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    <title>TABI LABO</title>
    <link>https://tabi-labo.com/</link>
    <description>TABI LABOは、カルチャーやライフスタイル、トレンドにテクノロジー、おもしろいモノから、感動するコトまで。いま世界で起きているあらゆるトピックを扱う、「世界とつながるネクストマガジン」です。</description>
    <language>ja</language>
    <copyright>(c) TABI LABO, Inc.</copyright>
    <pubDate>Mon, 27 Jul 2026 19:00:00 +0900</pubDate>
    <lastBuildDate>Mon, 27 Jul 2026 19:00:00 +0900</lastBuildDate>
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      <title>TABI LABO</title>
      <link>https://tabi-labo.com/</link>
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    <item>
      <title>格闘技女子の約8割が抱える「投げる瞬間」の不安って？</title>
      <link>https://tabi-labo.com/312816/martial-arts-women-urine</link>
      <description><![CDATA[柔道やレスリングなど格闘技を行う女性85人への調査で、78%が競技中の尿もれを経験・不安視。最多シーンは「投げる時」の67%。水分補給を控える選手や医療相談が1割にとどまる現状から、女性アスリートの身体課題と「強さ」の再定義を考える。]]></description>
      <content:encoded><![CDATA[<img src='https://image.tabi-labo.com/jp/283774/5433767809253376.jpg' /><div style="margin-bottom: 15px;"><div class="sentence" style="text-align: left;"><p>「三井メディカルジャパン」が、柔道やレスリング、ブラジリアン柔術、MMAなどの格闘技を月1回以上行う女性85人を対象に実施した調査が、ある沈黙を数字に変えました。</p><p>競技中の尿もれや尿意の変化を経験、または不安を感じている人が78%。そして、その不安が試合成績に影響していると答えた人が61%&mdash;&mdash;。</p></div></div><div style="margin-bottom: 15px;"><h2 style="text-align: center;">攻める瞬間が最も怖い瞬間</h2></div><img src='https://image.tabi-labo.com/jp/283682/5379862211592192.jpg' /><div style="margin-bottom: 15px;"><div class="sentence" style="text-align: left;">
<p>格闘技において「投げ」は、試合を決定づける最も攻撃的な動作のひとつです。相手を制し、畳やマットに叩きつけるその瞬間に、全身の筋肉が爆発的に収縮する。ところが今回の調査では、<strong>尿もれが起こるシーンとして「投げる時」を挙げた人が67%</strong>と圧倒的に多かったのです。</p>
</div>
<div class="sentence" style="text-align: left;">
<p>「組み合う・接触時」が42%、「マットに倒れた時の衝撃」が23%と続きますが、注目すべきは、これらがすべて「攻める側」の動作でもあるということ。つまり、競技で最も力を発揮しなければならない場面が、同時に最も不安を感じる場面になっている。</p>
</div>
<div class="sentence" style="text-align: left;">
<p>調査では「特定の動きを気にするようになった」と答えた人が59%、「集中力が低下する」が52%にのぼりました。技をかける一瞬の迷いが、勝敗を分けることもある格闘技の世界で、この数字が意味するものは小さくありません。</p>
</div></div><div style="margin-bottom: 15px;"><h2 style="text-align: center;">「心理的に耐える」が対策3位</h2></div><img src='https://image.tabi-labo.com/jp/283683/6049900594724864.jpg' /><img src='https://image.tabi-labo.com/jp/283684/5417417405628416.jpg' /><div style="margin-bottom: 15px;"><div class="sentence" style="text-align: left;">
<p>対策として最も多かったのは「生理用ナプキンを使用する」で50%。次いで「計量後も水分補給を控える」が47%。格闘技には体重制限があるため、計量後は本来、失った水分を積極的に補給して試合に備えるべきタイミングです。それを尿もれへの不安から控えているとすれば、<strong>パフォーマンスへの影響は二重</strong>になります。</p>
</div>
<div class="sentence" style="text-align: left;">
<p>そして3番目に多かった対策が「心理的に耐える」の38%でした。医療関係者に相談した人はわずか12%。監修医師の<span class="underline">永尾光一</span>氏（銀座リプロ外科院長）は、骨盤底筋への繰り返しの負担は年齢に関係なく若い女性にも尿もれを引き起こし得ると指摘しています。回答者の56.5%が20代であることを考えると、これは「出産後の悩み」という一般的なイメージとはまったく異なる風景です。</p>
</div>
<div class="sentence" style="text-align: left;">
<p>相談先として最も多かったのは「家族」の39%で、「同じ競技の選手」が27%。監督やコーチに相談した人は11%にとどまりました。指導者との間にこの話題を持ち出せる関係性が、まだ十分に築かれていないのかもしれません。</p>
</div></div><div style="margin-bottom: 15px;"><h2 style="text-align: center;">選手が求めたのは「集中の環境」</h2></div><img src='https://image.tabi-labo.com/jp/283685/4652809607708672.jpg' /><div style="margin-bottom: 15px;"><div class="sentence" style="text-align: left;">
<p>国際的にも、女性アスリートの<span class="underline">骨盤底機能障害</span>はスポーツ医学の重要な議題になりつつあります。高衝撃スポーツほど有病率が高いことを示す系統的レビューも発表されており、格闘技がその最前線にあることは想像に難くありません。</p>
</div>
<div class="sentence" style="text-align: left;">
<p>三井メディカルジャパンはこれまでにゴルフ、マラソン、筋力トレーニングを行う女性にも同種の調査を実施しており、競技を横断して同じ課題が浮かび上がっています。今回の調査で骨盤底筋をサポートするショーツに71%が関心を示し、求める機能の1位が「動きやすさ」だったことは、選手たちが求めているのは「隠すための道具」ではなく<strong>「競技に集中するための環境」</strong>だということを物語っているように感じます。</p>
</div>
<div class="sentence" style="text-align: left;">
<p>「強い」とは、弱さを見せないことではなく、弱さについて語れる場所があること——。格闘技という、強さの象徴のような世界から届いたこの調査が、スポーツ全体の「当たり前」を少しずつ書き換えていく気がしてなりません。</p>
</div></div><div style="margin-bottom: 15px;"><div style="text-align: right;font-size: 8pt;">Top image: ©  iStock.com / Satoshi-K</div></div>]]></content:encoded>
      <dc:creator>TABI LABO編集部</dc:creator>
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      <pubDate>Mon, 27 Jul 2026 19:00:00 +0900</pubDate>
    </item>
    <item>
      <title>中国の若者に広がる「バーチャル親」現象──SNSが埋める親子関係の心の空白</title>
      <link>https://tabi-labo.com/312798/china-virtual-parents</link>
      <description><![CDATA[中国のDouyinで約200万フォロワーを持つ中年夫婦が「バーチャル親」として若者に無条件の肯定を届けている。実親との電話がストレスになる33歳会社員の日常から、世代間トラウマや東アジアに共通する「情緒のアウトソーシング」の構造を考える。]]></description>
      <content:encoded><![CDATA[<img src='https://image.tabi-labo.com/jp/283773/5389722916487168.jpg' /><div style="margin-bottom: 15px;"><div class="sentence" style="text-align: left;"><p>BBCが報じた、中国の若者の間で広がる<span class="underline">「バーチャル親」</span>という現象をご存じでしょうか。SNS上の赤の他人に「お父さん」「お母さん」と呼びかけ、無条件の肯定を受け取る&mdash;&mdash;。その背景には、<strong>東アジアに共通する家族の情緒的な課題</strong>が透けて見えます。</p></div></div><div style="margin-bottom: 15px;"><h2 style="text-align: center;">200万人が見守る「もう一つの家庭」</h2></div><div style="margin-bottom: 15px;"><div class="sentence" style="text-align: left;"><p>中国版TikTokである<span class="underline">Douyin（抖音）</span>で、中年夫婦のパン・フーチエンさんとチャン・シウピンさんが約200万人のフォロワーを抱えています。動画の内容はシンプルで、「無理しすぎないで」「パパとママは、あなたが十分頑張ってきたことを知っているよ」と、画面越しに語りかけるもの。</p></div>
<div class="sentence" style="text-align: left;"><p>コメント欄では多くの若者が二人を「お父さん」「お母さん」と呼び、日々の出来事を報告したり、誕生日を祝ってほしいとお願いしたりしているとのことです。</p></div>
<div class="sentence" style="text-align: left;"><p>BBCの取材に応じた上海在住のヴィンセント・チャンさん（33歳）は、食事のたびにこうした動画を視聴する習慣があるといいます。実の親との週一回の電話では、キャリアの選択を批判され、恋人の有無を問い詰められる。<strong>「電話が始まった瞬間から、自分の行動はすべて間違いで、親に正されるべきものになる」</strong>と語っています。</p></div></div><div style="margin-bottom: 15px;"><h2 style="text-align: center;">世代間トラウマという見えない連鎖</h2></div><div style="margin-bottom: 15px;"><div class="sentence" style="text-align: left;"><p>なぜ、こうした現象が広がっているのでしょうか。記事は中国の世代間の背景を丁寧に描いています。</p></div>
<div class="sentence" style="text-align: left;"><p>現在の若者の祖父母世代は1950年代の飢饉や文化大革命を経験し、親世代はその影から抜け出す過程で育ちました。若者世代は安定と繁栄を享受してきたものの、近年は経済の停滞に直面しています。若年層の失業率は数年にわたり15%を超えて推移しており、<strong>バーンアウトを訴える声</strong>も少なくありません。</p></div>
<div class="sentence" style="text-align: left;"><p>興味深いのは、<span class="underline">「ひょうたんスープ文学」</span>と呼ばれるミームの存在です。息子が母親のスープを丁寧に断ると「怒りっぽい」と責められるコントに由来し、親が子の意思を無視して「あなたのため」と押し付ける構図を象徴しています。28歳のチャオ・シュアンさんは、こうした態度に疲弊し家族のグループチャットをミュートにしたと明かしました。</p></div></div><div style="margin-bottom: 15px;"><h2 style="text-align: center;">「情緒のアウトソーシング」が問いかけるもの</h2></div><div style="margin-bottom: 15px;"><div class="sentence" style="text-align: left;"><p>この現象は、中国だけの話ではないように思えます。日本でも「推し活」に擬似的な親密性を求めたり、配信者との関係に家族的な温かさを見出す人は珍しくありません。家庭の中で満たされなかった情緒的なニーズを、コンテンツという形で外部から調達する&mdash;&mdash;いわば<strong>「情緒のアウトソーシング」</strong>とも呼べる動きは、東アジアに共通する構造的な課題なのかもしれません。</p></div><div class="sentence" style="text-align: left;"><p>ヴィンセントさん自身、バーチャル親コンテンツの商業化は理解しているそうです。「このブロガーたちはおそらく事務所と契約している」と冷静に分析しつつも、「少しの温もりでも、ないよりはまし」と語る姿が印象的でした。</p></div><div class="sentence" style="text-align: left;"><p>血縁だから無条件に通じ合えるわけではない。その当たり前の事実に、テクノロジーがひとつの受け皿を用意し始めています。それが本質的な解決かどうかはさておき、<strong>「選べる温もり」を求める声に耳を傾けること</strong>は、私たちにとっても無関係ではないのではないでしょうか。</p></div></div><div style="margin-bottom: 15px;"><div style="text-align: right;font-size: 8pt;">Reference:  <a href="https://www.bbc.com/news/articles/cpq3dnr5vlzo" target="_blank">For some Chinese youth, 'virtual parents' are an antidote to loneliness - BBC News</a></div></div><div style="margin-bottom: 15px;"><div style="text-align: right;font-size: 8pt;">Top image: ©  iStock.com / Devrimb</div></div>]]></content:encoded>
      <dc:creator>TABI LABO編集部</dc:creator>
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      <pubDate>Mon, 27 Jul 2026 15:00:00 +0900</pubDate>
    </item>
    <item>
      <title>「帯にならなかった博多織」が、小さな日本庭園になった</title>
      <link>https://tabi-labo.com/312827/bon-ori-hakata-art</link>
      <description><![CDATA[博多織最古の織元・西村織物の帯製造で生まれる未使用生地を、苔と組み合わせた10cm角のインテリアアート「ori.」。34,800円からの価格が示すのは、端材の再利用ではなく素材への信頼。テーブルの上に小さな日本庭園を置く、新しい工芸の届け方。]]></description>
      <content:encoded><![CDATA[<img src='https://image.tabi-labo.com/jp/283751/5957125140381696.jpg' /><div style="margin-bottom: 15px;"><div class="sentence" style="text-align: left;"><p>アートブランド「bon.」が、博多織最古の織元・西村織物との新コレクション「<strong>ori.（オリ）</strong>」を発表しました。帯をつくる過程で生まれながら、帯製品にはならなかった博多織の生地。それを「余り」ではなく<span class="underline">「価値ある素材」</span>として捉え直したこのプロダクト、ちょっと気になりませんか。</p></div></div><div style="margin-bottom: 15px;"><h2 style="text-align: center;">帯と同じ手間をかけた生地に居場所はあるか</h2></div><img src='https://image.tabi-labo.com/jp/283734/6344964045799424.jpg' /><div style="margin-bottom: 15px;"><div class="sentence" style="text-align: left;">
<p><span class="underline">西村織物</span>は、起源を1587年にまでさかのぼる博多織最古の織元です。創業は1861年。<strong>400年以上にわたって受け継がれてきた技術</strong>で、一本一本の帯を織り上げてきました。</p>
</div>
<div class="sentence" style="text-align: left;">
<p>その製造工程では、高い技術で織られながらも帯製品としては使用されない生地が生まれます。品質が低いわけではありません。むしろ、<strong>帯と同じ職人の手と時間を経て生まれた、れっきとした博多織</strong>。ただ「帯」という完成形にたどり着かなかっただけ。</p>
</div>
<div class="sentence" style="text-align: left;">
<p>この生地を「端材」と呼ぶのか、「まだ居場所が見つかっていなかった素材」と呼ぶのかで、見える景色はまるで違ってきます。bon.を展開する<span class="underline">株式会社Warld</span>は、後者の目線を選びました。</p>
</div></div><div style="margin-bottom: 15px;"><h2 style="text-align: center;">苔と博多織が収まる10cm角の庭</h2></div><img src='https://image.tabi-labo.com/jp/283735/4947540400144384.jpg' /><img src='https://image.tabi-labo.com/jp/283749/5281238622404608.jpg' /><div style="margin-bottom: 15px;"><div class="sentence" style="text-align: left;">
<p><span class="underline">ori.</span>は、この博多織の生地を小さな器へと仕立て、水やり不要のプリザーブドモス（保存加工された苔）と組み合わせたインテリアアートです。サイズは約10cm角。<strong>テーブルや棚の上に、小さな日本庭園のような静けさを置くことができます</strong>。</p>
</div>
<div class="sentence" style="text-align: left;">
<p>bon.はもともと、何十年もの歳月を重ねた盆栽と、日本を代表する陶芸家の器を組み合わせた一点もののアート作品を手がけてきたブランド。今回のori.では、盆栽から苔へ、器から織物へと素材を移しながら、<strong>「自然が刻んだ時間と、人の手が刻んだ時間の重なり」というブランドの核は変わっていません</strong>。</p>
</div>
<div class="sentence" style="text-align: left;">
<p>博多織ならではの繊細な織り柄は、見る角度や光の加減で表情を変えるとのこと。そこに苔の柔らかな質感が加わることで、工芸品でもなく観葉植物でもない、ちょっと不思議な存在感が生まれているようです。</p>
</div></div><div style="margin-bottom: 15px;"><h2 style="text-align: center;">34,800円が語る「素材への信頼」</h2></div><div style="margin-bottom: 15px;"><div class="sentence" style="text-align: left;">
<p>近年、「アップサイクル」という言葉はすっかり定着しました。廃材や端材に新しい命を吹き込む取り組みは、ファッションからインテリアまで幅広い分野で見かけます。</p>
</div>
<div class="sentence" style="text-align: left;">
<p>ただ、ori.が面白いのは、アップサイクルという文脈だけでは語りきれないところにあると感じます。34,800円（税込）からという価格設定は、「もったいないから再利用しました」という善意のリサイクルとは明らかに違う地点に立っている。そこにあるのは、<strong>「この生地には、帯と同じだけの技術と時間が織り込まれている。だからこの価格で届ける」という、素材への信頼の表明</strong>ではないでしょうか。</p>
</div>
<div class="sentence" style="text-align: left;">
<p>世界のラグジュアリー市場では、大量生産品よりも、背景に物語や職人の技術を持つプロダクトへの関心が高まっていると言われています。Warldが「住空間やホテル、ラグジュアリー空間へ届ける」ことを目指しているのも、その潮流と無関係ではないはずです。</p>
</div>
<div class="sentence" style="text-align: left;">
<p>もちろん、まだ設立間もない企業による数量限定のコレクションですから、実際に手に取れる機会は限られるかもしれません。それでも、<strong>帯にならなかった織物が「余りもの」ではなく「まだ届いていなかった美」として再定義される</strong>——その視点の転換自体に、ものづくりの未来を考えるヒントがある気がしてなりません。</p>
</div>
<div class="sentence" style="text-align: left;">
<p>私たちの身の回りにも、「完成形にならなかった」というだけで見過ごされているものが、きっとあるのだと思います。</p>
</div></div><img src='https://image.tabi-labo.com/jp/283750/5910041896943616.jpg' /><div style="margin-bottom: 15px;"><div class="sentence" style="text-align: left;"><div style="border: 1px solid #000; padding: 20px; margin: 20px 0; box-sizing: border-box;"><p><strong>『ori.（オリ）』</strong></p><p>【コレクション名】ori.（オリ）<br /> 【価格】34,800円（税込）〜<br /> 【サイズ】約10cm角<br /> 【仕様】博多織の生地を使用した鉢＋プリザーブドモス（水やり・お手入れ不要）<br /> 【数量】限定（一点一点、日本の職人による手仕事）<br />【公式サイト】<a href="https://bon.warld.co.jp/" target="_blank" rel="noopener">https://bon.warld.co.jp/</a></p></div></div></div><div style="margin-bottom: 15px;"><div style="text-align: right;font-size: 8pt;">Top image: ©  株式会社Warld</div></div>]]></content:encoded>
      <dc:creator>TABI LABO編集部</dc:creator>
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      <guid>https://tabi-labo.com/312827/bon-ori-hakata-art</guid>
      <pubDate>Mon, 27 Jul 2026 06:00:00 +0900</pubDate>
    </item>
    <item>
      <title>眠った残高が利回りを生む？ 日本で動き出した「見えないDeFi」の正体</title>
      <link>https://tabi-labo.com/312826/kirifuda-laas-defi</link>
      <description><![CDATA[キリフダが日本初の規制対応型DeFiレンディング「LaaS」を発表。世界最大級プロトコルMorphoをAPI経由で国内アプリに組み込める仕組みと、円ステーブルコイン整備が同時に進む背景、ウォレット残高に利回りが生まれる可能性を考察。]]></description>
      <content:encoded><![CDATA[<img src='https://image.tabi-labo.com/jp/283748/5947295842435072.jpg' /><div style="margin-bottom: 15px;"><div class="sentence" style="text-align: left;"><p>ウォレットアプリやポイントアプリに、使い切れず残ったお金が入ったままになっていませんか。</p><p>もし、その残高に銀行預金のように利回りがついて、気づけば少しずつ増えていたら──。</p><p>そんな未来を実現するかもしれないサービス「LaaS（Lending as a Service）」を、キリフダ株式会社が発表しました。</p></div></div><div style="margin-bottom: 15px;"><h2 style="text-align: center;">これまで日本では難しかったのはなぜ？</h2></div><div style="margin-bottom: 15px;"><div class="sentence" style="text-align: left;"><p>この仕組みのもとになっているのは、<strong>DeFi（ディーファイ、分散型金融）</strong>と呼ばれる分散型金融です。</p><p>簡単に言えば、銀行などを介さず、インターネット上で資産を貸し借りしたり運用したりできる仕組みです。海外ではすでに多くの人や企業が利用しています。</p><p>ところが日本では、この仕組みを企業がサービスとして提供しようとすると、さまざまな金融規制が関わってきます。</p><p>「暗号資産の取引にあたるのではないか」「資産を預かる事業になるのではないか」など、複数の法律を確認する必要があり、多くの企業にとって導入のハードルが高い状態でした。</p></div></div><div style="margin-bottom: 15px;"><h2 style="text-align: center;">「規制を翻訳する」サービス</h2></div><img src='https://image.tabi-labo.com/jp/283747/4783263199526912.jpg' /><div style="margin-bottom: 15px;"><p>今回発表されたLaaSが面白いのは、この複雑な規制を企業が利用しやすい形に整理していることです。</p><p>キリフダは、<span class="underline">海外のDeFiサービスの仕組みやリスクを分析</span>し、日本の法律で問題になりそうなポイントを整理。そのうえで、利用できる範囲をシステム側で制御する仕組みを用意しました。</p><p>企業はAPIやSDK（自社アプリに機能を追加するための開発ツール）を使って、この仕組みを自社サービスへ組み込めます。</p><p>つまり利用者は、「DeFi」という言葉を意識しなくても、<strong>いつものアプリの中で資産を運用できる</strong>可能性があるのです。</p></div><div style="margin-bottom: 15px;"><h2 style="text-align: center;">規制は「壁」ではなく「橋」になるか</h2></div><div style="margin-bottom: 15px;"><div class="sentence" style="text-align: left;"><p>もちろん、このサービスを導入すれば、すべての法的な問題が自動的に解決するわけではありません。最終的な確認は、それぞれの企業が行う必要があります。</p><p>それでも今回の発表は、日本では「規制があるからできない」と考えられてきたDeFiが、「規制に対応しながら使う」という段階に入りつつあることを示しています。</p><p>銀行預金の金利がほとんどつかない日本で、ウォレットアプリやポイントアプリを開いたら、眠っていた残高に少しずつ利回りがついている。</p><p>そんな体験は、思っているより早く当たり前になるのかもしれません。</p></div></div><div style="margin-bottom: 15px;"><div style="text-align: right;font-size: 8pt;">Top image: ©  iStock.com / ToucanStudios</div></div>]]></content:encoded>
      <dc:creator>TABI LABO編集部</dc:creator>
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      <guid>https://tabi-labo.com/312826/kirifuda-laas-defi</guid>
      <pubDate>Sun, 26 Jul 2026 19:00:00 +0900</pubDate>
    </item>
    <item>
      <title>消えゆくネオン、その100年を一冊に。『NEONZINE』が記録した19人の物語</title>
      <link>https://tabi-labo.com/312828/neon-100th-zine</link>
      <description><![CDATA[1926年に日比谷公園で初点灯した国産ネオンサインが100周年。職人、アーティスト、若手など19人のインタビューを収録したZINE『NEONZINE』が発売。LEDに押されて街から消えゆくネオンの光と技術を、紙の上に記録した一冊の読みどころとは。]]></description>
      <content:encoded><![CDATA[<img src='https://image.tabi-labo.com/jp/283754/6528569401409536.jpg' /><div style="margin-bottom: 15px;"><div class="sentence" style="text-align: left;"><p>「関東ネオン業協同組合」が発表した一冊のZINEが、静かに話題を呼んでいます。タイトルは『NEONZINE（ネオンジン）』。<span class="underline">国産ネオンサイン誕生100周年</span>を記念し、ネオンと深く関わる19人のインタビューと8本のコラムを収録した116ページの小さな本です。</p><p>LEDに置き換わり、街から少しずつ姿を消しているネオンサイン。その「消えゆく光」を、なぜ今あえて紙の上に留めようとしたのか。ページをめくると見えてくるのは、ノスタルジーとはちょっと違う景色でした。</p></div></div><div style="margin-bottom: 15px;"><h2 style="text-align: center;">「ネオン街」は残ったのに光は消えた</h2></div><div style="margin-bottom: 15px;"><div class="sentence" style="text-align: left;">
<p>ネオンサインが欧米で実用化されたのは1910年代のこと。日本に初めて<span class="underline">国産ネオンサイン</span>が登場したのは1926年、場所は東京・日比谷公園でした。2026年はそこからちょうど<strong>100年の節目</strong>にあたります。</p>
</div>
<div class="sentence" style="text-align: left;">
<p>高度経済成長期には繁華街の夜空を埋め尽くし、「夜の街＝ネオン」というイメージは日本語の慣用表現にまで染み込みました。「ネオン街」という言葉が今も生きているのがその証拠でしょう。けれど現在、実際にガラス管のネオンが光っている場所を思い浮かべようとすると、意外なほど手が止まります。</p>
</div>
<div class="sentence" style="text-align: left;">
<p>LED技術の普及によって、ネオンサインは「コストが高い」「メンテナンスが大変」という実務的な判断で次々と撤去されてきました。光源としての役割だけを見れば、<strong>LEDのほうが合理的なのは間違いありません</strong>。</p>
</div></div><div style="margin-bottom: 15px;"><h2 style="text-align: center;">19人が語る、一本のガラス管の体温</h2></div><img src='https://image.tabi-labo.com/jp/283753/6023849339518976.jpg' /><div style="margin-bottom: 15px;"><div class="sentence" style="text-align: left;">
<p>それでも、ネオンにしか出せない光があります。ガラス管の中で希ガスが放電することで生まれる、あのやわらかく揺らぐような発色。LEDの「ネオン風」照明を見慣れた目には、本物のネオンの光はどこか生々しく、<strong>体温に近い温かさ</strong>を感じさせます。</p>
</div>
<div class="sentence" style="text-align: left;">
<p>『NEONZINE』が面白いのは、その光を「きれいだね」で終わらせないところです。登場する19人の顔ぶれは、第一線のアーティストから、ガラス管を一本一本手作業で曲げる<span class="underline">ネオンベンダー</span>（職人）、業界を支えてきたレジェンド、店舗にネオンを掲げ続けるショップオーナー、そしてネオンに魅了されて修業を始めたばかりの若手まで、驚くほど多彩です。</p>
</div>
<div class="sentence" style="text-align: left;">
<p>ひとつの光源をめぐって、<strong>これだけ異なる立場の人間が語りうるという事実そのものが、ネオンという文化の厚みを物語っています</strong>。コラムではネオンが光る仕組みやガラス加工の技術も解説されていて、知識ゼロでも読める設計になっているのも好印象です。</p>
</div></div><div style="margin-bottom: 15px;"><h2 style="text-align: center;">「まだ消さない」と決めた人たちの記録</h2></div><div style="margin-bottom: 15px;"><div class="sentence" style="text-align: left;">
<p>企画・編集を手がけたのは「となりか編集室」。発行元である<span class="underline">公益社団法人日本サイン協会</span>（前身は全日本ネオン協会）は、国内で唯一ネオンに関する活動を専門的に行う業界団体とのこと。つまりこのZINEは、ネオンの「当事者たち」が自らの手で記録を残そうとしたプロジェクトだといえます。</p>
</div>
<div class="sentence" style="text-align: left;">
<p>効率やコストで測れば、ネオンサインは過去の技術かもしれません。でも、手仕事でしか生まれない曲線、ガスの種類で変わる光の色、経年で微妙に表情を変えるガラス管——そうした<strong>「非効率の塊」にこそ宿る美しさ</strong>を、私たちはほかの領域でもたくさん知っているはずです。</p>
</div>
<div class="sentence" style="text-align: left;">
<p>街を歩くとき、ふと頭上を見上げてみてください。もしそこにネオンの光が残っていたら、それは誰かが「まだ消さない」と決めた光です。その一本のガラス管の向こうに、<strong>100年分の物語</strong>が透けて見えるかもしれません。</p>
</div></div><img src='https://image.tabi-labo.com/jp/283752/6041982959878144.png' /><div style="margin-bottom: 15px;"><div class="sentence" style="text-align: left;">
<div style="border: 1px solid #000; padding: 20px; margin: 20px 0; box-sizing: border-box;">
<p><strong>『NEONZINE（ネオンジン）』</strong></p>
<p>【発売日】2025年5月15日<br/>【仕様】116ページ／182×250mm<br/>【価格】2,700円（税込2,970円）＋送料<br/>【購入方法】日本サイン協会ウェブサイト、一部ZINE取扱店・イベント会場にて販売</p>
</div>
</div></div><div style="margin-bottom: 15px;"><div style="text-align: right;font-size: 8pt;">Top image: ©  iStock.com / AleksandarNakic</div></div>]]></content:encoded>
      <dc:creator>TABI LABO編集部</dc:creator>
      <media:thumbnail>https://image.tabi-labo.com/jp/283754/6528569401409536.jpg</media:thumbnail>
      <guid>https://tabi-labo.com/312828/neon-100th-zine</guid>
      <pubDate>Sun, 26 Jul 2026 15:00:00 +0900</pubDate>
    </item>
    <item>
      <title>「小さな保育園」が学童になる。放課後の“居場所不足”を埋める新しい選択肢</title>
      <link>https://tabi-labo.com/312825/hoikuen-shogakusei-houkago</link>
      <description><![CDATA[学童保育の待機児童が約1.6万人にのぼるなか、小規模保育園の余裕スペースで小学生を預かるモデル事業が全国5都市で始まる。深夜4時までの預かりや医療的ケア児対応など、大規模学童では拾えないニーズに「小ささ」で応える取り組みの全容。]]></description>
      <content:encoded><![CDATA[<img src='https://image.tabi-labo.com/jp/283746/6063489069088768.jpg' /><div style="margin-bottom: 15px;"><div class="sentence" style="text-align: left;"><p>「全国小規模保育協議会」が発表したリリースによると、同協議会はこども家庭庁の令和8年度モデル事業に採択され、全国5都市の小規模保育園で<strong>小学生の放課後預かり</strong>を始めるそうです。</p><p>0〜2歳児のための小さな園が、なぜ小学生を受け入れるのか。その背景には、「小ささ」を強みに変える発想の転換がありました。</p></div></div><div style="margin-bottom: 15px;"><h2 style="text-align: center;">数字では測れない<br />「放課後の居場所不足」が広がっている</h2></div><div style="margin-bottom: 15px;"><div class="sentence" style="text-align: left;"><p>こども家庭庁の最新データによれば、放課後児童クラブ（学童保育）の登録児童数は<strong>約157万人と過去最高</strong>を更新しています。それでもなお、約1.6万人の待機児童が発生しているのが現状です。</p></div><div class="sentence" style="text-align: left;"><p>数字だけを見ると「あと少し枠を増やせば解決するのでは」と思えるかもしれません。けれど、問題の本質は単なる定員不足だけではなさそうです。都市部の学童は過密化が進み、40人、50人がひとつの部屋で過ごすケースも珍しくありません。大人数の環境に馴染みにくい子、個別の配慮が必要な子にとって、<strong>放課後の「安心できる居場所」は制度の数字以上に足りていない</strong>──共働き家庭の保護者なら、この感覚に覚えがある方も少なくないのではないでしょうか。</p></div><div class="sentence" style="text-align: left;"><p>そこで注目されたのが、<span class="underline">小規模保育園</span>の「余裕スペース」でした。小規模保育園は主に0〜2歳児を対象とし、定員は20名未満。少人数で家庭的な環境が特長です。少子化の影響で定員に余裕が出始めた園もあるなか、この「落ち着いた規模感」こそが、大規模学童では満たせないニーズに応えられるのではないか。そんな<strong>逆転の発想</strong>から、今回のモデル事業は生まれています。</p></div></div><div style="margin-bottom: 15px;"><h2 style="text-align: center;">5都市で始まる、<br />それぞれの「放課後の居場所」</h2></div><div style="margin-bottom: 15px;"><div class="sentence" style="text-align: left;"><p>全国5都市で始まる実証モデルは、それぞれまったく異なるアプローチをとっています。</p></div><div class="sentence" style="text-align: left;"><p>個人的に最も驚いたのは、静岡市の<span class="underline">「おにぎり保育園 夜間児童クラブ」</span>。夜間保育園の機能を活かし、<strong>17:00から翌4:00まで小学生を預かる</strong>というものです。エッセンシャルワーカーをはじめとする夜間就労世帯の子どもが、深夜にひとりで過ごさなくて済む仕組み。「夜間保育園」という既存の資源を、学童期の子どもにも開くという発想に、思わず膝を打ちました。</p></div><div class="sentence" style="text-align: left;"><p>仙台市では、認定NPO法人フローレンスが運営する拠点で、小学3〜6年生が園児の世話を体験する<span class="underline">「こどもインターン」</span>プログラムを実施します。小学生が「先生」役を担うことで、異年齢の関わりが自然に生まれる設計です。横浜市では医療的ケア児の預かりに多職種連携で対応し、名古屋市では外国人講師のいる多文化環境を提供、京都市では児童発達支援施設の余裕スペースを活用して卒園後のアフターケアを行います。</p></div><div class="sentence" style="text-align: left;"><p>5つのモデルに共通しているのは、既存の大規模学童では拾いきれなかった子どもたちのニーズに、<strong>小規模保育園ならではの専門性と親密さで応えようとしている</strong>点です。</p></div></div><div style="margin-bottom: 15px;"><h2 style="text-align: center;">「小ささ」が放課後を変える力に</h2></div><div style="margin-bottom: 15px;"><div class="sentence" style="text-align: left;">
<p>同協議会の理事長・橋本浩一氏は、小規模保育が制度化されて10年が経ったいま、保育園の役割を「在園児のための場所」から<strong>「地域全体でこどもと子育て家庭を支える拠点」</strong>へ広げていく構想を<span class="underline">「地域おやこ園」</span>と名づけています。201団体が協働する同協議会だからこそ、全国規模での実証が可能になったともいえるでしょう。</p>
</div>
<div class="sentence" style="text-align: left;">
<p>「小1の壁」という言葉が広く知られるようになって久しいですが、壁の向こう側にある風景は家庭ごとにまるで違います。大人数が苦手な子、医療的ケアが必要な子、親が夜勤の子。その一人ひとりに合った「放課後」を、すでに地域にある小さな保育園が担えるかもしれない。</p>
</div>
<div class="sentence" style="text-align: left;">
<p>もしご近所に、少し静かになった小規模保育園があるとしたら。その園が持つ<strong>「小ささ」は、弱みではなく、誰かの放課後を変える力</strong>になり得るのかもしれません。</p>
</div></div><div style="margin-bottom: 15px;"><div style="text-align: right;font-size: 8pt;">Top image: ©  iStock.com / paylessimages</div></div>]]></content:encoded>
      <dc:creator>TABI LABO編集部</dc:creator>
      <media:thumbnail>https://image.tabi-labo.com/jp/283746/6063489069088768.jpg</media:thumbnail>
      <guid>https://tabi-labo.com/312825/hoikuen-shogakusei-houkago</guid>
      <pubDate>Sun, 26 Jul 2026 06:00:00 +0900</pubDate>
    </item>
    <item>
      <title>チャップリンが文楽になる。100年越しに出会う「声なき身体表現」</title>
      <link>https://tabi-labo.com/312824/chaplin-bunraku-machinotomobi</link>
      <description><![CDATA[2026年夏、国立文楽劇場でチャップリン『街の灯』原作の新作文楽『まちの灯』が世界初演。桐竹勘十郎がパントマイムに衝撃を受けた逸話や、義太夫節に映画音楽を溶かし込む作曲の裏側から、声なき身体表現の普遍性を考える。]]></description>
      <content:encoded><![CDATA[<img src='https://image.tabi-labo.com/jp/283744/5963780195352576.jpg' /><div style="margin-bottom: 15px;"><div class="sentence" style="text-align: left;"><p>2026年7月18日、国立文楽劇場で<strong>チャップリンの名作映画『街の灯』を原作とした新作文楽『まちの灯』が世界初演</strong>されました。サイレント映画と人形浄瑠璃──「声なき身体」で人の心を動かしてきた2つの表現が、約100年の時差を超えて出会い直す企画です。</p></div></div><div style="margin-bottom: 15px;"><h2 style="text-align: center;">パンにフォークを差して踊らせた「足」</h2></div><img src='https://image.tabi-labo.com/jp/283745/6009564412510208.jpg' /><div style="margin-bottom: 15px;"><div class="sentence" style="text-align: left;"><p>今回の公演で人形監修と主役・与次郎を務める<span class="underline">桐竹勘十郎</span>は、取材会でこんなエピソードを明かしています。</p><p>まだ足遣い（人形の足を操る修業段階の役割）だった頃、チャップリンの『黄金狂時代』を観たそうです。パンにフォークを2本差し、まるで小さな足のように踊らせるあの有名なシーン。映画俳優のパントマイムが見せる足さばきのあまりの見事さに、<strong>人形の足を遣う自分が恥ずかしくなった</strong>──と。</p></div><div class="sentence" style="text-align: left;"><p>この告白に、正直なところ一番驚きました。人形浄瑠璃の最高峰に立つ人が、ジャンルも時代もまったく異なる表現者の身体技術に「負けた」と感じる瞬間があったということ。それは同時に、<strong>サイレント映画のパントマイムと文楽の人形遣いが、「声なき身体で感情を伝える」という同じ土俵の上にいることの証明</strong>でもあります。</p></div><div class="sentence" style="text-align: left;"><p>脚本・演出を手がける<span class="underline">大野裕之氏</span>は、チャップリン研究家であると同時に長年の文楽愛好家。「完全にチャップリンであり、完全に文楽である」作品を目指すと語っています。どちらかに寄せるのではなく、両方の純度を100%にするという宣言は無茶に聞こえるかもしれません。けれど、2つの表現が本質的に同じ身体言語を共有しているのだとしたら、それは矛盾ではなく必然なのかもしれません。</p></div></div><div style="margin-bottom: 15px;"><h2 style="text-align: center;">平均律と義太夫節、2つの音楽脳</h2></div><div style="margin-bottom: 15px;"><div class="sentence" style="text-align: left;"><p>もうひとつ見逃せない存在が、作曲を担当する<span class="underline">鶴澤友之助</span>です。もともと西洋音楽の楽器を演奏していた経歴を持ち、文楽に入った当初は平均律（西洋音楽の音階体系）に慣れた耳が義太夫節の音程になかなか馴染めなかったといいます。</p></div>
<div class="sentence" style="text-align: left;"><p>しかし年月を経て、平均律の脳と義太夫節の脳、<strong>「2つの音楽脳」ができた</strong>と感じるようになった。今回の作曲では、チャップリン映画のオリジナル音楽を「匂わせる」旋律をわずかに忍ばせつつも、基本的には完全に古典の義太夫節として仕上げたそうです。「奇抜ではなく斬新であるように、義太夫節の中に自然に溶け込むように」という言葉が印象的でした。異なる音楽体系を翻訳できる人がいなければ、この企画は成立しなかったはずです。</p></div></div><div style="margin-bottom: 15px;"><h2 style="text-align: center;">TikTokと文楽は地続きかもしれない</h2></div><div style="margin-bottom: 15px;"><div class="sentence" style="text-align: left;"><p>補綴（ほてつ＝原作を浄瑠璃の詞章に整える作業）を担う<span class="underline">豊竹若太夫</span>は、改めて映画を観直して『街の灯』の本質は「無償の愛、究極の愛」だと感じたと語っています。だからこそ100年近く経っても色褪せない。そして「今まで文楽にまったく関心がなかった人も大きな興味を示している」とも。</p></div>
<div class="sentence" style="text-align: left;"><p>サイレント映画も文楽も、多くの人にとっては「名前は知っているけれど観たことがない」存在かもしれません。でも考えてみると、TikTokやリール動画でセリフなしの数秒間に笑いや切なさを詰め込む──あの感覚は、チャップリンのパントマイムや文楽の人形の所作と、案外地続きではないでしょうか。<strong>「声なき身体表現」の系譜は途切れていたのではなく、形を変えて私たちのスマートフォンの中にまで届いている</strong>。そう思うと、この夏の大阪で起きようとしていることが、少しだけ自分ごとに感じられてくる気がしてなりません。</p></div></div><div style="margin-bottom: 15px;"><div class="sentence" style="text-align: left;">
<div style="border: 1px solid #000; padding: 20px; margin: 20px 0; box-sizing: border-box;">
<p><strong>Bunraku Summer Festival 新作文楽『まちの灯』</strong></p>
<p>【会場】国立文楽劇場（大阪市）<br/>【期間】2026年7月18日（土）〜8月9日（日）※7月23日・31日は休演<br/>【開演】18:00（20:25終演予定）<br/>【演目】『寿柱立万歳』／『まちの灯』<br/>【料金】全席均一　一般6,000円／学生4,200円<br/>【主催】公益財団法人文楽協会<br/>【協力】独立行政法人日本芸術文化振興会</p>
</div>
</div></div><div style="margin-bottom: 15px;"><div style="text-align: right;font-size: 8pt;">Top image: ©  文化庁</div></div>]]></content:encoded>
      <dc:creator>TABI LABO編集部</dc:creator>
      <media:thumbnail>https://image.tabi-labo.com/jp/283744/5963780195352576.jpg</media:thumbnail>
      <guid>https://tabi-labo.com/312824/chaplin-bunraku-machinotomobi</guid>
      <pubDate>Sat, 25 Jul 2026 19:00:00 +0900</pubDate>
    </item>
    <item>
      <title>パッケージツアーなのに、行程は秘密。知らない人との1泊2日が始まる！</title>
      <link>https://tabi-labo.com/312820/jalpak-reality-show-trip</link>
      <description><![CDATA[博報堂とジャルパックが共同開発した体験型パッケージ旅行「リアリティショー旅」。参加者に知らされるのは集合場所と時間だけ。熱海を舞台に6〜12人が9つのミッションに挑み、価値観の合う旅仲間を見つける1泊2日の実証実験が2026年7月末に始まる。]]></description>
      <content:encoded><![CDATA[<img src='https://image.tabi-labo.com/jp/283743/6612850548146176.jpg' /><div style="margin-bottom: 15px;"><div class="sentence" style="text-align: left;"><p>「博報堂」と「ジャルパック」が共同で発表した新しい旅行商品「<strong>リアリティショー旅</strong>」。</p><p>参加者に知らされるのは<span class="underline">集合場所と集合時間だけ</span>。行き先も、何をするかも、誰と一緒になるかも分からない&mdash;&mdash;そんなパッケージツアーが、2026年7月30日から実証実験として動き出します。</p></div></div><div style="margin-bottom: 15px;"><h2 style="text-align: center;">集合場所だけ告げられる1泊2日</h2></div><div style="margin-bottom: 15px;"><div class="sentence" style="text-align: left;"><p>正直に言うと、最初にこの企画を知ったとき、頭の中で二つの感情がぶつかりました。「パッケージツアーでリアリティショー？」という困惑と、「集合場所しか教えてもらえないって、ちょっと面白そう」という好奇心。この矛盾した感覚こそが、たぶん<strong>この企画の狙いそのもの</strong>なのだと思います。</p></div><div class="sentence" style="text-align: left;"><p>パッケージツアーといえば、長らく「効率よく観光地を巡れる」「添乗員がいるから安心」という価値で選ばれてきました。つまり、不確実性をできるだけ排除することが商品力だったはずです。</p></div><div class="sentence" style="text-align: left;"><p>ところが「リアリティショー旅」は、その器にあえて不確実性を注ぎ込んでいます。舞台は東京駅から約40分の熱海。昭和レトロな街並みを背景に、参加者6〜12名がリアリティショーさながらの<strong>9つのミッション</strong>に挑みながら1泊2日を過ごす設計なんだとか。</p><p>対決あり、協力あり。博報堂が開発した「<span class="underline">トークテーマカード</span>」を使って、自然と対話が深まる仕掛けも用意されているとのこと。</p></div><div class="sentence" style="text-align: left;"><p>難しい知識も体力も不要で、18歳以上なら誰でも参加できるそうですが、求められるのはおそらく「知らない人と過ごす1泊2日を楽しめる心の余白」でしょう。</p></div></div><div style="margin-bottom: 15px;"><h2 style="text-align: center;">SNSでは出会えない人と旅先で語る</h2></div><div style="margin-bottom: 15px;"><div class="sentence" style="text-align: left;">
<p>この企画の背景として、博報堂はSNSのアルゴリズムがつくる「<span class="underline">フィルターバブル</span>」の問題を挙げています。自分と似た価値観の情報や人に囲まれる時間が増える一方で、画面の外で初対面の人と顔を合わせ、語り合い、価値観の合う仲間とつながる機会は限られている——そんな課題意識です。</p>
</div>
<div class="sentence" style="text-align: left;">
<p>これは多くの人が薄々感じていることかもしれません。SNS上では趣味のコミュニティに属していても、オフラインで新しい人間関係を築こうとすると、途端にハードルが上がる。マッチングアプリは恋愛に寄りすぎるし、社会人サークルは「入会」という行為自体が重い。</p>
</div>
<div class="sentence" style="text-align: left;">
<p>「旅」という非日常の空間には、そのハードルを自然に下げる力があるのかもしれません。目的地に着くこと自体が目的ではなく、<strong>移動と体験を共有する過程で関係性が生まれる</strong>。博報堂がこれまで広告領域で培ってきたコミュニケーションデザインの知見を、旅行商品の体験設計に転用したという点も興味深いところです。</p>
</div></div><div style="margin-bottom: 15px;"><h2 style="text-align: center;">「どこへ行くか」より「誰と出会うか」</h2></div><div style="margin-bottom: 15px;"><div class="sentence" style="text-align: left;"><p>JALグループとしても初の試みだというこの実証実験。プロモーションにはテレビ朝日公式YouTubeチャンネル「動画、はじめてみました」（登録者数210万人以上）を活用し、お笑い芸人のカーネーション吉田さんやナイチンゲールダンス、女優の安倍乙さんが旅の一部を体験した動画が公開されています。</p></div><div class="sentence" style="text-align: left;"><p>もちろん、実証実験である以上、まだ結論は出ていません。6〜12人という少人数の中で本当に「一生モノの旅仲間」が見つかるのか、リピーターは生まれるのか、ビジネスとして成立するのか。未知数な部分もきっと多いことでしょう。</p></div><div class="sentence" style="text-align: left;"><p>ただ、パッケージツアーという成熟した商品カテゴリが、「どこに行くか」ではなく<strong>「誰と出会うか」を価値の中心に据え始めた</strong>こと自体が、ひとつの転換点のように感じます。</p><p>私たちが旅に求めているものは、もしかすると「知らない景色」よりも「知らない自分」なのかもしれません。見知らぬ人との対話の中で、自分の価値観に気づく&mdash;&mdash;そんな体験を「商品」として届けようとする試みが、どんな化学反応を起こすのか。少し気になって仕方がありません。</p></div></div><div style="margin-bottom: 15px;"><div class="sentence" style="text-align: left;"><div style="border: 1px solid #000; padding: 20px; margin: 20px 0; box-sizing: border-box;"><p><strong>『リアリティショー旅』</strong></p><p>【行き先】静岡県熱海市（1泊2日）<br /> 【設定期間】2026年7月30日〜2027年3月27日の特定日発<br /> 【催行人数】最少6名〜最大12名（出発14日前に催行決定）<br /> 【対象年齢】18歳以上<br /> 【予約】<a href="https://www.jal.co.jp/jp/ja/domtour/jaldp/reality-show/" target="_blank" rel="noopener">ジャルパック公式サイト専用ページ</a>にて受付中</p></div></div></div><div style="margin-bottom: 15px;"><div style="text-align: right;font-size: 8pt;">Top image: ©  iStock.com / SolStock</div></div>]]></content:encoded>
      <dc:creator>TABI LABO編集部</dc:creator>
      <media:thumbnail>https://image.tabi-labo.com/jp/283743/6612850548146176.jpg</media:thumbnail>
      <guid>https://tabi-labo.com/312820/jalpak-reality-show-trip</guid>
      <pubDate>Sat, 25 Jul 2026 15:00:00 +0900</pubDate>
    </item>
    <item>
      <title>「5秒録音するだけ」で声をコピーできる時代。銀行も無視できないAI音声クローンの現実</title>
      <link>https://tabi-labo.com/312839/worldtrend-clone-voice</link>
      <description><![CDATA[AI音声クローン技術の進化により、わずか5秒の音声で本人そっくりの声を再現できる時代に。銀行などで利用される音声認証のリスクや、金融機関に求められる新たなセキュリティ対策について詳しく。]]></description>
      <content:encoded><![CDATA[<img src='https://image.tabi-labo.com/jp/283786/5456511402770432.jpg' /><div style="margin-bottom: 15px;"><p>わずか5秒の音声サンプルさえあれば、誰でも簡単に本人そっくりの声を生成できる時代が到来しました。元銀行の不正対策担当者が、最新のAI技術を使って自分自身の声をクローン作成した体験談から、私たちが日常的に信頼している「声認証」というセキュリティがいかに脆弱であるか、その恐るべき現状を解説します。</p><h2>手軽すぎる音声クローニングの脅威</h2><h3>専門知識不要のセットアップ</h3><p>今回使用された「Kyutai Pocket TTS」という技術は、驚くほど簡単に利用できます。高度なプログラミング知識は不要で、LLM（大規模言語モデル）に手順を聞きながら設定を行うだけで、わずか15分程度で環境を構築できました。</p><h3>わずか5秒で完了するクローニング</h3><p>特定のGPUを必要とせず、一般的なCPUだけで瞬時に高品質な音声生成が可能です。たった5秒の音声があれば、まるで本人が話しているかのような自然な音声を、リアルタイムに近い速度で作り出すことができます。</p><h3>過去のハードルは消滅</h3><p>従来のディープフェイク音声技術は、膨大なデータや長時間の手間が必要でした。しかし、現在の手法ではその「手間のコスト」がほぼゼロになり、悪意ある人物が誰でも短時間で詐欺を実行できる環境が整ってしまいました。</p><h2>金融セキュリティの脆弱性と今後の展望</h2><h3>「声認証」への過度な信頼の崩壊</h3><p>現在、多くの銀行や金融機関で採用されている「声による本人確認」は、生体認証の一種として高いセキュリティレベルとみなされてきました。しかし、AIによる偽造が容易になった今、この仕組みはもはや安全な砦とは呼べません。電話越しに本人の声を聞き分けるという古典的な手法は、巧妙なAI詐欺の前では無力化しています。</p><h3>再考を迫られるセキュリティアーキテクチャ</h3><p>今後は、音声だけに依存しないマルチファクタ認証の徹底が不可欠です。銀行や政府機関は、既存の「声はユニークな生体情報である」という前提を見直し、より堅牢なリスクベースの認証システムの再構築を急ぐ必要があります。AIの進化速度に対し、私たちのセキュリティ防衛策はどれほど追いつけているのか、社会全体で問い直すべき重要な転換点に来ています。</p></div><div style="margin-bottom: 15px;"><div style="text-align: right;font-size: 8pt;">Reference:  <a href="https://www.xda-developers.com/i-cloned-my-voice-with-5-seconds-of-audio-and-no-gpu-and-i-understand-the-panic-now/" target="_blank">I cloned my voice with 5 seconds of audio and no GPU, and I understand the panic now</a></div></div><div style="margin-bottom: 15px;"><div style="text-align: right;font-size: 8pt;"> 画像: AIによる生成</div></div>]]></content:encoded>
      <dc:creator>TABI LABO編集部</dc:creator>
      <media:thumbnail>https://image.tabi-labo.com/jp/283786/5456511402770432.jpg</media:thumbnail>
      <guid>https://tabi-labo.com/312839/worldtrend-clone-voice</guid>
      <pubDate>Sat, 25 Jul 2026 06:00:00 +0900</pubDate>
    </item>
    <item>
      <title>夜空が「会いに行く場所」になる。七夕の夜、8名の遺骨が宇宙へ</title>
      <link>https://tabi-labo.com/312821/space-ntk-magokoro-uchu-sou</link>
      <description><![CDATA[宇宙葬を手がけるSPACE NTKが、8名の遺骨やメッセージ、歌声などを載せた人工衛星「MAGOKORO号」をSpaceX Falcon 9で打ち上げ。宇宙葬の概要や「宇宙SOH」の取り組み、新しい供養のあり方を紹介します。]]></description>
      <content:encoded><![CDATA[<img src='https://image.tabi-labo.com/jp/283738/5942906520076288.jpg' /><div style="margin-bottom: 15px;"><div class="sentence" style="text-align: left;"><p>2026年7月7日、七夕の夜。8名分の遺骨を載せた人工衛星「MAGOKORO号」が、SpaceXのFalcon 9ロケットで宇宙へ打ち上げられました。宇宙葬事業を手がける「SPACE NTK」によると、衛星に搭載されたのは遺骨だけではなかったそうです。</p><p>歌声のデータ、子どもが描いた絵、そしてギターのピック&mdash;&mdash;。</p></div></div><div style="margin-bottom: 15px;"><h2 style="text-align: center;">遺骨だけではない<br />「想い」を載せた人工衛星</h2></div><img src='https://image.tabi-labo.com/jp/283708/5428985225805824.jpg' /><div style="margin-bottom: 15px;"><div class="sentence" style="text-align: left;">
<p>打上げが行われたのは、米国カリフォルニア州ヴァンデンバーグ宇宙軍基地。SpaceXの小型衛星相乗りミッション「Transporter-17」に搭載される形で、MAGOKORO号は地球の軌道上へと送り出されました。第3弾となる今回のミッションです。</p>
</div>
<div class="sentence" style="text-align: left;">
<p>搭載物のリストを見て、少し息を呑みました。8名分の遺骨に加えて、髪の毛数本、台湾の子どもたちの乳歯、メッセージカード、歌声を収めたSDカード3枚、<span class="underline">ギターのピック</span>、子どもが描いた絵画のポストカード。すべて無菌室で人工衛星に納められたといいます。</p>
</div>
<div class="sentence" style="text-align: left;">
<p>「宇宙葬」と聞くと、どこか壮大で、自分とは縁遠い話に感じるかもしれません。けれど、ギターのピック1枚、乳歯数本という搭載物のスケール感は、驚くほど私的で温かい。宇宙という途方もない空間と、手のひらに収まる小さな思い出の品。<strong>この落差にこそ、このサービスの本質がある</strong>気がしてなりません。</p>
</div>
<div class="sentence" style="text-align: left;">
<p>SPACE NTKはこの事業を<span class="underline">「宇宙SOH」</span>と名づけています。SOHには4つの漢字が重ねられていて、「葬」は大切な人を宇宙へ送ること、「想」は故人への想いを託すこと、「送」は未来に残したいものを届けること、「奏」は歌声や音楽を宇宙へ響かせること。弔いという行為を、ひとつの意味に閉じ込めない設計思想が見えてきます。</p>
</div></div><div style="margin-bottom: 15px;"><h2 style="text-align: center;">供養の場所は<br />夜空にもなり得る</h2></div><img src='https://image.tabi-labo.com/jp/283709/5931927912579072.jpg' /><div style="margin-bottom: 15px;"><div class="sentence" style="text-align: left;">
<p>代表取締役の葛西智子氏は、こんな言葉を残しています。「夜空を見上げたときに『あの人は今も宇宙から見守ってくれている』と思えることで、遺された方の心が少しでも救われる瞬間があるのではないか」。</p>
</div>
<div class="sentence" style="text-align: left;">
<p>この言葉が示しているのは、<strong>供養の「場所」の再発明</strong>かもしれません。日本では近年、墓じまいや散骨を選ぶ人が増えています。お墓を継ぐ人がいない、遠方の墓参りが負担になっている——そうした現実的な課題を抱えながらも、「それでも故人を想える場所は欲しい」という感情は消えない。その矛盾の間に、「夜空」という選択肢がそっと差し出されているわけです。</p>
</div>
<div class="sentence" style="text-align: left;">
<p>打上げ日が七夕だったことも、偶然とは思えない詩情を帯びています。織姫と彦星が天の川を越えて再会するという物語と、遺された人が夜空を見上げて故人に会いに行く行為。<strong>テクノロジーが古い伝承と重なる瞬間</strong>に、不思議な説得力が生まれます。</p>
</div></div><div style="margin-bottom: 15px;"><h2 style="text-align: center;">宇宙が、もっと身近になったからこそ</h2></div><img src='https://image.tabi-labo.com/jp/283710/5947476499496960.jpg' /><div style="margin-bottom: 15px;"><div class="sentence" style="text-align: left;">
<p>もうひとつ見逃せないのは、SpaceXの相乗りミッションという仕組みです。かつて宇宙へ何かを送るには莫大なコストが必要でしたが、Falcon 9の<span class="underline">Rideshare（相乗り）プログラム</span>によって小型衛星の打上げコストは大幅に下がりました。宇宙葬が一部の富裕層だけのものではなくなりつつある背景には、こうした商業宇宙輸送の民主化があります。</p>
</div>
<div class="sentence" style="text-align: left;">
<p>もちろん、まだ誰もが気軽に選べる価格帯とは言い切れないでしょうし、軌道上の衛星がいつまで存在し続けるのかという問いも残ります。次回のMAGOKORO号打上げは2027年後半を予定しているとのこと。葬儀社や寺院、自治体、さらにはアーティストとの共同プロジェクトも視野に入れているそうです。</p>
</div>
<div class="sentence" style="text-align: left;">
<p>「人は亡くなったら星になる」。昔から繰り返されてきたこの言葉が、比喩ではなく事実になる時代が来ています。お墓に手を合わせる代わりに、夜空を見上げる。その行為が「弔いの終わり」ではなく<strong>「故人との物語の続き」</strong>になるのだとしたら、私たちの供養観は静かに、でも確実に変わり始めているのかもしれません。</p>
</div></div><div style="margin-bottom: 15px;"><div style="text-align: right;font-size: 8pt;">Top image: ©  iStock.com / draganab</div></div>]]></content:encoded>
      <dc:creator>TABI LABO編集部</dc:creator>
      <media:thumbnail>https://image.tabi-labo.com/jp/283738/5942906520076288.jpg</media:thumbnail>
      <guid>https://tabi-labo.com/312821/space-ntk-magokoro-uchu-sou</guid>
      <pubDate>Fri, 24 Jul 2026 19:00:00 +0900</pubDate>
    </item>
    <item>
      <title>現代アートを和菓子で「再現」──食べた瞬間に消える、もうひとつの作品</title>
      <link>https://tabi-labo.com/312822/kukuku-nerikiri-art</link>
      <description><![CDATA[Paceギャラリー東京で開催中のウィリアム・モンク日本初個展で、茶寮「九九九」の和菓子職人・藤田凱斗が絵画を練り切りで再現した。食べたら消える素材で原画を写す矛盾が生む、一期一会の鑑賞体験とは。]]></description>
      <content:encoded><![CDATA[<img src='https://image.tabi-labo.com/jp/283711/6418895059550208.jpg' /><div style="margin-bottom: 15px;"><div class="sentence" style="text-align: left;"><p>Paceギャラリー東京で始まった画家ウィリアム・モンクの日本初個展。その会期初日に、ちょっと信じがたい光景が広がっていました。「株式会社はらぺこ」が運営する茶寮「九九九」の発表によると、壁の油彩画と寸分違わぬ色彩が、<strong>練り切り</strong>の上に載っていたのです。</p></div></div><div style="margin-bottom: 15px;"><h2 style="text-align: center;">印象の翻訳ではなく<br />素材の移し替え</h2></div><img src='https://image.tabi-labo.com/jp/283712/6023720758935552.jpg' /><div style="margin-bottom: 15px;"><div class="sentence" style="text-align: left;">
<p>和菓子とアートのコラボレーション自体は、近年そこまで珍しくありません。季節の花をモチーフにした練り切りが「まるでアート」と称されることも増えました。けれど今回の九九九のアプローチは、その延長線上にはないように感じます。</p>
</div>
<div class="sentence" style="text-align: left;">
<p>和菓子職人の<span class="underline">藤田凱斗</span>さんが掲げた方針は、モンクの絵画作品の「イメージ」として解釈するのではなく、「作品そのものを和菓子で再現する」こと。つまり、絵から受けた印象を和菓子的に翻訳するのではなく、<strong>絵画そのものをメディア変換する</strong>——彫刻家が石膏からブロンズに素材を移すように、キャンバスの油彩を餡と米粉に移し替えるという宣言です。</p>
</div>
<div class="sentence" style="text-align: left;">
<p>この一線の引き方に、正直なところ驚きました。和菓子は数時間もすれば乾き、食べれば消えます。一方、モンクの絵画は何十年と残り続ける。永続するメディアの作品を、消失するメディアで「そのまま」再現するという矛盾。でも、その矛盾にこそ、このイベントの核があるのかもしれません。</p>
</div></div><div style="margin-bottom: 15px;"><h2 style="text-align: center;">食べた瞬間「再現」は消える</h2></div><img src='https://image.tabi-labo.com/jp/283713/5832909183254528.jpg' /><div style="margin-bottom: 15px;"><div class="sentence" style="text-align: left;">
<p>会場では、来場者が目の前の和菓子と壁面の絵画を見比べながら、制作背景や表現方法について自然に語り合う光景が生まれたそうです。モンク本人もオンラインでトークセッションに参加し、来場者との対話が実現しました。</p>
</div>
<div class="sentence" style="text-align: left;">
<p>興味深いのは、来場者の多くが絵画と和菓子を並べて撮影し、SNSに投稿していたという点です。美術館で作品を撮影する行為はもはや日常ですが、「作品の隣に、その作品を再現した食べ物を置いて撮る」という体験は、<strong>鑑賞の回路をまったく別のものに変えてしまいます</strong>。見て、撮って、そして食べる。食べた瞬間に「再現」は消え、残るのは味覚の記憶と、壁に掛かったオリジナルだけ。</p>
</div>
<div class="sentence" style="text-align: left;">
<p>茶道でいう一期一会の思想が、現代アートのギャラリーという場で、こんなかたちで立ち上がるとは思いませんでした。</p>
</div></div><div style="margin-bottom: 15px;"><h2 style="text-align: center;">パティシエ志望が和菓子で絵画を写すまで</h2></div><div style="margin-bottom: 15px;"><div class="sentence" style="text-align: left;">
<p>藤田凱斗さんのキャリアも、この「越境」の物語と重なります。<span class="underline">三重県立相可高校</span>——ドラマ『高校生レストラン』のモデルとして知られるあの学校の食物調理科出身で、もともとはフランス菓子のパティシエを志していたとのこと。そこから和菓子職人へと転向し、地元の老舗「夢菓子工房 ことよ」で修業を積みました。</p>
</div>
<div class="sentence" style="text-align: left;">
<p>西洋菓子の精密さを知る人が和菓子の世界に入り、今度は西洋現代絵画を和菓子で再現する。この行き来そのものが、ひとつの文化的往復運動のようです。<span class="underline">九九九</span>はオープンからわずか10ヶ月で<strong>ミシュランガイド東京2026のクリエイティブ部門にセレクテッドレストランとして掲載</strong>されており、藤田さんの技術が「お菓子」の枠を超えた表現として評価されていることがうかがえます。</p>
</div>
<div class="sentence" style="text-align: left;">
<p>九九九は今回のイベントを経て、和菓子が「文化と文化をつなぐ表現のメディア」になり得ると実感したと発表しています。今後もアートやカルチャー領域とのコラボレーションを続けていく方針だそうです。</p>
</div>
<div class="sentence" style="text-align: left;">
<p>私たちは普段、練り切りを「きれいなお菓子」として眺め、口に運び、それで終わりにしてしまいがちです。でも、あの小さな球体に込められた造形の精度は、考えてみれば彫刻のそれと何が違うのでしょうか。違いがあるとすれば、それは「食べたら消える」ということだけ。そしてその<strong>「消える」という性質こそが、もしかすると最も贅沢な鑑賞体験</strong>なのかもしれません。</p>
</div></div><div style="margin-bottom: 15px;"><div style="text-align: right;font-size: 8pt;">Top image: ©  William Monk, courtesy Pace Gallery</div></div>]]></content:encoded>
      <dc:creator>TABI LABO編集部</dc:creator>
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      <pubDate>Fri, 24 Jul 2026 15:00:00 +0900</pubDate>
    </item>
    <item>
      <title>猫の「空中ひねり」が宇宙へ。燃料を使わず姿勢を変えるロボット新技術</title>
      <link>https://tabi-labo.com/312818/cat-landing-space-robot</link>
      <description><![CDATA[猫が空中で姿勢を変える「非ホロノミック制御」を、燃料不要の宇宙ロボット姿勢制御に応用する技術開発がスタート。茨城のスタートアップが2030年の民間宇宙ステーション時代を見据え、猫の着地動画を見る目が変わるかもしれない挑戦に踏み出した。]]></description>
      <content:encoded><![CDATA[<img src='https://image.tabi-labo.com/jp/283726/5466577467080704.png' /><div style="margin-bottom: 15px;"><div class="sentence" style="text-align: left;">
<p>猫が高いところから落ちても足から着地する、あの「空中ひねり」。スペースエントリー株式会社の発表によると、この原理を宇宙ロボットの姿勢制御に応用する技術開発が始まったとのこと。しかも、燃料を一切使わずに。</p>
</div></div><div style="margin-bottom: 15px;"><h2 style="text-align: center;">猫のひねりを宇宙で再現する</h2></div><div style="margin-bottom: 15px;"><div class="sentence" style="text-align: left;">
<p>宇宙空間でロボットが姿勢を変えるとき、これまではガスなどの推進剤を噴射する方法が主流でした。ロケットの小型版のようなイメージです。ただ、この方式には根本的な弱点があります。推進剤には限りがあるので、使い切ればそれまで。長期間の運用ではメンテナンスの問題が避けられませんし、噴射ガスが周囲のカメラやセンサーに悪影響を及ぼすリスクもあるそうです。</p>
</div>
<div class="sentence" style="text-align: left;">
<p>そこで同社が着目したのが、神戸大学の久保勇貴特命教授が研究を進める「<span class="underline">非ホロノミック姿勢制御</span>」という技術。少し難しい名前ですが、やっていることは猫と同じです。猫は空中で落下しているとき、外から力を加えられなくても、自分の身体の部位を順番にひねることで全体の向きを変えてしまう。<strong>角運動量がゼロのまま姿勢を転換できるこの原理</strong>を、人型ロボットの手足の動きに置き換えて、無重力空間での姿勢制御に使おうというわけです。</p>
</div>
<div class="sentence" style="text-align: left;">
<p>同社はこれを「世界初」と位置づけていますが、正確には「非ホロノミック姿勢制御を用いた無重量空間における人型ロボットの姿勢転換シミュレーション技術」としての新規性であり、2026年7月時点の同社調べとのこと。非ホロノミック制御そのものは学術的に先行研究がある領域なので、ここは冷静に受け止めておきたいところです。<strong>新しいのは、学術の原理を事業化フェーズに引き上げようとしている点</strong>にあります。</p>
</div></div><div style="margin-bottom: 15px;"><h2 style="text-align: center;">ISS退役後、誰がステーションを動かすのか</h2></div><div style="margin-bottom: 15px;"><div class="sentence" style="text-align: left;">
<p>なぜ今、この技術なのか。背景には、2030年前後に訪れるとされる大きな転換点があります。NASAは現在、<span class="underline">ISS（国際宇宙ステーション）</span>退役後の民間宇宙ステーション構想を進めており、宇宙開発は国家主導から民間企業が主役の時代へと移りつつあります。</p>
</div>
<div class="sentence" style="text-align: left;">
<p>民間宇宙ステーションが実現すれば、施設の建設、保守点検、物流、さらには宇宙空間での製造まで、さまざまな作業をロボットが担うことになるでしょう。ところが現状では、ロボットごとに通信遅延対策や微小重力下の制御技術がバラバラに構築されていて、<strong>多様なロボットが共通で使える基盤が整っていない</strong>のだそうです。</p>
</div>
<div class="sentence" style="text-align: left;">
<p>スペースエントリーが取り組むもうひとつの柱が、まさにこの課題に向き合う遠隔操作技術の開発です。宇宙と地上の間で発生する通信遅延やデータ欠損があっても安定して操作できるアルゴリズムをつくり、将来的には専門家だけでなく<strong>一般の人々が宇宙ロボットを動かせる環境</strong>を目指すといいます。</p>
</div></div><div style="margin-bottom: 15px;"><h2 style="text-align: center;">「燃やさない制御」という発想の射程</h2></div><div style="margin-bottom: 15px;"><div class="sentence" style="text-align: left;">
<p>茨城県の補助金を受けたスタートアップが、猫の動きを手がかりに宇宙の課題を解こうとしている。この構図自体が、宇宙開発＝莫大な予算と巨大組織のものという思い込みを、静かに揺さぶっている気がしてなりません。</p>
</div>
<div class="sentence" style="text-align: left;">
<p>そしてもうひとつ、個人的に惹かれるのは「<strong>燃やさない制御</strong>」という発想そのものです。何かを消費して力を得るのではなく、すでにある身体の動きだけで状況を変える。それは地上の私たちが、エネルギーや資源との付き合い方を見直そうとしている感覚と、どこかで深くつながっているように思えます。</p>
</div>
<div class="sentence" style="text-align: left;">
<p>猫があたりまえにやっていることが、宇宙の最前線を変えるかもしれない。次に猫の着地動画を見たとき、ちょっとだけ見え方が変わっていたら面白いですよね。</p>
</div></div><div style="margin-bottom: 15px;"><div style="text-align: right;font-size: 8pt;">Top image: ©  スペースエントリー株式会社</div></div>]]></content:encoded>
      <dc:creator>TABI LABO編集部</dc:creator>
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      <pubDate>Fri, 24 Jul 2026 06:00:00 +0900</pubDate>
    </item>
    <item>
      <title>クマの目撃情報を「5秒以内」に通知。大学生がつくった無料アプリの発想</title>
      <link>https://tabi-labo.com/312817/kumap-bear-alert-app</link>
      <description><![CDATA[6回のクマ遭遇経験を持つ大学生が開発した目撃情報共有アプリ「クマップ」。投稿から5秒以内の通知、AIによる信頼度スコア、離れた家族を見守るファミリーリンク。行政対応に数日かかる獣害情報を住民同士で即時共有する設計思想とは。]]></description>
      <content:encoded><![CDATA[<img src='https://image.tabi-labo.com/jp/283716/5211468891947008.png' /><div style="margin-bottom: 15px;"><div class="sentence" style="text-align: left;"><p>国際教養大学の4年生が立ち上げたスタートアップ「BearBell」が、<strong>クマの目撃情報を共有するアプリ</strong>「クマップ」を北海道・東北6県で正式リリース。</p><p>行政の対応を待つのではなく、住民同士が「投稿から5秒以内」に危険を知らせ合う──その設計思想の背景には、開発者自身の切実な原体験がありました。</p></div></div><div style="margin-bottom: 15px;"><h2 style="text-align: center;">危険なのは、クマより"情報の遅さ"だった</h2></div><div style="margin-bottom: 15px;"><div class="sentence" style="text-align: left;"><p>代表の服部悠大氏は、人生で6回クマに遭遇し、うち2回は命の危険を感じたといいます。</p><p>決定的だったのは2022年10月の出来事。大学の正面玄関にクマが現れたにもかかわらず、土曜日だったために事務局の対応は3日後の月曜日。命に関わる情報が、曜日ひとつで止まってしまう。その怒りにも似た危機感が、クマップの出発点になりました。</p></div><div class="sentence" style="text-align: left;"><p>環境省の統計によれば、令和5年度のクマによる人身被害は過去最多の219件。被害は年々深刻化しているのに、情報が届く速度は依然として「数時間から数日」の世界にとどまっています。行政が怠慢なのではなく、構造的に即時対応が難しい。ならば住民同士で補完できないか──クマップはその問いに対する、ひとつの回答です。</p></div></div><div style="margin-bottom: 15px;"><h2 style="text-align: center;">「誰かが見た」だけでは信じない設計</h2></div><img src='https://image.tabi-labo.com/jp/283687/5985152285016064.jpg' /><div style="margin-bottom: 15px;"><div class="sentence" style="text-align: left;">
<p>住民投稿型のサービスと聞くと、真っ先に気になるのは情報の信頼性でしょう。SNSでの目撃情報が拡散されるたびに、誤報やデマの問題がつきまといます。クマップが面白いのは、この懸念に正面から向き合っている点です。</p>
</div></div><div style="margin-bottom: 15px;"><h2 style="text-align: center;">通知を増やすのではなく<br />減らすことで命を守る</h2></div><div style="margin-bottom: 15px;"><div class="sentence" style="text-align: left;">
<p>通知の設計にも、よく考えられた思想があります。自宅や職場など複数のスポットを登録し、それぞれに通知を受け取る距離を設定できる。自宅周囲500m、職場周囲1,000mといった具合です。</p>
</div>
<div class="sentence" style="text-align: left;">
<p>防災アプリにありがちな「通知が多すぎて結局オフにする」問題を、最初から織り込んでいる。本当に必要な情報だけを届けるために、あえて絞る。この設計は、2026年6月に秋田市で行われた実証実験のフィードバックからも磨かれたものだそうです。実証期間中には実際に大学敷地内での目撃情報が投稿され、周辺の利用者に即座に通知が届く場面もあったとのこと。</p>
</div>
<div class="sentence" style="text-align: left;">
<p>技術面では、東証グロース市場上場のグロースエクスパートナーズが画像認識やUI/UX基盤で参画しており、学生スタートアップと上場企業の協業という体制も興味深いところです。アプリはiOS・Android両対応で完全無料。有料機能もありません。</p>
</div>
<div class="sentence" style="text-align: left;">
<p>都市部でもイノシシやサルの出没ニュースが珍しくなくなった今、「野生動物との遭遇」は山間部だけの話ではなくなりつつあります。行政の情報が届くのを待つのか、それとも隣人と5秒で共有するのか。クマップが問いかけているのは、「安全の主語は誰なのか」という、もう少し大きな話なのかもしれません。</p>
</div></div><div style="margin-bottom: 15px;"><div style="text-align: right;font-size: 8pt;">Top image: ©  株式会社BearBell</div></div>]]></content:encoded>
      <dc:creator>TABI LABO編集部</dc:creator>
      <media:thumbnail>https://image.tabi-labo.com/jp/283716/5211468891947008.png</media:thumbnail>
      <guid>https://tabi-labo.com/312817/kumap-bear-alert-app</guid>
      <pubDate>Thu, 23 Jul 2026 19:00:00 +0900</pubDate>
    </item>
    <item>
      <title>スペックを競わない。無印良品がつくったオーディオの正体</title>
      <link>https://tabi-labo.com/312813/muji-audio-devices</link>
      <description><![CDATA[無印良品が2025年7月15日に発売するオーディオデバイス5機種8種。重低音を強調しない自然な音質、片耳パーツ販売や交換可能イヤーパッドなど「使い捨てない」設計が特徴。朝のBGMや通勤のポッドキャストに、スペックより暮らしへのなじみやすさを選ぶ新しい選択肢。]]></description>
      <content:encoded><![CDATA[<img src='https://image.tabi-labo.com/jp/283715/5345288929673216.png' /><div style="margin-bottom: 15px;"><div class="sentence" style="text-align: left;"><p>無印良品が、オーディオデバイス市場に本格参入。2025年7月15日から順次発売となる5機種8種のラインナップ。けれどそのコンセプトは、重低音でもハイレゾでもなく「<span class="underline">暮らしに、いい音。</span>」という、なんとも無印らしい一言でした。</p></div></div><div style="margin-bottom: 15px;"><h2 style="text-align: center;">"すごい音"を目指さない<br />という、無印らしさ</h2></div><img src='https://image.tabi-labo.com/jp/283672/5955977447735296.jpg' /><div style="margin-bottom: 15px;"><div class="sentence" style="text-align: left;">
<p>オーディオの世界では長らく、スペックの数字が大きいほど正義とされてきました。低音の迫力、ノイズキャンセリングの遮断率、ドライバーの口径——。メーカー各社がしのぎを削るその競争は、たしかに技術を前進させてきた側面があります。</p>
</div>
<div class="sentence" style="text-align: left;">
<p>ところが今回の無印良品は、真正面からその流れに逆らっています。「重低音を強調するなど過度な演出をせず、<strong>できるだけ自然な音に仕上げた</strong>」と、同社は明言しているのです。</p>
</div>
<div class="sentence" style="text-align: left;">
<p>これ、ちょっと立ち止まって考えてみると、なかなか大胆な宣言ではないでしょうか。オーディオデバイスなのに「盛らないこと」を最大の特長にしている。音響メーカーが聞いたら首をかしげるかもしれません。でも、ここに無印良品ならではの思想が透けて見えます。</p>
</div>
<div class="sentence" style="text-align: left;">
<p>同社が掲げる<span class="underline">「簡素が豪華に引け目を感じることのない価値観」</span>。家具や文房具、衣料品で実践してきたこの哲学を、ついに「音」の領域にまで持ち込んだわけです。音楽や音声コンテンツを楽しむ場面が、通勤・通学から家事、仕事中のBGMまで広がった今、オーディオデバイスは「趣味の道具」から<strong>「暮らしの道具」</strong>に変わりつつある。その変化を、無印良品は正確に捉えているように感じます。</p>
</div></div><div style="margin-bottom: 15px;"><h2 style="text-align: center;">「片耳なくしたら全部買い替え」<br />を終わらせる設計も◎</h2></div><img src='https://image.tabi-labo.com/jp/283673/5400125733076992.jpg' /><div style="margin-bottom: 15px;"><div class="sentence" style="text-align: left;">
<p>ラインナップを眺めてみると、もうひとつ気になるポイントがあります。それは「壊れたら買い替える」ではなく<strong>「直して使い続ける」設計</strong>が随所に見られること。</p>
</div>
<div class="sentence" style="text-align: left;">
<p>たとえばワイヤレスヘッドホンは、イヤーパッドが交換可能で、ヘッドバンド部分には劣化しにくいシリコン素材を採用しています。カナル型やインナーイヤー型のワイヤレスイヤホンは、<span class="underline">片耳だけのパーツ販売</span>に対応。片方を失くしても、もう片方ごと買い直す必要がありません。</p>
</div>
<div class="sentence" style="text-align: left;">
<p>これは地味に見えて、実はかなり思い切った判断です。メーカーにとって「買い替え需要」は大きな収益源。それをあえて手放してでも、長く使ってもらうことを選んでいる。衣料品のリペアサービスや、家具の組み替え対応など、無印良品がここ数年で強めてきた<strong>「使い捨てない」姿勢</strong>が、オーディオにもしっかり反映されています。</p>
</div></div><div style="margin-bottom: 15px;"><h2 style="text-align: center;">存在感より、居心地をつくるスピーカー</h2></div><img src='https://image.tabi-labo.com/jp/283674/5399309823508480.jpg' /><div style="margin-bottom: 15px;"><div class="sentence" style="text-align: left;">
<p>スピーカー2機種にも、同社らしい思想が宿っています。<span class="underline">コンパクトスピーカー</span>は上向きにスピーカーを配置し、音が空間全体にふわりと広がる設計。食卓やデスクの隅にそっと置いて、存在を主張しすぎない。モバイルスピーカーはIPX5相当の防水性能を備え、キッチンや浴室周りでも気兼ねなく使えます。</p>
</div>
<div class="sentence" style="text-align: left;">
<p>どちらも「音楽を聴くぞ」と構えるのではなく、<strong>生活の中に音がそっと溶け込む体験</strong>を目指しているようです。ヘッドホンのノイズキャンセルオフ時の連続再生が約70時間というスタミナも、「充電を気にせず日常に置いておける」という設計意図の表れでしょう。</p>
</div>
<div class="sentence" style="text-align: left;">
<p>私たちはいつの間にか、イヤホンやスピーカーを「スペックで選ぶガジェット」として見ることに慣れてしまいました。でも本来、音は暮らしの空気のようなもの。朝のコーヒーを淹れる時間に流れるBGM、通勤電車で聴くポッドキャスト、夜の読書に寄り添うジャズ——そのどれもが、「すごい音」である必要はないのかもしれません。</p>
</div>
<div class="sentence" style="text-align: left;">
<p>「盛らない」ことで、かえって音が暮らしに近づく。無印良品のオーディオは、そんな逆説を静かに証明しようとしているように見えます。</p>
</div></div><div style="margin-bottom: 15px;"><div style="text-align: right;font-size: 8pt;">Top image: ©  株式会社良品計画</div></div>]]></content:encoded>
      <dc:creator>TABI LABO編集部</dc:creator>
      <media:thumbnail>https://image.tabi-labo.com/jp/283715/5345288929673216.png</media:thumbnail>
      <guid>https://tabi-labo.com/312813/muji-audio-devices</guid>
      <pubDate>Thu, 23 Jul 2026 15:00:00 +0900</pubDate>
    </item>
    <item>
      <title>年間10ドルで“知られざる絶景”へ。ベイエリアの穴場を巡る「EBMUD許可証」</title>
      <link>https://tabi-labo.com/312836/worldtrend-bayarea-hiking</link>
      <description><![CDATA[ベイエリアのハイキングで混雑を避けるなら「EBMUD許可証」に注目。年間10ドルで約57,000エーカーの流域トレイルへアクセス可能。料金や利用ルール、静かな自然を満喫できる魅力をわかりやすく解説します。]]></description>
      <content:encoded><![CDATA[<img src='https://image.tabi-labo.com/jp/283783/6046191893610496.jpg' /><div style="margin-bottom: 15px;"><p>ベイエリアの有名ハイキングスポットは、週末ともなれば多くの人で溢れかえり、自然の中での静寂を求めるのが難しいと感じることも少なくありません。しかし、年間わずか10ドルの「EBMUD（East Bay Municipal Utility District）許可証」を取得するだけで、これまで知らなかった広大な自然エリアへのアクセス権を手に入れられることをご存知でしょうか。本記事では、混雑を避けて静かなトレイルを楽しむための賢い選択肢について解説します。</p><h2>年間10ドルで手に入る、EBMUD流域のトレイルアクセス</h2><h3>広大な管理地の魅力と利用目的</h3><p>EBMUDの許可証は、同局が管理する約57,000エーカーもの流域エリアへのアクセスを可能にします。この広大な敷地には、ハイキングだけでなく、サイクリングやウォータースポーツを楽しめる場所も点在しています。この有料許可証制度は、トレイルの維持管理費用の補填と、利用者の安全・人数把握を目的として導入されています。</p><h3>許可証の仕組みと柔軟な選択肢</h3><p>年間許可証は10ドルで提供されており、購入者本人とその家族、さらに同伴者3名までが利用可能です。1年間のプランだけでなく、3ドルの1日券、20ドルの3年券、30ドルの5年券なども用意されており、ハイカーの利用頻度に合わせてコストパフォーマンスを選べる仕組みになっています。</p><h3>安全なハイキングのためのルール</h3><p>流域エリアは飲料水源地でもあるため、環境保護と安全管理が非常に厳格です。トレイル上では常に許可証を携帯し、緊急時に備えて登山口での記帳が推奨されています。また、環境保全のため火気厳禁であり、水源への直接的な接触（水泳など）は禁止されている点に注意が必要です。</p><h2>アウトドア体験から見る今後の展望</h2><h3>デジタル時代の「混雑回避」という新しい価値</h3><p>現代のレジャーにおいて、過密を避け、自分だけの空間を確保するニーズは急速に高まっています。EBMUDのような公的機関が小額の許可証を発行することで、利用者を管理しつつ質の高い自然体験を提供する方法は、今後、都市近郊の自然エリアを守りつつ開放していくためのモデルケースとなるでしょう。単なる「場所の提供」ではなく、持続可能な管理と利用者の満足を両立する仕組みです。</p><h3>公的エリア活用の重要性と地域コミュニティへの還元</h3><p>こうした流域のトレイルは、観光地化されすぎていないからこそ、真の静寂と生態系に近い自然が残されています。単にレジャーを楽しむだけでなく、地域の水源を守る活動に少額でも寄付や維持費として貢献することで、利用者は「保護者」としての意識を持つようになります。今後、このような「管理されたアクセスの権利」を持つスタイルは、自然と都市の距離を適切に保つための鍵となるのではないでしょうか。</p></div><div style="margin-bottom: 15px;"><div style="text-align: right;font-size: 8pt;">Reference:  <a href="https://www.kqed.org/news/12091135/want-access-to-new-less-crowded-bay-area-hiking-trails-a-10-ebmud-permit-could-be-the-answer" target="_blank">Want Access to New, Less-Crowded Bay Area Hiking Trails? A $10 EBMUD Permit Could Be the Answer</a></div></div><div style="margin-bottom: 15px;"><div style="text-align: right;font-size: 8pt;">Top image: ©  iStock.com / lzf</div></div>]]></content:encoded>
      <dc:creator>TABI LABO編集部</dc:creator>
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      <pubDate>Thu, 23 Jul 2026 06:00:00 +0900</pubDate>
    </item>
    <item>
      <title>なぜ冷蔵庫を整理すると心が整うのか？心理学が解き明かす「片付け」の意外な本質</title>
      <link>https://tabi-labo.com/312752/worldtrend-</link>
      <description><![CDATA[冷蔵庫の整理整頓は、単なる片付けではなく心を整える習慣かもしれません。心理学の視点から、冷蔵庫を整理する人の特徴やストレス軽減、意思決定への効果を解説します。]]></description>
      <content:encoded><![CDATA[<img src='https://image.tabi-labo.com/jp/283604/6028351066079232.jpg' /><div style="margin-bottom: 15px;"><p>冷蔵庫の中身が常に整然と並んでいる人は、単に綺麗好きというだけではありません。心理学的な視点から見ると、この行動は単なる「整理整頓」を超え、脳内の情報を整理し、日々の意思決定を最適化しようとする無意識のプロセスの表れである可能性があります。本記事では、冷蔵庫の整理という日常的な習慣が、私たちの心理や脳の機能とどのように結びついているのかを解説します。</p><h2>冷蔵庫の整理が示す心理的メカニズム</h2><h3>ビッグファイブ性格特性と計画性</h3><p>心理学の「ビッグファイブ」理論において、誠実性（Conscientiousness）が高い人は、構造化された環境を好み、ルーチンを維持することに長けています。冷蔵庫の整理は、計画的なライフスタイルを反映する行動の一つであり、食材の管理や効率的な食事準備を通じて、生活全体の秩序を保とうとする姿勢の表れと言えます。</p><h3>環境のコントロールとストレス低減</h3><p>人は周囲の環境が予測可能であるとき、ストレスを少なく感じます。整頓された冷蔵庫は、食材の場所が明確であるため探し回る必要がなく、在庫の把握も容易です。この「知覚されたコントロール（Perceived Control）」の感覚が、心理的な余裕を生み出し、日常生活をより管理しやすくします。</p><h3>実行機能による精神的リソースの節約</h3><p>脳の「実行機能」は、計画立案や優先順位付け、行動の監視を担います。整頓された冷蔵庫を持つ人は、この機能を活用して「食材をどこに置くか」という判断を習慣化しています。これにより、毎回考える必要がなくなり、精神的なリソース（脳のエネルギー）を無駄に消費せずに済むのです。</p><h3>認知負荷の軽減と意思決定</h3><p>「認知負荷理論」によれば、脳が一度に処理できる情報量には限りがあります。冷蔵庫が整理されていれば、視覚的なノイズが減り、健康的な食材が目につきやすくなるため、無意識のうちに健康的な食生活を選択しやすくなります。環境を整えることは、脳の負担を減らすことと直結しています。</p><h2>デジタル時代における「環境適応」の重要性</h2><h3>物理環境が思考プロセスに与える影響</h3><p>冷蔵庫の整理という行為は、現代人が直面する「情報過多」や「絶え間ない決断」に対する、直感的な防衛反応であると捉えることができます。デジタルデバイスを通じて大量のデータに囲まれている私たちにとって、物理的な環境をシンプルに保つことは、思考の明晰さを維持するための生存戦略といっても過言ではありません。この流れは、今後ミニマリズムやデジタルデトックスといった概念と融合し、より多くの人が意識的に「環境を整える」ことの価値を再認識していくでしょう。</p><h3>本質的な自己調整力としての片付け</h3><p>多くの人は「片付け＝掃除」と考えがちですが、本質的には「自己調整」です。冷蔵庫を整えることは、自分の生活のルールを自分で決定し、その結果を享受するというプロセスそのものです。この習慣が根付いている人は、環境の変化に対しても柔軟に適応できる高いレジリエンス（精神的回復力）を秘めている可能性があり、今後のウェルビーイング（幸福な状態）を維持する上で、この「日常的な環境構築力」は重要なスキルとして注目されるべきでしょう。</p></div><div style="margin-bottom: 15px;"><div style="text-align: right;font-size: 8pt;">Reference:  <a href="https://economictimes.indiatimes.com/news/international/us/psychology-says-people-who-keep-their-refrigerator-extremely-organized-arent-just-tidying-up-they-may-be-decluttering-their-mind/articleshow/132021161.cms#google_vignette" target="_blank">Psychology says people who keep their refrigerator extremely organized aren't just tidying up, they may be decluttering their mind</a></div></div><div style="margin-bottom: 15px;"><div style="text-align: right;font-size: 8pt;"> 画像: AIによる生成</div></div>]]></content:encoded>
      <dc:creator>TABI LABO編集部</dc:creator>
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      <guid>https://tabi-labo.com/312752/worldtrend-</guid>
      <pubDate>Wed, 22 Jul 2026 19:00:00 +0900</pubDate>
    </item>
    <item>
      <title>年間最大30万トンの流木は、「かける」ことで価値になる</title>
      <link>https://tabi-labo.com/312810/drift-driftwood-sunglasses</link>
      <description><![CDATA[年間最大30万トン発生し焼却処分されてきた流木を、バイオマスプラスチックと混ぜた新素材でサングラスに変えた「Drift.」。台風後の海岸で流木を見たことがある人なら、かけるたびにその来歴を感じられる一本。開発背景や法律の壁、素材技術まで。]]></description>
      <content:encoded><![CDATA[<img src='https://image.tabi-labo.com/jp/283660/5398714631847936.jpg' /><div style="margin-bottom: 15px;"><div class="sentence" style="text-align: left;"><p>台風のあと、海岸に打ち上げられた大量の<strong>流木</strong>を見たことはあるでしょうか。元日本代表ライフセーバーが立ち上げた「株式会社オケアノース」が、その&ldquo;厄介者&rdquo;を素材にしたサングラス「<strong>Drift.</strong>」を発表しました。</p></div></div><div style="margin-bottom: 15px;"><h2 style="text-align: center;">年間最大30万トン<br />焼却ではなく&ldquo;身につける&rdquo;という選択</h2></div><img src='https://image.tabi-labo.com/jp/283699/5784539798437888.jpg' /><img src='https://image.tabi-labo.com/jp/283698/4648518938525696.jpg' /><div style="margin-bottom: 15px;"><div class="sentence" style="text-align: left;"><p>環境省・国土交通省の手引によれば、日本全国で<strong>年間約9〜30万トン</strong>もの流木が発生しています。気候変動で大型台風や豪雨が増えるほど、山から押し流される量も膨らむいっぽう。</p></div><div class="sentence" style="text-align: left;"><p>放置すれば水質悪化や発電所の取水口閉塞を引き起こし、処理するにも焼却が基本で、莫大なコストとCO2が出る。つまり流木は「どうしようもないもの」として扱われてきました。</p></div><div class="sentence" style="text-align: left;"><p>その流木をバイオマスプラスチックと混ぜ合わせた新素材「<span class="underline">ArgoDryas&trade;</span>」を、放電精密加工研究所と共同開発。フレームに練り込むことで、<strong>焼却されるはずだった木片がサングラスとして生まれ変わった</strong>のです。</p></div></div><div style="margin-bottom: 15px;"><h2 style="text-align: center;">ライフセーバーが本気でつくった「海仕様」</h2></div><img src='https://image.tabi-labo.com/jp/283701/5221589845016576.jpg' /><img src='https://image.tabi-labo.com/jp/283700/5464936923791360.jpg' /><div style="margin-bottom: 15px;"><div class="sentence" style="text-align: left;"><p>開発したのは、ライフセーバーとサーファーという「毎日海にいる」二人。だからこそ生まれた設計がいくつもあります。</p></div><div class="sentence" style="text-align: left;"><p>たとえばフレーム側面の<span class="underline">ストラップ用の溝</span>は特許出願中。水上で落とさないための工夫が、そのままデザインのアクセントになっています。オリジナルレンズカラー「NAGISA（凪紫）」は、「海をもっと綺麗に見たい」という素朴な欲求から開発されたもの。</p></div><div class="sentence" style="text-align: left;"><p>通常の5倍もの試作を重ね、自然素材ゆえの個体差を「味」として活かすために<strong>全フレームにシリアルナンバーを刻印</strong>。ひとつとして同じものがない、という事実がちょっと嬉しかったりも。</p></div></div><div style="margin-bottom: 15px;"><h2 style="text-align: center;">"誰のものでもない流木"を<br />資源に変えた挑戦</h2></div><img src='https://image.tabi-labo.com/jp/283703/6580792646959104.png' /><div style="margin-bottom: 15px;"><div class="sentence" style="text-align: left;"><p>じつはこのプロジェクト、素材の調達段階から壁がありました。</p><p>流木は法律上「誰のものなのか」が曖昧で、安定的に集めること自体が難しかったそうです。同社は神奈川県の資源循環推進課と連携し、2025年度の官民連携事業「<span class="underline">YAK</span>」に採択されることで、その道筋をつけました。</p></div><div class="sentence" style="text-align: left;"><p><strong>災害廃棄物を価値あるプロダクトに変えるには、技術だけでなく制度の整理も必要だった</strong>。この地道さに、プロジェクトの本気度がにじみます。</p></div><div class="sentence" style="text-align: left;"><p>初回は1,000本限定、税込26,400円から。正直、気軽に手が出る価格帯ではないかもしれません。けれど、かけるたびに「これは元々、海岸で朽ちるはずだった木だったんだ」と思い出す&mdash;&mdash;その感覚こそが、このサングラスの本当の価値なのかもしれません。</p></div></div><div style="margin-bottom: 15px;"><div class="sentence" style="text-align: left;"><div style="border: 1px solid #000; padding: 20px; margin: 20px 0; box-sizing: border-box;"><p><strong>流木入りバイオマスプラスチックサングラス「Drift.」</strong></p><p>【発売日】2026年7月9日（水）<br /> 【販売】自社オンラインストア（<a href="https://okeanosjp.com/" target="_blank" rel="noopener">okeanosjp.com</a>）<br /> 【価格】税込26,400円〜<br /> 【数量】初回1,000本限定（2026年8月中旬より順次発送）</p></div></div></div><div style="margin-bottom: 15px;"><div style="text-align: right;font-size: 8pt;">Top image: ©  株式会社オケアノース</div></div>]]></content:encoded>
      <dc:creator>TABI LABO編集部</dc:creator>
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      <pubDate>Wed, 22 Jul 2026 15:00:00 +0900</pubDate>
    </item>
    <item>
      <title>女子大生が目をつけたのは「鉄道グッズ市場」の空白だった</title>
      <link>https://tabi-labo.com/312806/cuterain-railway-goods</link>
      <description><![CDATA[大阪公立大学在学中の門脇真歩さんが女性向け鉄道ブランド「Cuterain」を設立。車両スペック訴求が主流だった鉄道グッズ市場に、旅の記憶をかわいく持ち歩くという新しい価値軸を提案。第一弾は硬券切符モチーフのキーホルダー「思い出きっぷ」550円。]]></description>
      <content:encoded><![CDATA[<img src='https://image.tabi-labo.com/jp/283697/5782014092378112.png' /><div style="margin-bottom: 15px;"><div class="sentence" style="text-align: left;"><p>2026年7月1日、大阪公立大学に在学中の門脇真歩さんが、女性向け鉄道ブランド「<strong><a href="https://cuterain.jp/" target="_blank" rel="noopener">Cuterain</a>（キュートレイン）</strong>」を法人化。「Cute（かわいい）」と「Train（電車）」を掛け合わせた社名が象徴するのは、鉄道グッズの価値軸をまるごと書き換えようとする挑戦です。</p></div></div><div style="margin-bottom: 15px;"><h2 style="text-align: center;">市場の空白を見つけた女子大生</h2></div><div style="margin-bottom: 15px;"><div class="sentence" style="text-align: left;"><p>幼い頃から電車が好きだったという門脇さん。けれど成長するにつれ、ひとつの違和感が膨らんでいったといいます。「女性がバッグにつけたい、毎日持ち歩きたいと思える鉄道グッズがまだ多くない」&mdash;&mdash;。同社リリースで語られたその言葉は、<strong>鉄道グッズ市場の構造</strong>をよく映しているように思えます。</p></div><div class="sentence" style="text-align: left;"><p>実際、鉄道グッズの主流は車両や路線をモチーフにしたデザインが中心。鉄道知識を持つファン層に向けた「スペック訴求」が暗黙の前提になっていました。</p><p>いっぽうで、SNSでは<span class="underline">「#女子鉄」「#鉄子旅」</span>といったハッシュタグの投稿が増え続けており、女性が鉄道を楽しむ文化は確実に広がっています。需要はあるのに、それに応えるプロダクトやブランドが追いついていない。門脇さんが見つけたのは、そんな市場の&ldquo;空白地帯&rdquo;でした。</p></div><div class="sentence" style="text-align: left;"><p>しかも、これは思いつきの学生起業ではありません。KANDO株式会社とMUIC Kansaiが主催する<span class="underline">「顧客価値共創プログラム（CVCC）」</span>という社会実装型プログラムに参加し、事業仮説の検証から市場投入までを伴走する環境の中で磨き上げられたもの。JR西日本グループや株式会社立誠社の協力も得て、法人設立に至っています。</p></div></div><div style="margin-bottom: 15px;"><h2 style="text-align: center;">硬券切符が550円で蘇る</h2></div><img src='https://image.tabi-labo.com/jp/283696/5987737254494208.jpg' /><div style="margin-bottom: 15px;"><div class="sentence" style="text-align: left;"><p>第一弾商品として登場するのが、ご当地切符キーホルダー<span class="underline">「思い出きっぷ」</span>。かつて全国で使われていたレトロな硬券切符をモチーフにしたアクリルキーホルダーで、文字の配置や数字、斜めのラインまで細部にこだわりつつ、Cuterainオリジナルの使用済みスタンプを加えることで<strong>懐かしさとかわいらしさを両立</strong>させています。</p></div><div class="sentence" style="text-align: left;"><p>ラインナップは新大阪駅、京都駅、新神戸駅、奈良駅の4種類。各デザインには関西各地をイメージしたモチーフや関西弁が取り入れられているそうです。価格は550円（税込）。旅先でふと手に取れる価格帯も、よく考えられているなと感じます。</p></div></div><div style="margin-bottom: 15px;"><h2 style="text-align: center;">引き出しに眠るお土産問題</h2></div><div style="margin-bottom: 15px;"><div class="sentence" style="text-align: left;"><p>この話、鉄道グッズだけの話に収まらない気がしてなりません。旅先で買ったお土産やご当地グッズを、結局「かわいくないから使わない」まま引き出しにしまった経験、ありませんか。日本の観光グッズ市場には<strong>「情報やスペックが優先で、デザインは後回し」という構造</strong>が根深く残っています。</p></div><div class="sentence" style="text-align: left;"><p>Cuterainが挑んでいるのは、その前提そのものの転換です。鉄道グッズの価値を「鉄道知識の証明」から「旅の記憶をかわいく日常に持ち込むこと」へ。たった550円のキーホルダーが、バッグに揺れるたびに旅の記憶を呼び起こしてくれるなら、それはもうグッズではなく小さなタイムカプセルかもしれません。</p></div><div class="sentence" style="text-align: left;"><p>「なぜ今まで誰もやらなかったのだろう」——その問いが浮かぶこと自体が、私たちの中にある「当たり前」の輪郭を教えてくれている気がします。</p></div></div><div style="margin-bottom: 15px;"><div class="sentence" style="text-align: left;"><div style="border: 1px solid #000; padding: 20px; margin: 20px 0; box-sizing: border-box;"><p><strong>『ご当地切符キーホルダー「思い出きっぷ」』</strong></p><p>【価格】550円（税込）<br />【発売日】2026年7月10日<br />【販売場所】駅鉄ポップショップ エキマルシェ新大阪店（JR新大阪駅3F在来線改札内）<br />【ラインナップ】新大阪駅、京都駅、新神戸駅、奈良駅の全4種<br />【公式サイト】<a href="https://cuterain.jp" target="_blank" rel="noopener">https://cuterain.jp</a></p></div></div></div><div style="margin-bottom: 15px;"><div style="text-align: right;font-size: 8pt;">Top image: ©  株式会社Cuterain</div></div>]]></content:encoded>
      <dc:creator>TABI LABO編集部</dc:creator>
      <media:thumbnail>https://image.tabi-labo.com/jp/283697/5782014092378112.png</media:thumbnail>
      <guid>https://tabi-labo.com/312806/cuterain-railway-goods</guid>
      <pubDate>Wed, 22 Jul 2026 06:00:00 +0900</pubDate>
    </item>
    <item>
      <title>失われた伝説、蘇る—。GoogleのAIが再現したペレの「幻のゴール」とその意義</title>
      <link>https://tabi-labo.com/312841/worldtrend-veo-gemini-pele</link>
      <description><![CDATA[Google DeepMindがVeoやGeminiを活用し、映像が存在しなかったペレの「幻のゴール」を67年越しに再現。約2,000件の資料と証言をもとに、AIが文化遺産や歴史的瞬間を未来へ継承する新たな可能性を探ります。]]></description>
      <content:encoded><![CDATA[<img src='https://image.tabi-labo.com/jp/283788/5455296534151168.jpg' /><div style="margin-bottom: 15px;"><p>1959年、サッカー界の王様ペレが自ら「キャリア最高」と評しながらも、唯一映像として残されていなかった伝説的なゴールがあります。67年もの間、目撃者の記憶の中にしか存在しなかったこの「幻のゴール」が、Google DeepMindの最新AI技術によって現代に蘇りました。本記事では、AIが単なるコンテンツ生成ツールを超え、歴史の空白を埋める「記憶の復元装置」としてどのように活用されたのか、その驚くべきプロジェクトの裏側に迫ります。</p><h2>Google AIが挑んだ歴史の復元プロジェクト</h2><h3>2,000件の証拠に基づく緻密な再現</h3><p>このプロジェクトは、歴史家の協力を得て収集された約2,000件もの記録資料に基づいています。当時のスタジアムの設計図や家族アルバム、生存する目撃者へのインタビューなど、断片的な情報をパズルのように組み合わせることで、ゴールの詳細なプロセスを再構築しました。</p><h3>最新AIモデル「Veo」と「Gemini」の融合</h3><p>実際の再現には、Googleの動画生成AI「Veo」や「Gemini Omni」などの最新モデルが駆使されました。スタジアムで撮影された実写映像をベースに、AIがペレ本人の姿を合成し、1959年当時の建築様式や気象条件、観客の雰囲気を完璧に再現することで、当時の臨場感をデジタル上に蘇らせています。</p><h3>文化遺産としてのAI活用</h3><p>完成した映像は、ブラジルのペレ博物館で公開されています。これは、AIが単に新しいコンテンツを大量生産する手段ではなく、失われた文化遺産や歴史的瞬間を現代に繋ぐための「アーカイブ」として極めて重要な役割を果たせることを証明しました。</p><h2>歴史的アーカイブにおけるAIの新たな地平</h2><h3>AIによる「創造」から「修復」へのシフト</h3><p>これまでAIは、ゼロから画像を生成する「クリエイティブ」な領域で注目されてきました。しかし、本プロジェクトは「歴史的断片からの復元」という全く異なるアプローチを示しました。AIの精度が向上することで、これまで歴史の闇に消えていた無数の出来事が、確かな証拠と技術的推論によって視覚化される未来が到来しています。</p><h3>真実性とエンターテインメントの調和</h3><p>一方で、過去を再現する技術には「虚構が混ざるリスク」も伴います。しかし、本件のように専門家による綿密な調査（歴史的事実）と最新技術（映像化）を組み合わせることで、単なるエンターテインメントに留まらない、信頼性の高い歴史体験を提供できることが示されました。この手法は、今後、博物館や教育機関における歴史教育のスタンダードを大きく変える可能性を秘めています。</p></div><div style="margin-bottom: 15px;"><div style="text-align: right;font-size: 8pt;">Reference:  <a href="https://thenextweb.com/news/google-deepmind-pele-lost-goal-ai-reconstruction" target="_blank">Google used Veo and Gemini to reconstruct the greatest goal Pelé ever scored, which was never filmed</a></div></div><div style="margin-bottom: 15px;"><div style="text-align: right;font-size: 8pt;">Top image: ©  iStock.com / VladimirGerasimov</div></div>]]></content:encoded>
      <dc:creator>TABI LABO編集部</dc:creator>
      <media:thumbnail>https://image.tabi-labo.com/jp/283788/5455296534151168.jpg</media:thumbnail>
      <guid>https://tabi-labo.com/312841/worldtrend-veo-gemini-pele</guid>
      <pubDate>Tue, 21 Jul 2026 19:00:00 +0900</pubDate>
    </item>
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      <title>養殖うなぎの「9割がオス」だった理由、知っていますか？</title>
      <link>https://tabi-labo.com/312804/mesu-unagi-first-shipment</link>
      <description><![CDATA[養殖うなぎは環境ストレスで9割以上がオスになる。味が良いとされるメスを育てられなかった業界の矛盾を、大豆イソフラボン配合飼料と三代続く養鰻家の飼育技術が解決。土用の丑の日を前に、愛知県高浜市から「新子メスうなぎ」が初出荷される。]]></description>
      <content:encoded><![CDATA[<img src='https://image.tabi-labo.com/jp/283654/6031151723446272.jpg' /><div style="margin-bottom: 15px;"><p>愛知県高浜市で三代続く養鰻家「ヤマヤ養魚」が、2026年7月22日より国内でも極めて珍しい「新子メスうなぎ」の初出荷を開始すると発表。土用の丑の日を目前に届けられるこの一尾には、業界の常識を静かに覆す物語が詰まっています。</p></div><div style="margin-bottom: 15px;"><h2 style="text-align: center;">メスが旨いのに育てられない<br />という、ジレンマへの突破口</h2></div><div style="margin-bottom: 15px;"><div class="sentence" style="text-align: left;"><p>うなぎは稚魚の段階では性別が決まっていません。ところが養殖環境では、過密飼育や水温などのストレスが影響し、<strong>9割以上がオスに育つ</strong>とされています。</p></div><div class="sentence" style="text-align: left;"><p>いっぽうで、メスうなぎはオスに比べて身に厚みがあり、脂のりが良く、やわらかな食感を持つといわれてきました。つまり「味が良いのはメスだと分かっているのに、養殖ではほとんど作れない」という構造的な矛盾が、長年この業界に横たわっていたわけです。</p></div><div class="sentence" style="text-align: left;"><p>正直なところ、筆者はうなぎに「オス・メス」で味の差があること自体を知りませんでした。次に鰻重を前にしたとき、「これはどっちだろう」と考えてしまいそうです。</p></div></div><div style="margin-bottom: 15px;"><div class="sentence" style="text-align: left;"><p>脱線してしまいましたが、この&ldquo;壁&rdquo;を突破したのが、愛知県水産試験場などが確立した技術でした。飼料に<span class="underline">大豆イソフラボン</span>を配合することで、<strong>ウナギの性分化をメス方向へ誘導できる</strong>というものです。</p><p>大豆イソフラボンは女性ホルモンに似た作用を持つ植物性成分として知られていますが、それがうなぎの養殖を変えるとは、なんとも意外な組み合わせではないでしょうか。</p></div><div class="sentence" style="text-align: left;"><p>ヤマヤ養魚はこの研究成果に、独自の飼育哲学を掛け合わせました。矢作川水系の清流と地下100メートルから汲み上げる地下水を用途に応じて使い分け、養殖池の土壌には貝化石を混入。さらに<strong>遮光カーテンと100％遮光ビニールで光環境を徹底管理</strong>し、うなぎへのストレスを極力抑えるというこだわりよう。</p></div><div class="sentence" style="text-align: left;"><p>「三代にわたり受け継いできた養鰻技術と、新しい研究成果を融合させることで、これまでにない品質のメスうなぎを育てることができた」とは、同社代表のコメント。</p></div></div><div style="margin-bottom: 15px;"><h2 style="text-align: center;">「天然超え」という逆転劇も！？</h2></div><div style="margin-bottom: 15px;"><div class="sentence" style="text-align: left;"><p>養殖は「天然の代替品」という見方は、いまだ根強いかもしれません。けれど今回の事例は、むしろ<strong>養殖だからこそ実現できた品質設計</strong>の話です。天然では性別を選べませんが、科学と職人技の融合によって「メスだけを安定的に届ける」という、天然にはできないことが可能になったわけですから。</p></div><div class="sentence" style="text-align: left;"><p>「安く大量に作る」から、「<span class="underline">狙った品質を設計する</span>」へと静かに書き換わりつつある━━。こう考えると、養殖という言葉がもつ意味そのものが変わってくるような気がしませんか？</p><p>今年の土用の丑の日（7月26日）、うなぎを頬張りながら、その一尾の「性別」に思いを馳せてみるのも悪くないかも。</p></div></div><div style="margin-bottom: 15px;"><div style="text-align: right;font-size: 8pt;">Top image: ©  有限会社ヤマヤ養魚</div></div>]]></content:encoded>
      <dc:creator>TABI LABO編集部</dc:creator>
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      <guid>https://tabi-labo.com/312804/mesu-unagi-first-shipment</guid>
      <pubDate>Tue, 21 Jul 2026 15:00:00 +0900</pubDate>
    </item>
    <item>
      <title>AIで買い物する人の68%が抱える不安。「信頼税」がブランドを蝕みはじめた</title>
      <link>https://tabi-labo.com/312734/ai-shopping-trust-tax</link>
      <description><![CDATA[AIショッピングの満足度は90%なのに、AIを信頼する消費者はわずか27%。Horizon Mediaの米国1,000人調査が示す「信頼税」とは何か。お得情報は任せても購買ボタンは自分で押したい消費者心理と、ブランドが取るべき3つの戦略を考察。]]></description>
      <content:encoded><![CDATA[<img src='https://image.tabi-labo.com/jp/283585/6386506580099072.jpg' /><div style="margin-bottom: 15px;"><p>米国最大の独立系メディアエージェンシーであるHorizon Mediaが、AIショッピングエージェントと消費者の信頼関係を定量的に分析した調査レポートを発表しました。浮かび上がったのは、便利さに満足しながらもAIを信じきれない、私たちの複雑な心理です。</p><h2>「信頼税」という見えないコスト</h2><p>同社が提唱したのは「信頼税（Trust Tax）」という概念。これは、AIショッピングエージェントに対する消費者の不信感が、ブランドの長期的な顧客ロイヤルティを静かに蝕んでいくリスクを数値化したものです。</p><p>2026年3月、AIを活用して買い物をしている米国消費者1,000人を対象に実施された調査によると、68%の消費者が「AIショッピングエージェントは自分の利益のために動いていない」と感じているとのこと。さらに、自動化された購買で否定的な体験をする割合は40%にのぼります。</p><p>この2つの数字を掛け合わせると、ブランドの顧客基盤の27%超が長期ロイヤルティのリスクにさらされている計算になる──。同社SVPのLaura Sammartino氏は「27%の顧客がすでにリスクにさらされている。これは誤差の範囲ではない」と警鐘を鳴らしました。</p><h2>満足度90%なのに信頼は27%</h2><p>この調査で最も興味深いのは、数字の「矛盾」です。AIアシスト型ショッピング体験に対する満足度は90%と非常に高く、82%の消費者が商品リサーチや比較にAIを活用しています。</p><p>にもかかわらず、「AIは自分のために働くべきだ」と考える消費者が76%いる一方で、実際にそう信じているのはわずか27%。つまり、便利だから使うけれど、信頼しているわけではないのです。</p><p>さらに注目すべきは「コントロールのパラドックス」と呼ばれる現象でしょう。消費者の70%はAIによるお得情報の探索には快適さを感じるものの、AIに購買を完了させることに快適さを感じるのはたった33%。「調べてもらうのはいいけど、買うのは自分で決めたい」──この感覚、多くの方に心当たりがあるのではないでしょうか。</p><p>同社はこれを「オートメーション・ハングオーバー（自動化の後遺症）」とも表現しています。AIが購買を成功させた場合でさえ、40%の消費者が不安やフラストレーションを感じると予想し、23%が購買体験から切り離された感覚を覚えると回答しました。</p><h2>ブランドに求められる3つの役割</h2><p>効率を追求するほど、消費者の心が離れていく。この逆説にブランドはどう向き合えばよいのでしょうか。</p><p>同レポートは3つの戦略的役割を提示しています。価格や性能でAI駆動の比較環境を勝ち抜く「オプティマイザー」、選択肢を整理して意思決定を導く「キュレーター」、そして透明性や購入後の安心感を通じて不安を軽減する「ギャランター」です。</p><p>Sammartino氏は「AIは買い物客を最適化者に変えている。ブランドはもはや注目を奪い合うだけでなく、アルゴリズムに選ばれるために競争している」と指摘しました。</p><p>しかし、この調査が示す本質的なメッセージは、アルゴリズムに「選ばれる」だけでは不十分だということでしょう。消費者が本当に求めているのは、自分の代わりに最適解を見つけてくれる存在ではなく、自分が主体的に選んだという実感を損なわない存在なのかもしれません。</p><p>近年、あらゆる業界で「パーソナライズ」や「レコメンド最適化」が競争の焦点になっています。けれど、効率の先にある「感情的なコスト」に目を向けなければ、短期的なコンバージョンと引き換えに、長期的な信頼を失うリスクがある。この調査が突きつけているのは、まさにそうした問いではないでしょうか。</p><p>AIが購買の「フロントドア」になりつつある時代、ブランドの競争優位は「選ばれること」から「信頼されること」へと静かに移行しています。その変化に気づけるかどうかが、これからの分水嶺になりそうです。</p><p><!-- notionvc: 21db5186-03b4-4d9d-a733-bb76834cdb94 --></p></div><div style="margin-bottom: 15px;"><div style="text-align: right;font-size: 8pt;">Reference:  <a href="https://www.prnewswire.com/news-releases/horizon-media-study-identifies-the-trust-tax-how-ai-shopping-can-quietly-erode-brand-loyalty-302787593.html" target="_blank">Horizon Media Study Identifies The "Trust Tax": How AI Shopping Can Quietly Erode Brand Loyalty</a></div></div><div style="margin-bottom: 15px;"><div style="text-align: right;font-size: 8pt;">Top image: ©  iStock.com / gorodenkoff</div></div>]]></content:encoded>
      <dc:creator>TABI LABO編集部</dc:creator>
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      <pubDate>Tue, 21 Jul 2026 06:00:00 +0900</pubDate>
    </item>
    <item>
      <title>Googleがアフリカのゲーム開発に100万ドルを投資！新興市場の才能を世界へつなぐ新戦略</title>
      <link>https://tabi-labo.com/312776/worldtrend-google-africa</link>
      <description><![CDATA[Google Playがアフリカ初の「Indie Games Fund」を設立。100万ドルを投じてサハラ以南のインディーゲーム開発者を支援し、資金提供や技術支援を通じて世界市場への挑戦を後押しする新たな取り組みを解説します。]]></description>
      <content:encoded><![CDATA[<img src='https://image.tabi-labo.com/jp/283630/5259050284482560.jpg' /><div style="margin-bottom: 15px;"><p>Google Playが、サハラ以南のアフリカ地域を対象とした初の「Indie Games Fund（インディーゲーム基金）」を設立しました。急成長を遂げるアフリカのゲーム開発シーンにおいて、資金調達の壁に直面しているクリエイターたちを支援し、彼らのユニークな物語を世界中のユーザーへと届けるための新たな取り組みです。この記事では、プログラムの概要と、この投資がグローバル市場にもたらす可能性について解説します。</p><h2>アフリカの才能を支援する「Indie Games Fund」の全貌</h2><h3>100万ドルの投資でインディースタジオを加速</h3><p>Googleは、アフリカ地域のゲームエコシステムを活性化させるため、合計100万米ドルの基金を設立しました。このプログラムでは、対象となる10のインディーゲームスタジオを選出し、1社あたり5万ドルから20万ドルの資金を提供します。これにより、資金不足という課題を抱えるスタジオが成長し、ビジネスを拡大するための強力な後押しとなります。</p><h3>資金提供だけではない包括的なサポート</h3><p>選出されたスタジオは、単なる資金提供を受けるだけでなく、Googleによる専門的なメンターシップや実践的な技術サポートを享受できます。これらは、ゲームのクオリティ向上やビジネスの持続的な成長を支援するように設計されており、アフリカのクリエイターが世界市場で競争力を高めるための重要なリソースとなります。</p><h3>応募条件と今後のスケジュール</h3><p>本プログラムは、サハラ以南のアフリカに拠点を置くインディーゲームデベロッパーを対象としています。応募条件として、すでにGoogle Play、他のモバイルプラットフォーム、PC、またはコンソールでゲームをリリースした実績が必要です。応募締め切りは2026年7月31日（UTC正午）となっており、現在参加スタジオを広く募集しています。</p><h2>アフリカのクリエイティブ市場が秘める無限の可能性</h2><h3>新興市場における「ラストワンマイル」としての資金提供</h3><p>アフリカのゲーム開発コミュニティは非常に活気に満ちており、独創的なストーリーテリングが世界から注目されています。しかし、これまで最も大きな障壁となっていたのは「資本へのアクセス」でした。Googleがこのタイミングで投資に踏み切ったことは、単なる慈善活動ではなく、未開拓の市場で眠っている大きなポテンシャルを解き放つための、極めて戦略的な一手と言えます。</p><h3>世界市場における多様な物語の台頭</h3><p>アフリカ発のコンテンツが世界市場に加わることは、ゲーム業界全体の多様性を高めることにつながります。欧米やアジア中心の市場において、アフリカならではの文化的背景を持つゲームは、新鮮な驚きとエンターテインメントを提供し、ゲーマー層の拡大にも寄与するでしょう。本プログラムをきっかけに、アフリカのスタジオがグローバルな認知を獲得すれば、次なるイノベーションが同地域から生まれる日もそう遠くないはずです。</p></div><div style="margin-bottom: 15px;"><div style="text-align: right;font-size: 8pt;">Reference:  <a href="https://android-developers.googleblog.com/2026/07/Indie-Games-Fund-Africa.html" target="_blank">Google Play launches the first Indie Games Fund in Africa</a></div></div><div style="margin-bottom: 15px;"><div style="text-align: right;font-size: 8pt;"> 画像: AIによる生成</div></div>]]></content:encoded>
      <dc:creator>TABI LABO編集部</dc:creator>
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      <guid>https://tabi-labo.com/312776/worldtrend-google-africa</guid>
      <pubDate>Mon, 20 Jul 2026 19:00:00 +0900</pubDate>
    </item>
    <item>
      <title>エベレスト登頂に「事前試験」を導入へ。ネパール政府が挑む登山規制の舞台裏</title>
      <link>https://tabi-labo.com/312775/worldtrend-nepal-evelest-plan</link>
      <description><![CDATA[ネパール政府がエベレスト登山の新ルールを計画。今後は7,000m峰の登頂経験が必須となる見通しです。混雑緩和や登山者の安全確保、環境保護を目指す背景と、ヒマラヤ登山・観光への影響を解説します。]]></description>
      <content:encoded><![CDATA[<img src='https://image.tabi-labo.com/jp/283629/6520744169177088.jpg' /><div style="margin-bottom: 15px;"><p>ネパール政府は、世界最高峰エベレスト（8,848m）への挑戦を希望する登山者に対し、事前に7,000m級の山への登頂を義務付ける新たなルールを導入する方針を明らかにしました。過熱するエベレスト登山による混雑解消と安全性の向上、そして環境負荷の低減を目的としたこの動きは、今後のヒマラヤ登山のあり方を大きく変える可能性があります。</p><h2>エベレスト登山の新ルールと政府の狙い</h2><h3>新たな登山要件の導入</h3><p>ネパール観光・文化・民間航空省のカドカ・ラージ・パウデル大臣は、現在策定中の新しい観光法および関連規則において、エベレスト登山を目指す者には事前に7,000m以上の山を登頂した経験を必須とする条項を盛り込むと発表しました。これにより、経験不足の登山者が安易に最高峰を目指すことが制限される見通しです。</p><h3>混雑緩和と安全性の確保</h3><p>近年のエベレストでは登山者数の急増が深刻な課題となっており、山頂付近での渋滞やそれに伴うリスクが指摘されています。政府は、この新しい規制が登山者自身の安全を守るだけでなく、極端な混雑による事故を防ぐための重要なステップであると説明しています。</p><h3>環境保護と持続可能性への配慮</h3><p>登山者の増加は、ゴミ問題や環境負荷の増大にも直結しています。大臣は、現在の未管理な混雑がエベレストという山の長長期的な維持能力を脅かしていると懸念を示しており、今回の規制を通じて山の持続可能性を確保したい考えです。</p><h2>エベレスト登山規制から見る今後の展望</h2><h3>登山文化の成熟と質の高い観光への転換</h3><p>今回の措置は、単なる登山制限にとどまらず、ネパールが「量から質」への観光政策へと舵を切る大きな象徴といえます。これまでエベレスト登山は経済的な貢献度が高い一方、準備不足の登山者がトラブルに巻き込まれるケースも散見されてきました。7,000m峰での経験を必須化することは、登山者のスキル底上げを促し、よりプロフェッショナルで責任ある登山文化を醸成するきっかけになるでしょう。</p><h3>ネパール観光の多角化に向けた戦略</h3><p>パウデル大臣が「登山以外の観光開発にも焦点を当てている」と言及している点は見逃せません。エベレスト一辺倒の登山需要に依存する体制を脱却し、多様な観光目的地を育成することは、ネパールの観光経済をより強固にするための本質的な課題です。この新しい登山ルールが、ヒマラヤの価値を安売りせず、真に山の魅力を理解する層をターゲットにした「高付加価値な観光地」への転換点となることが期待されます。</p></div><div style="margin-bottom: 15px;"><div style="text-align: right;font-size: 8pt;">Reference:  <a href="https://english.khabarhub.com/2026/06/557234/" target="_blank">Nepal plans rule requiring climbers to summit 7,000m peaks before attempting Everest</a></div></div><div style="margin-bottom: 15px;"><div style="text-align: right;font-size: 8pt;"> 画像: AIによる生成</div></div>]]></content:encoded>
      <dc:creator>TABI LABO編集部</dc:creator>
      <media:thumbnail>https://image.tabi-labo.com/jp/283629/6520744169177088.jpg</media:thumbnail>
      <guid>https://tabi-labo.com/312775/worldtrend-nepal-evelest-plan</guid>
      <pubDate>Mon, 20 Jul 2026 15:00:00 +0900</pubDate>
    </item>
    <item>
      <title>史上最速でNasdaq-100へ：SpaceX上場劇の裏側と「静かなる衝撃」</title>
      <link>https://tabi-labo.com/312774/worldtrend-spacex-nasdaq100</link>
      <description><![CDATA[SpaceXがIPOからわずか15営業日で史上最速のNasdaq-100入り。指数採用による巨額の買い需要、公開株の少なさ、割高なバリュエーションへの懸念など、市場が注目するポイントをわかりやすく解説します。]]></description>
      <content:encoded><![CDATA[<img src='https://image.tabi-labo.com/jp/283628/5774383677177856.jpg' /><div style="margin-bottom: 15px;"><p>宇宙開発の先駆者であるSpaceXが、IPOからわずか15営業日という史上最速のスピードで「Nasdaq-100」指数への組み入れを果たしました。この歴史的な出来事は、市場に巨大な買い需要をもたらすと期待される一方で、公開株の希少性や極めて高いバリュエーションを巡り、投資家やアナリストの間で激しい議論を巻き起こしています。本記事では、この急速な市場デビューの背景と、投資家が直面している課題を紐解きます。</p><h2>SpaceXのNasdaq-100入り：市場への影響と現状</h2><h3>史上最速のインデックス採用</h3><p>SpaceXのNasdaq-100採用は、IPOからわずか15営業日という驚異的な速さで決定しました。これは、大規模なIPOを迅速にインデックスへ組み込むための新しい取引所ルールが適用された結果です。これにより、インベスコQQQトラストなどの巨大なパッシブファンドが強制的にSpaceX株をポートフォリオに組み入れることとなり、数十億ドル規模の買い圧力が生じることが予想されています。</p><h3>極端に絞られた流通株式数（パブリックフロート）</h3><p>市場では、このインデックス採用による需要に対し、供給が著しく不足している点が懸念されています。SpaceXの発行済み株式は約130億株に達しますが、実際に市場で自由に売買可能な流通株はわずか3〜5％程度と見られています。イーロン・マスク氏の保有分など多くの株式にはロックアップ（売却制限）が課されており、この需給のアンバランスさが株価の乱高下を招く要因となっています。</p><h3>アナリストが見るvaluationへの警戒感</h3><p>IPO以降、株価は一時225ドルまで急騰した後に大幅に調整するなど、極めてボラティリティの高い動きを見せています。一部のアナリストは、SpaceXの売上高倍率（PSR）が他の高成長ハイテク企業と比較しても非常に高い水準にあることを指摘し、Nasdaq-100への組み入れが長期的な株価上昇を約束するものではないと警告しています。</p><h2>新たな巨人の登場が示唆するテック市場の転換点</h2><h3>「パッシブマネー」に翻弄される成長株の真実</h3><p>今回の事例は、インデックス投資の浸透がいかに個別企業の株価形成を歪め得るかを示しています。指数への組み入れが自動的かつ機械的に行われることで、企業のファンダメンタルズとは無関係に膨大な資金が流入し、それが一時的な需給のひずみを生む構図です。これは、SpaceXのような極めて注目度の高い銘柄において特に顕著であり、投資家はインデックス入りの報を「買いのシグナル」と単純に解釈すべきではないという教訓を与えています。</p><h3>SpaceX・Tesla・xAIが描くエコシステムの未来</h3><p>市場では、今後SpaceXとTesla、そしてxAIとの合併・統合の可能性が議論され始めています。すでにAI部門を統合し収益構造を再編したSpaceXが、他の関連事業とのシナジーを最大化させれば、単なる宇宙・通信企業を超えた複合的な「巨大エコシステム」へと進化する可能性があります。この動きは、従来の市場評価軸を根底から変えるインパクトを秘めており、今後の四半期決算や企業統合の進展が、同社の真の評価を決定づける試金石となるでしょう。</p></div><div style="margin-bottom: 15px;"><div style="text-align: right;font-size: 8pt;">Reference:  <a href="https://www.ibtimes.com.au/spacex-nasdaq-100-fastest-inclusion-1871902" target="_blank">SpaceX Nears Historic Nasdaq-100 Debut Tuesday as Investors Weigh Post-IPO Valuation Questions</a></div></div><div style="margin-bottom: 15px;"><div style="text-align: right;font-size: 8pt;"> 画像: AIによる生成</div></div>]]></content:encoded>
      <dc:creator>TABI LABO編集部</dc:creator>
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      <pubDate>Mon, 20 Jul 2026 06:00:00 +0900</pubDate>
    </item>
    <item>
      <title>「大人の友情」の賞味期限。惰性で続く関係の手放し方</title>
      <link>https://tabi-labo.com/312772/</link>
      <description><![CDATA[友達関係に疲れたと感じる大人へ。惰性で続く友情を手放すべき理由、縁を切る罪悪感との向き合い方、無理なく距離を置く方法を解説します。]]></description>
      <content:encoded><![CDATA[<img src='https://image.tabi-labo.com/jp/283626/5925481435103232.jpg' /><div style="margin-bottom: 15px;"><p>かつては親しかったけれど、今では会うのが義務のように感じられる友人関係。そんな「情」だけで続いてしまっている関係に、あなたも疲れを感じていませんか？最近、インターネット上では「友達との縁の切り方」を検索する人が急増しており、多くの人が同様の悩みを抱えています。この記事では、恋愛における「シチュエーションシップ（曖昧な関係）」になぞらえ、プラトニックな友情においても関係を見直すことの重要性と、その健全な手放し方について解説します。</p><h2>「フリチュエーションシップ」という現代の友情問題</h2><h3>友情の賞味期限と状況の変化</h3><p>友情は、職場や趣味、ライフイベントなどの「環境」によって生まれることが多いものです。しかし、環境が変われば共通の話題や興味は薄れ、かつての親密さは自然と消えていくこともあります。それにもかかわらず、過去の絆に縛られて義務的に定期的な連絡や会合を続けてしまう関係を、著者は「フリチュエーションシップ（Friendship ＋ Situationship）」と呼び、不要なエネルギーを消費する要因であると指摘しています。</p><h3>「愚痴」で繋がる関係性の弊害</h3><p>調査によると、半数以上の人が「共通の敵や不満」を語り合うことで友情を維持しています。確かに、他者への批判を共有することは一時的な親密さを生みますが、心理学的な研究では、こうした「共鳴」は不安や抑うつ感を助長する可能性があることが示されています。生産性のない愚痴に終始する関係は、長期的に見て心身の健康にはプラスになりません。</p><h3>ダンバー数と限られたリソース</h3><p>進化心理学者のロビン・ダンバーが提唱した「ダンバー数（人間が安定した関係を維持できる人数の上限）」によれば、私たちが深く関われる人数には限界があります。時間という限られた資源の中で、惰性で続く関係に時間を割くことは、本来大切にすべき人や自分自身のための時間を犠牲にしていることと同義なのです。</p><h2>友情の自然な「フェードアウト」から考える今後の人間関係</h2><h3>「断ち切る」ことへの罪悪感を乗り越える</h3><p>友情を公式に「終了」させることは、恋愛の別れよりも気まずく、大げさに感じられるかもしれません。しかし、自分の幸福を優先するために、合わなくなった関係を整理することは「モンスター」になることではなく、自分を大切にするための健全なプロセスです。大切なのは、すべての友人を一生持ち続ける必要はないと認識することです。</p><h3>自分を守るためのスマートな境界線</h3><p>過度に攻撃的な拒絶をする必要はありませんが、忙しさを理由に緩やかに連絡頻度を下げたり、返信を遅らせたりする手法は、現代社会において有効なコミュニケーション手段といえます。関係を「自然なままに枯れさせる」ことは、新しい出会いや本当に価値ある人間関係を育むためのスペースを確保することにつながります。人生という短い旅路において、今、本当にあなたを輝かせてくれる友人とだけ深く付き合う勇気を持つべきではないでしょうか。</p></div><div style="margin-bottom: 15px;"><div style="text-align: right;font-size: 8pt;">Reference:  <a href="https://www.the-independent.com/life-style/friend-situationship-ghost-breakup-friendship-b3005607.html" target="_blank">It’s time to break up with that old friend – here’s why it’s the right thing to do</a></div></div><div style="margin-bottom: 15px;"><div style="text-align: right;font-size: 8pt;"> 画像: AIによる生成</div></div>]]></content:encoded>
      <dc:creator>TABI LABO編集部</dc:creator>
      <media:thumbnail>https://image.tabi-labo.com/jp/283626/5925481435103232.jpg</media:thumbnail>
      <guid>https://tabi-labo.com/312772/</guid>
      <pubDate>Sun, 19 Jul 2026 19:00:00 +0900</pubDate>
    </item>
    <item>
      <title>落下寸前の宇宙望遠鏡を救え。NASAが挑む、史上初の“衛星レスキュー”</title>
      <link>https://tabi-labo.com/312771/worldtrend-falling-telescope</link>
      <description><![CDATA[NASAが、落下の危機にある宇宙望遠鏡「スウィフト天文台」を無人宇宙船LINKで救出へ。衛星延命が示す、持続可能な宇宙開発の新潮流を解説します。]]></description>
      <content:encoded><![CDATA[<img src='https://image.tabi-labo.com/jp/283625/5428136838692864.jpg' /><div style="margin-bottom: 15px;"><p>宇宙空間で高度を失い、大気圏への突入という危機に瀕していたNASAのニール・ゲーレルス・スウィフト天文台。この重要な観測施設を救うべく、画期的な救出ミッションが現在進行しています。わずか3,000万ドルという低コストで開発された無人宇宙船が、なぜ歴史的な挑戦に選ばれたのか。本記事では、この驚きの救出計画の全貌と、宇宙開発における新たな時代の幕開けについて解説します。</p><h2>老朽化する望遠鏡を救え：NASAの新たな挑戦</h2><h3>ニール・ゲーレルス・スウィフト天文台の危機</h3><p>2004年に打ち上げられたスウィフト天文台は、宇宙の初期段階の手がかりとなるガンマ線バーストを観測する重要な施設です。しかし、近年の太陽活動の影響により高度が低下し続け、運用能力の維持と大気圏突入による消滅の危機に直面していました。</p><h3>「LINK」による歴史的な救出ミッション</h3><p>この事態に対し、NASAはKatalyst Space Technologies社が開発した3本のアームを持つ無人宇宙船「LINK」を投入しました。これは、本来の設計ではメンテナンスが想定されていない衛星を救助しようとする、歴史上初の商業宇宙船によるミッションです。</p><h3>わずか8ヶ月、3,000万ドルの「高コスパ」プロジェクト</h3><p>特筆すべきは、このミッションのスピードとコストです。開発期間はわずか8ヶ月、費用は3,000万ドルに抑えられました。すでにLINKは天文台との通信確立に成功しており、ロボットアームで機体を掴み、約200km上方の安全な軌道へと押し上げる計画です。</p><h2>宇宙開発の未来を拓く「衛星延命」の重要性</h2><h3>「使い捨て」から「持続可能なメンテナンス」へ</h3><p>今回のミッションは、NASAが「衛星を買い替えるよりも、既存の観測資産を延命させる方が経済的かつ現実的である」という判断を下したことを示しています。これは宇宙開発のトレンドが、使い捨てのパラダイムから、柔軟なメンテナンスを前提としたサステナブルなモデルへとシフトしている証左と言えるでしょう。</p><h3>民間主導のイノベーションが宇宙を変える</h3><p>わずか8ヶ月でこの救出用宇宙船を作り上げたことは、Katalyst Space Technologiesのような新興企業の高い技術力と機動力を証明しました。高リスクなミッションであっても、民間のアイデアとNASAの科学的ニーズが合致することで、これまで不可能とされていた「壊れたはずの資産」の再生が可能になるという新たなロールモデルを提示しています。</p></div><div style="margin-bottom: 15px;"><div style="text-align: right;font-size: 8pt;">Reference:  <a href="https://uk.pcmag.com/topic-3/166018/nasa-launches-mission-to-save-falling-telescope" target="_blank">NASA Launches Mission to Save Falling Telescope</a></div></div><div style="margin-bottom: 15px;"><div style="text-align: right;font-size: 8pt;"> 画像: AIによる生成</div></div>]]></content:encoded>
      <dc:creator>TABI LABO編集部</dc:creator>
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      <pubDate>Sun, 19 Jul 2026 15:00:00 +0900</pubDate>
    </item>
    <item>
      <title>電気スクールバスが“動く蓄電池”に。熱波に揺れる街の電力を支える新インフラ</title>
      <link>https://tabi-labo.com/312770/worldtrend-ev-school-bus</link>
      <description><![CDATA[米国の猛暑で電力網を支えた電気スクールバス。EVのV2G技術が停電対策や電気料金抑制に貢献する可能性を紹介。]]></description>
      <content:encoded><![CDATA[<img src='https://image.tabi-labo.com/jp/283624/4722218966712320.jpg' /><div style="margin-bottom: 15px;"><p>近年、夏の猛暑による電力需要の急増が社会問題となる中、電気自動車（EV）の普及が電力網に負荷をかけるのではないかと懸念する声がありました。しかし、先週発生した深刻な熱波において、その予測とは全く逆の現象が起きました。なんと、EVが蓄えた電力を電力網に戻すことで、停電の危機を回避し、人々の生活を支える「救世主」となったのです。</p><h2>電気自動車が電力網を支えるV2G技術の力</h2><p>これまで「電力の消費側」と見なされがちだったEVが、いかにして電力供給の頼れる味方となったのか、その仕組みと現状を紹介します。</p><h3>V2G（Vehicle-to-Grid）の実際</h3><p>V2Gとは、電気自動車のバッテリーに蓄えられた電力を電力網（グリッド）に戻す技術です。現在、米国では約230台の電気スクールバスを活用したV2Gプロジェクトが稼働しており、合計で約8MWhの電力を供給可能です。これは一般的な住宅約1,600世帯分を4時間動かせる量に相当し、電力負荷が最も高いピーク時の需要を抑制する大きな役割を果たしています。</p><h3>カリフォルニア州がリードする取り組み</h3><p>V2G技術の導入で米国をリードしているのがカリフォルニア州です。オークランド統一学区では74台のバスが年間約2.1GWhのクリーンエネルギーを電力網に供給しています。さらに、サンフランシスコ統一学区でも新たな大規模プロジェクトが予定されており、今後、電気スクールバスが電力供給の重要なインフラとして機能することが期待されています。</p><h3>コスト削減と災害時のレジリエンス</h3><p>EVからの電力供給は、電力会社が市場から高価な電力（ピークパワー）を購入する必要性を減らすため、結果として消費者の電気料金抑制につながる可能性があります。また、災害時などの停電においても、バスを特定の拠点に移動させることで、スマートフォンの充電や冷房を備えた避難スペースの提供など、地域のライフラインとしての可能性も秘めています。</p><h2>EVが変えるエネルギーインフラの未来と今後の展望</h2><p>今回の出来事は、EVが単なる移動手段を超え、持続可能なエネルギー社会の基盤となる可能性を鮮明に示しました。今後の展望について考察します。</p><h3>「動くバッテリー」が電力安定化の鍵に</h3><p>本件が示唆するのは、EVを「充電が必要な負荷」ではなく「分散型エネルギー資源」として活用する重要性です。特に電気スクールバスのように、日中に稼働の谷間があり、夜間や夏休みに多くの電力供給能力を確保できる車両は、電力網の調整力として非常に高いポテンシャルを持っています。今後、全米規模で車両が拡大すれば、電力網の安定性は劇的に向上するでしょう。</p><h3>エネルギー民主化への第一歩</h3><p>EVを介した電力供給は、中央集権的な大規模発電所に依存する従来型の電力供給システムに対し、消費者や地域がエネルギーの供給側にもなる「エネルギーの民主化」を加速させます。今回の熱波を乗り越えた事例は、技術的な成功だけでなく、コミュニティのレジリエンスを高めることが、将来の異常気象への適応策としていかに有効かを証明しました。今後、このモデルが一般家庭用EVにも標準的に普及していけば、都市全体のエネルギー強靭性は一段と高まっていくはずです。</p></div><div style="margin-bottom: 15px;"><div style="text-align: right;font-size: 8pt;">Reference:  <a href="https://electrek.co/2026/07/05/the-grid-was-melting-down-in-last-weeks-heat-until-evs-came-to-the-rescue/" target="_blank">The grid was melting down in last week’s heat – until EVs came to the rescue</a></div></div><div style="margin-bottom: 15px;"><div style="text-align: right;font-size: 8pt;"> 画像: AIによる生成</div></div>]]></content:encoded>
      <dc:creator>TABI LABO編集部</dc:creator>
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      <pubDate>Sun, 19 Jul 2026 06:00:00 +0900</pubDate>
    </item>
    <item>
      <title>抹茶は「飲む」から「纏う」へ。緑だけでつくるファッションブランドが誕生</title>
      <link>https://tabi-labo.com/312765/mamidori-porter-green-bag</link>
      <description><![CDATA[抹茶スイーツブランドMAMIDORIから派生した「緑限定」ファッションブランドMAMIDORI PORTERが始動。内側まで緑一色のトラペーズバッグ200個限定で登場。推し色消費の広がりと重なる、嗜好を装いで表現する新しい試み。]]></description>
      <content:encoded><![CDATA[<img src='https://image.tabi-labo.com/jp/283620/6553454707212288.png' /><div style="margin-bottom: 15px;"><p>スイーツの世界から、思いがけないファッションブランドが誕生しました。濃厚抹茶スイーツブランド「MAMIDORI（マミドリ）」を手がける合同会社first fanが、「緑限定」のオンラインファッションブランド『MAMIDORI PORTER（マミドリ・ポルテ）』の立ち上げを発表。抹茶を「味わう」から「身にまとう」へ&mdash;&mdash;その発想の飛躍に、思わず心が動きます。<!-- notionvc: 74451a9a-8117-4f34-94ca-1e1b24a3aaaa --></p></div><div style="margin-bottom: 15px;"><h2>「好き」を食卓の外へ連れ出す<!-- notionvc: 70f02b97-c6ac-494d-aca0-24e8d7121cb9 --></h2></div><div style="margin-bottom: 15px;"><p>同ブランドのキャッチコピーは「緑が、抹茶が好きな自分を、もっと。」というもの。抹茶好きであること、緑色が好きであること。それは多くの人にとって、カフェでの注文やSNSの投稿で完結する嗜好だったかもしれません。</p><p>しかし『MAMIDORI PORTER』は、その「好き」をファッションという身体的な表現に変換しようとしています。食の嗜好を装いの領域へ越境させるという試みは、D2Cブランドの事業拡張としても非常にユニークです。</p><p>近年、推しのイメージカラーを日常のコーディネートに取り入れる「推し色消費」が広がりを見せています。アイドルやキャラクターだけでなく、自分自身の好きな色やカルチャーをファッションで表明する行為が、ひとつの自己紹介として機能し始めている。そう考えると、「抹茶好き」という嗜好を緑色のアイテムで可視化するこのブランドは、まさに時代の空気を捉えているのではないでしょうか。</p><p><!-- notionvc: 223666e5-c16a-4ce7-a23f-6a72b06a97eb --></p></div><div style="margin-bottom: 15px;"><h2>第一弾は深緑のトラペーズバッグ<!-- notionvc: 0fc7ed08-ae8c-4be4-bb4b-22c7f15cd6b8 --></h2></div><img src='https://image.tabi-labo.com/jp/283619/5427554800369664.jpg' /><div style="margin-bottom: 15px;"><p>最初のプロダクトとして登場したのは、深い緑色が印象的な「トラペーズバッグ」。価格は12,000円（税込・国内送料無料）で、初回生産分は200個限定とのこと。</p><p>注目したいのは、外側だけでなく内側の生地まで緑一色で統一されているという徹底ぶりです。スマートフォンや財布、500mlのペットボトルが収まる実用的なサイズ感に加え、両側面には定期入れやティッシュ用のポケットも備わっています。肩からかけられる長めの持ち手も、日常使いを意識した設計でしょう。</p><p>さらに、初回生産分には「初回生産証明書」が同梱されるという仕掛けも。限定数と証明書の組み合わせは、単なるバッグの購入体験をコレクタブルなものへと引き上げています。ブランドの「第一章」に立ち会ったという特別感は、初期のファンにとって大きな価値になるはずです。</p><p><!-- notionvc: 440b67ec-26cd-4b32-91d5-1944da247f6f --></p></div><div style="margin-bottom: 15px;"><h2>SNSコミュニティが動かす販売設計<!-- notionvc: 64ee9044-d371-47df-8b2c-6076c7810901 --></h2></div><div style="margin-bottom: 15px;"><p>販売スケジュールにも、このブランドならではの戦略が見て取れます。先行販売は2026年6月21日からInstagramフォロワー限定で実施され、同社の発表によるとすでに販売終了済み。一般販売は6月28日12時から、公式オンラインショップにて追加在庫分が販売開始される予定です。</p><p>フォロワー限定の先行販売が即完売したという事実は、SNSコミュニティの熱量がそのまま購買行動に直結していることを物語っています。大規模な広告展開ではなく、すでに「抹茶好き」として繋がっているコミュニティを起点にブランドを育てていく&mdash;&mdash;この手法は、嗜好性の高いニッチブランドにとって理にかなったアプローチだと感じます。</p><p><!-- notionvc: a53fed01-23ce-45d4-a6a2-f77942c6ba08 --></p></div><div style="margin-bottom: 15px;"><h2>「纏う抹茶」の先にあるもの<!-- notionvc: 59e59ae5-4e1e-4246-ab5f-ef8f9c2a27ef --></h2></div><div style="margin-bottom: 15px;"><p>同社は今後、バッグにとどまらずアクセサリーなど緑に特化した多彩なファッションアイテムを展開していく方針を示しています。スイーツで五感を満たし、ファッションで個性を表現する。その両輪で「抹茶の魅力」を日本から世界へ発信していくというビジョンは、食とファッションの境界を軽やかに飛び越えるものです。</p><p>「緑限定」という一見すると大胆な制約が、逆にブランドの輪郭をくっきりと際立たせている。好きなものを好きだと、色で、かたちで、堂々と伝えられる。そんなシンプルだけれど力強いメッセージが、このバッグには詰まっているように思えます。</p><p>抹茶好きの皆さん、次は「飲む」でも「食べる」でもなく、「纏う」番かもしれません。</p><p><!-- notionvc: caede8a6-7e9f-4084-b4ff-8905c3d123e4 --></p></div><div style="margin-bottom: 15px;"><div style="text-align: right;font-size: 8pt;">Top image: ©  合同会社firstfan</div></div>]]></content:encoded>
      <dc:creator>TABI LABO編集部</dc:creator>
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      <pubDate>Sat, 18 Jul 2026 19:00:00 +0900</pubDate>
    </item>
    <item>
      <title>「モンブランを飲む」ような一杯？ 廃棄される栗から生まれた能登発クラフトビールの挑戦</title>
      <link>https://tabi-labo.com/312764/noto-kuri-craft-beer</link>
      <description><![CDATA[能登半島地震からの復興を目指し、毎年約2割が廃棄されてきた規格外の能登栗をクラフトビールに変える挑戦が始まった。元JR東海社員の起業、300本即完売の反響、穴水町への加工拠点新設計画まで、「飲む支援」を産業に変える道筋をたどる。]]></description>
      <content:encoded><![CDATA[<img src='https://image.tabi-labo.com/jp/283618/5888658130337792.jpg' /><div style="margin-bottom: 15px;"><p>金沢クラフト合同会社が発表したプレスリリースによると、能登半島地震からの復興を目指す新たなクラフトビールが、静かに、しかし確実に話題を集めています。その名も「能登栗クラフトビール」。規格外として廃棄されてきた小さな栗が、一杯のビールに姿を変え、被災地と飲み手をつなぐ存在になりつつあるのです。<!-- notionvc: 4a5f568c-e3d1-4373-847f-077c2c47282d --></p></div><div style="margin-bottom: 15px;"><h2>「捨てる栗」が生まれる構造<!-- notionvc: 57768d35-ca19-4253-8e31-4fffcb41bf42 --></h2></div><div style="margin-bottom: 15px;"><p>能登栗は、国産栗の年間生産量約14,000トンのうちわずか0.71%しか市場に出回らない希少な存在です。能登地域では毎年約100トンが収穫されるものの、そのうち約2割にあたる量が、小ぶりだったり傷があったりという理由で「規格外」として廃棄されてきたといいます。</p><p>こうした食品ロスの問題は、能登に限った話ではありません。日本各地の農産物で、味や栄養には問題がないのに見た目だけで弾かれてしまうケースは珍しくないでしょう。ただ、能登の場合はそこに震災という深刻な事情が重なりました。建物の倒壊、観光客の減少、農業基盤の損壊。それでも栗農家は真夏の炎天下で苗木に水をやり、草を刈り続けていたそうです。</p><p>その現実を前に動いたのが、金沢クラフト合同会社の代表社員・本多隼人氏でした。石川県出身の本多氏は、JR東海に約10年間勤務していましたが、能登半島地震を契機に退職し起業を決意。廃棄されていた規格外栗をペーストに加工し、クラフトビールの原料として100%活用する仕組みを、協力農家である橋本栗園とともに築き上げました。</p><p><!-- notionvc: df675454-7911-4333-9fa1-382939f2b333 --></p></div><div style="margin-bottom: 15px;"><h2>「モンブランを飲む」体験<!-- notionvc: 4d1436c1-1a37-44f3-a096-ae736a5dab39 --></h2></div><img src='https://image.tabi-labo.com/jp/283616/4680450272395264.jpg' /><div style="margin-bottom: 15px;"><p>気になるのは、やはりその味わいです。同社の発表によれば、能登栗を100%使用したこのビールは、まろやかで芳醇な風味が特徴。香ばしい栗の香りがふわりと広がり、苦味が少ないため、ビールが得意でない方や海外からの観光客にも好評だといいます。</p><p>試飲した人からは「まるでモンブランを飲んでいるかのよう」という声も寄せられたとのこと。さらに、金沢名物の金箔をあしらうことで、見た目にも華やかな一杯に仕上がっています。SNS映えを意識した演出でありながら、土地の文化をきちんと纏っているところに、単なる「映え商品」とは一線を画す誠実さを感じます。</p><p>実際、2025年春に300本限定で販売した第一弾は数日で完売。東京・群馬・石川の飲食店6店舗でも提供されました。その後も、石川県主催の震災復興応援イベント「のともっとMARCHE」や「金沢百万石まつり」での限定販売がいずれも完売を記録しており、反響の大きさがうかがえます。</p><p><!-- notionvc: 2f3dd02c-ccde-43e3-baf7-fe5c0c9160b0 --></p></div><div style="margin-bottom: 15px;"><h2>「飲む支援」から産業へ<!-- notionvc: 38246f1f-ee0b-4146-8048-4a129b94f8d3 --></h2></div><img src='https://image.tabi-labo.com/jp/283617/5806350179237888.jpg' /><div style="margin-bottom: 15px;"><p>近年、被災地の産品を購入することで復興を後押しする「買って応援」の動きは広く浸透してきました。ふるさと納税やクラウドファンディングを通じた支援も一般的になりつつあります。けれど、一過性の善意だけでは地域経済の持続的な回復にはつながりにくいという課題も、しばしば指摘されるところです。</p><p>金沢クラフト合同会社が掲げるビジョンは、まさにその壁を越えようとするものではないでしょうか。同社は補助事業の採択を受け、2026年夏に石川県穴水町へ恒常的な栗ペースト加工拠点を新設する計画を進めています。3カ年の事業計画では、初年度に規格外栗約4トンを集荷してペースト約2トンを製造し、洋菓子店などへのBtoB販売も含めた年間売上1,160万円規模を目指すとのこと。3年目には取扱量6トン、売上目標1,740万円まで拡大し、地元での雇用創出も見据えています。</p><p>「原料を出荷するだけの地域」から「価値を生み出す地域」へ。同社が掲げるこの転換は、言い換えれば「飲む支援」を「自立する産業」へと昇華させる挑戦です。</p><p><!-- notionvc: 6f8cea82-2346-4625-b871-f2628333b81f --></p></div><div style="margin-bottom: 15px;"><h2>一杯に込められた物語<!-- notionvc: 56360958-6830-4076-876f-6432a0511025 --></h2></div><div style="margin-bottom: 15px;"><p>廃棄されるはずだった小さな栗が、ペーストになり、ビールになり、誰かの乾杯になる。その一連の流れには、フードロス削減、農家の収益改善、被災地の雇用創出、そして地域ブランドの再構築という複数の社会課題への回答が重なっています。</p><p>もちろん、事業はまだ始まったばかり。規模の拡大や安定供給の実現には、これから乗り越えるべきハードルも少なくないはずです。それでも、「捨てられていたもの」に新しい価値を見出し、それを持続可能なビジネスとして成立させようとする姿勢には、復興のひとつの理想形が見えるように思えます。</p><p>次にクラフトビールを手に取るとき、その一杯の背景にある物語に少しだけ思いを馳せてみてはいかがでしょうか。</p><p><!-- notionvc: 99fac7fe-6fd2-4b31-94e2-4c98ebdd5b38 --></p></div><div style="margin-bottom: 15px;"><div style="text-align: right;font-size: 8pt;">Top image: ©  金沢クラフト合同会社</div></div>]]></content:encoded>
      <dc:creator>TABI LABO編集部</dc:creator>
      <media:thumbnail>https://image.tabi-labo.com/jp/283618/5888658130337792.jpg</media:thumbnail>
      <guid>https://tabi-labo.com/312764/noto-kuri-craft-beer</guid>
      <pubDate>Sat, 18 Jul 2026 15:00:00 +0900</pubDate>
    </item>
    <item>
      <title>「憧れ」を売るのをやめたCoach。Z世代と“物語を共著する”ブランド戦略へ</title>
      <link>https://tabi-labo.com/312763/coach-andcoach-genz</link>
      <description><![CDATA[Coachが発表した常時展開型プラットフォーム「&Coach」。Charli xcxやマララら多彩な顔ぶれとZ世代クリエイターが共創し、バッグを「ステータス」から「自信の伴走者」に再定義。売上31%増の背景にある共創型ラグジュアリーの構造とは。]]></description>
      <content:encoded><![CDATA[<img src='https://image.tabi-labo.com/jp/283615/4648483770335232.png' /><div style="margin-bottom: 15px;"><p>Coachが、ラグジュアリーの常識を書き換えるような新たな一手を打ちました。PR Newswireに掲載された同社の発表によると、Z世代コミュニティやクリエイターと共につくり上げた常時展開型ブランドプラットフォーム「&amp;Coach」が始動。従来の「憧れを売る」構造から、「物語を一緒に書く」関係性への転換を宣言しています。</p><h2>「&amp;」が示す対等な関係</h2><p>まず注目したいのは、プラットフォーム名に冠された「&amp;」という記号です。「&amp;Coach」&mdash;&mdash;つまり、常に「誰か＋Coach」という構文が前提になっている。ブランドが主語として君臨するのではなく、あくまで接続先として存在する。この小さな記号に、同社の姿勢が凝縮されているように感じます。</p><p>CoachのCMOであるJoon Silverstein氏は、「ブランドがどのように文化に参加し、関連性を構築するかの新しいモデルを探求している」と述べています。ここで使われている言葉が「発信」ではなく「参加」であることは見逃せません。</p><p>従来、ラグジュアリーブランドは「こうなりたいでしょう？」という理想像を一方向的に提示し、消費者はそれに手を伸ばすという構図が一般的でした。しかし、自分自身の物語を自分の言葉で語りたいZ世代にとって、その構図はどこか窮屈に映ることもあるのではないでしょうか。</p><h2>多領域に広がる共創の顔ぶれ</h2><p>&amp;Coachの参加タレントは驚くほど多彩です。音楽からはCharli xcxやPinkPantheress、スポーツからはWNBAのPaige BueckersやAngel Reese、テニスのIga Świątek、NASCARのToni Breidinger。社会活動家のマララ・ユスフザイ、日本のシンガーソングライターLilas Ikuta、韓国のガールズグループKiiiKiiiも名を連ねます。</p><p>さらに制作面では、Sage AdamsやDanny Coleら15名のZ世代クリエイティブディレクターが実際に企画・演出に参画しているとのこと。単なるアンバサダー起用ではなく、つくる側にも若い世代の視点を組み込んでいる点が、このプラットフォームの本気度を物語っています。</p><p>コンテンツの中で、Coachのバッグはステータスシンボルとしてではなく、自信を増幅する「コンパニオン（伴走者）」として登場するそうです。Charli xcxが新たな音楽の章に踏み出す前の静かな内省、マララ・ユスフザイが「ただ女の子でいること」を語る場面&mdash;&mdash;フィルターのないリアルな瞬間が切り取られています。</p><h2>数字が裏づける共創の説得力</h2><p>興味深いのは、この挑戦が単なる理想論ではなく、すでにビジネス成果に裏打ちされている点です。親会社Tapestryの発表によれば、2026年度第3四半期のCoach売上は前年同期比31%増を記録。グローバルのラグジュアリー市場全体が軟調と指摘される中での逆行成長は、Z世代との関係構築がすでに実を結びつつあることを示唆しています。</p><p>近年、若い世代の消費行動においては、ブランドの「排他性」よりも「包摂性」や「真正性」が重視される傾向が強まっています。&amp;Coachは、その潮流を正面から受け止めた設計といえるでしょう。</p><p>展開チャネルもソーシャルファースト。専用のInstagramおよびTikTokアカウント「@and.coach」が新設され、ショート動画やリミックスに適したマイクロナラティブ形式で発信されます。完成された世界観を一方的に見せるのではなく、切り取り、共有し、再解釈される前提でつくられている。この設計思想そのものが、「共著」というコンセプトの延長線上にあるのだと感じます。</p><p>ラグジュアリーとは何か。その答えを、ブランドだけが握る時代は終わりつつあるのかもしれません。</p><p><!-- notionvc: 38fd82a8-654f-40b8-bf59-c3539f3ead6f --></p></div><img src='https://image.tabi-labo.com/jp/283612/6549882972143616.jpg' /><img src='https://image.tabi-labo.com/jp/283613/5988856361910272.jpg' /><img src='https://image.tabi-labo.com/jp/283614/6009844927561728.jpg' /><div style="margin-bottom: 15px;"><div style="text-align: right;font-size: 8pt;">Reference:  <a href="https://www.prnewswire.com/news-releases/coach-launches-coach-a-new-gen-z-brand-platform-co-created-from-the-inside-out-302801112.html" target="_blank">COACH LAUNCHES "&COACH," A NEW GEN Z BRAND PLATFORM CO-CREATED FROM THE INSIDE OUT</a></div></div><div style="margin-bottom: 15px;"><div style="text-align: right;font-size: 8pt;">Top image: ©  Coach, Inc.</div></div>]]></content:encoded>
      <dc:creator>TABI LABO編集部</dc:creator>
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      <pubDate>Sat, 18 Jul 2026 06:00:00 +0900</pubDate>
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