りんごに「手作りニット」を着せたら、彼女と仲直りできたほんわかストーリー。

ただいま──。

昨日の夜、彼氏とケンカしたことを引きずったまま、同棲中の家に帰宅した。

明かりがついていたから先に戻っているものだと思っていたけれど、玄関に入っても物音ひとつしなかった。

すると、居間の奥から彼氏がなにか丸っこいものを持ちながら出てきた。

なぜか少しよそよそしい。

「えっなに?」と、私は一瞬後ずさり。

「はい、コレ」

彼氏に渡されたのは、なんと、りんご…!

「ちょっと、バカにしてるの?プレゼントのつもりだったらネットくらい取ってくれてもいいじゃない」

(そもそもりんごで済まそうなんて…)と、つい怒ってしまった私。

すると彼氏はシュンとした顔で「違うよ」と言ってきた。

よく見ると、ネットはただの発泡スチロール製のものではなく、手編み感満載のニット製だった。壊れ物でも扱うように、そっとりんごを包んでいる。

「これ、手袋になるんだよ。ペアだからもう1つある」

「あっホントだ」

真冬の凍てつく寒さには厚みが足りないけれど、ざっくりした網目が何気にカワイイ。さっきまで昨日のことが忘れられずにいたのに、なんだか許せてしまいそうと思う私は単純だろうか?

「しょうがないなぁ、もう」

ぶつぶつ言いながらも、私はりんごの皮をむくことにした。ネットを見ると、なぜか心がほんわかしてくる。

2人でりんごを食べる頃にはきっと、喧嘩したことなんてどうでもよくなっているだろう。

FIN.

どうせ「キモチ」を伝えるなら…

男性のみなさん。大切な人と喧嘩して仲直りしたい時、日頃の感謝の気持ちを伝えたい時、ちょっとしたサプライズをしたい時、「KNIT MITT NET」はどうでしょう?これ、以前TABI LABOでも紹介して反響があったsasayakaさんの新作です。

本気でプレゼントとするのもいいけれど、少しギャグっぽく渡すのもいいかもしれません。どちらにせよ、国産ウールで1つ1つ手編みされたニットのネットが、あなたのキモチをちゃんと温めてから届けてくれることでしょう。

価格はペアで5,500円(税抜)。気になる人は、こちらをチェックしてみて!

Licensed material used with permission by sasayaka
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。