「普通の人」が成功するために必要な9つの力

世の中には沢山の「成功法則」に関する書籍がある。

そこには多くのポジティブワードが散りばめられている。
「常に笑顔」、「楽観的になる」「大きな声で挨拶する」、「ツイていると思い込む」、「苦難をチャンスと思う」、「やりたいことを口に出す」、「自分がワクワクすることだけをやる」、「いい言葉だけを口にする」――。

それらはいかにも成功者を作り出せそうだし、私がお会いした成功者の中にも、こういうことを実践されている方も確かに大勢いた。
けれど、こういうことが出来るのは、元々、自分に自信のある、『成功する素質』を持っている人たちだ。
言い換えれば、元々、勝負強い人、幸運体質・成功体質の人である。
ほっといても、自ら成功をつかみ取ってしまう人、小学校時代の同級生に「あいつならやると思った」と言われるような人たちである。
一方で、普通の人、または、「え?あの人が?」という地味で目立たず、オドオドしているような人、何をやっても空回りで失敗だらけだった人が、大成功したり、大きな運を引き寄せたりするケースに時々出会う。
彼らは、いわゆる、きらびやかな分かり易い「成功者」ではないため、なかなかメディアに出てこない。

だから、彼らの成功法則は伝わりづらい。けれど、多くの人が知りたいのは、そういう人たちが何をしてきたのか。まさに、ここに私たちが参考にすべきポイントがあるのではないか。

私がこれまでに出会った、驚くような「シンデレラストーリー」を叶えた「普通の人たち」がやっていたこと、そして、彼らに共通していたことは、こんなことだ。

1.地味で目立たなくてもいい

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頑張って朗らかな性格を演じてみたり、無理におしゃべりになったりしない。
地味だって悪い印象ばかりじゃない。地味で目立たない人は、頼りなげで、そんな人にこそ周囲の人は力を貸したいと思うもの。
真面目だし、裏切らなそう、信頼できそうだって思わせればいい。

2.人の言うことを素直に聞き入れる

アドバイスには眉唾のものもある。自分の意に沿わないものもあるだろう。でも、とりあえずその通りやってみる。
その愚直さに、アドバイスしてくれた人も応援せずにはいられなくなるはずだから。

3.誰かになろうとはしない

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○○みたいになりたい、○○みたいに成功したい、○○みたいに輝きたい。
そんなふうにロールモデルがいてもいい。 しかし、それは貴方ではないし、貴方がそうなるべきでもない。 貴方は貴方らしく、貴方の色でいることが、周りに「貴方の魅力」を最も与えることになる。

4.人生のボトムラインを知っている

騙される、人に裏切られる、お金を取られる、会社がなくなる、大事なものを失う――。
こういった絶望の淵に立った人にしか持てない視力がある、底力がある、優しさがある。

5.動き続けることで、運を引き寄せる

動き続けることの必要性を説く人は多い。それは、ひいては圧倒的な努力を意味するからだ。
また同時に、人は動き続けることで自分の周りに「風」を作る。 空気を淀ませない。 空気を動かすことは、運気を動かすことでもある。

6.誰も見ていなくても、人の嫌がる仕事が出来る

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人が嫌がる仕事の中にこそ、ビジネスチャンスは埋まっているもの。だって、誰も見つけに行こうとしていないのだから。
「お天道様は見てる」と人は言うけれど、何より、「自分自身」の欺瞞を許せない人の品格は必ず伝わる。

7.目の前にあることを一生懸命やる

つまらなくても、馬鹿にするなと思っても、目の前の事に腐らないで向き合う。どんなに簡単、くだらないことと思っても、目の前のことをバカ正直にやる。
そんな人に運は訪れる。 神は細部に宿るから。

8.人がいい

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「お人好し」は、時にだまされたり、利用されたりすることもあるかもしれない。けれど、人を信頼する時、何かを任せようと思う時、一番のベースになるのは「人のよさ」だ。
その「よさ」が、悪い人に「悪用」されるんじゃなくて、いい人に見つけられて、「善用」されればいいだけだ。

9.弱虫ではない。慎重である

スポットライトは、リスクを恐れず、果敢に挑戦する者ばかりに当たりがちだ。 しかし、大事なことは、いかに成功の確率を上げるかだ。そこには、リスク回避のための努力も必要だ。 慎重になり、リスク回避をするのは、決して弱虫だからではない。

執筆者・谷本有香

経済キャスター/ジャーナリスト英ブレア元首相やマイケル・サンデル ハーバード大学教授の独占インタビューはじめ、1,000名を超える世界の著名人にインタビュー実績がある。テレビ朝日「サンデースクランブル」にゲストコメンテーターとして不定期出演中。

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