途中だった木が、一瞬にして枯れてしまうという悲しい状態に……。

これだけの機能だったら、ダウンロードして3日もすれば飽きてしまう人も多いと思うんです。育てるにしても、世話するたびに懐いてくれたり、おしゃべりできるようになる<わんこ育成ゲーム>のほうが癒されるし。

でも、タイトルの通り『Forest』はそれだけじゃない。

コインを2,500枚獲得すると、実際にインドやザンビア、アフリカ諸国へ送る「木」と交換できるのです。依存症や、歩きスマホの事故を防ぐ、自分のためだけではなくて、それが世界の誰かのためになる。

あらためて、シンプルだけど能率的なアイディアですよね。

画像では、全ユーザーから7,540本の木が植えられたと表示されているけれど、2017年11月現在では、なんと20万本を突破しています!

11月13日は、日本人が制定した
“世界への優しさを考える日”

何年も前にリリースされたアプリを、どうしてこのタイミングで紹介するのか?という答えがこれ。11月13日は、より親切で思いやりのある世界を築くことを目的としてつくられた、「世界親切デー」なんです。

365日のなかで、いつもより少しだけ他の人への優しさについて考えてみる。20年前、そんな1日をつくろうと世界に提案したのは、じつは日本人だった!大きなムーヴメントにするために、各国の団体に声を掛けることから始まり、今では30ヶ国以上が加盟している<World Kindness Movement>という組織になっています。

日本人が中心となって国際的に制定した「親切の日」に、いつもの生活空間にいながらも、なにか世界にできることってないのかな〜と考えてみたときに、浮かんできたのが『Forest』。

特別大それたことではなくて、<スマホ依存を防ぐため>というコンセプトのライトさもいい(笑)。自分のためであり、誰かのため。使うのは誰もが持っているスマホだし、10分で始められるんだもの。


App Store / Google Play

 

Licensed material used with permission by Forest,
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。