100年続く企業のトップリーダーが、大切にする「たったひとつのコト」

世の中には、少なくない巨万の富を築いた者たちがいる。

その多くが、一代で財を成し、その後も名を世に残す「実業家」として知られている。時代や環境のめまぐるしい変化の中で、実業を5年、10年と続けるのは、大変な困難を伴う。国境の垣根を簡単に超えられ、グローバル化の荒波が押し寄せる現在に至っては、尚更のことであろう。

しかし、そんななか50年、100年と栄え続ける企業がある。ここ日本には、100年以上続く企業が、実に2万社以上ある。その数は、世界においても圧倒的にトップだ。

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それら繁栄を続ける企業には、共通することがある。
時代とともに変化する柔軟性。
顧客や取引先はじめ、関係者からの支持。
さらに、従業員への配慮、育成。

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しかし、それらの企業を経営してきた人たちは言う。それも大切だが、最も重要なもの、それが

「無我」

である、と。

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無我とは、仏教用語で、文字通り「我」が無いことである。

つまりは、自我を無にし、「他」に尽くす、人のために、ただひたすらに奉仕すること。

それが結果的に「徳」や「栄」となって返って来るのだと。

経済を通し、「金」を作り、得ることが「栄えること」ではない。我を無くし、他のために与え、利を作って差し上げることが、「栄えること」なのだ。

谷本有香(たにもと・ゆか)

経済キャスター/ジャーナリスト英ブレア元首相やマイケル・サンデル ハーバード大学教授の独占インタビューはじめ、1,000名を超える世界の著名人にインタビュー実績がある。

TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。