ダイアナ元妃が遺した、人生を豊かにする「11の心得」が胸に刺さる。

1997年8月31日に交通事故でこの世を去ったダイアナ妃。彼女の死から20年が経った今、幼くして母親を亡くしたハリーとウィリアム王子が彼女について語るドキュメンタリー「Diana, Our Mother: Her Life and Legacy」が米TVネットワーク、HBOにて公開されました。

そこで「Little Things」のJess Catcherさんは、二人の言葉を交えながら、ダイアナ妃がこの世に遺したライフレッスンたちをシェアします。

01.
誰も見ていなくても、良いことをする

ウィリアム王子は2017年5月Telegraph誌に、ダイアナ妃の意思を継いだ「ダイアナ・アワード」の一貫である「レガシー・アワード」の20名の受賞者を賛美すると共に、自身の母親についてこう語りました。

「彼女は世間の目にさらされている場でもたくさんのことを成し遂げましたが、カメラが回っていないところでも変わらず努力を注いでいたのを、僕は弟と見てきました」

02.
1人の優しさは、たくさんの人に広がっていく

さらにこの「レガシー・アワード」は、ダイアナ妃がこの世をもっと優しい場所にできるパワーを持つ証拠だと、ウィリアム王子は感じているそう。

「母親にインスパイアされて生まれた勇敢で心優しい行動たちに、僕とハリーは母親の命の尊さを感じます」

03.
いくつになっても遊び心を忘れない

ハリーとウィリアム王子は、つい最近HBOにて放送されたばかりのドキュメンタリー「Diana, Our Mother」にて母親のいたずら好きな一面を明かしていました。

これはウィリアム王子の話。ある日ティーンネージャーの彼が帰宅したら、自身の部屋に貼られたポスターに写る女優たち(シンディ・クロフォード、クリスティ・ターリントン、そしてナオミ・キャンベル)が、なんとウィリアム王子の部屋がある階段を登りきった位置に立っていたのだそう。

「一瞬にして赤面しました。言葉が見つからない上、もごもごと喋ってしまったのを覚えています。階段を上っている途中にきっと何度か転けていたでしょう。とにかく驚きを隠せませんでしたが、あれには笑いましたね。一生忘れません」

これに対してハリーは、

「彼女が僕に教えてくれたモットーは、『思う存分イタズラをしかけること。でも捕まったら負け』」

04.
いつでもおやつを食べられる
「別腹」を用意しておく

ダイアナ妃は、二人が通う全寮制の学校でのサッカー練習を見にくると、こっそり二人の靴下などの衣類にお菓子を隠していった、と同ドキュメンタリーでハリー。練習を終えて部屋に戻る際には、二人の服がお菓子でパンパンだったのだとか。

05.
「普通」を大切に守ること

「四方八方からカメラを向けられる中でも、母親は僕たちが普通の生活を送れるよう尽力してくれました」とハリー。

彼は続ける。

「例えばハンバーガーを食べに連れて行ってくれたり。映画館にこっそり入れてくれたり。エンヤをかけながら古いBMWで田舎道を走ってくれたり。そんな行動に彼女の母親らしさが見受けられました」

06.
目一杯の愛情でハグをする

ハリー曰く、ダイアナ妃のハグは彼女の愛を語るには欠かせないのだそう。

「彼女は僕たちを大きく包み込み、力一杯握りしめてくれました。今こうやって話していると、彼女のハグの感触が蘇ってくるほどです」

07.
愛情の出し惜しみをしない

ハリーがダイアナ妃について話す中で私が最も重要だと感じたのは、彼女がいつ何ときも絶え間ない愛を注いでくれたこと。彼に言わせてみれば、「たとえ部屋の反対側にいたとしても、彼女の愛を感じられるほどだった」とのこと。

自身の母親と築いた絆を自分の子どもとも築いていきたいというウィリアム王子の思いから、彼はキャサリン妃と共に、ダイアナ妃と同じように自分の子どもに愛情を注いでいると語っていました

08.
同じ苦しみを抱える人たちの「声」になる

Bryony Gordanのポッドキャスト、Mad Worldの最初のゲストとしてハリー王子が登場したとき、彼は母親を失った悲しさを押し殺したことで精神的に弱ってしまったことを打ち明けました。

ですが、このまま落ちていってはダメだと自分に言い聞かせた末、彼はウィリアム王子とこのように大切な人を失った喪失感に苦しむ人たちの支えとなるチャリティをいくつか始め、キャサリン妃と共に自身のメンタルヘルス戦略、Heads Togetherを設立したのです。

09.
適度に予防線を張っておく

幼い頃からどこへ出かけるにも常にカメラに追いかけ回される生活を送り、ダイアナ妃がこの世を去ったときには、四六時中カメラが付いて回ることに危機感すらを覚えたというハリーとウィリアム王子。

ウィリアム王子はHBOのドキュメンタリーにてこう明かします。

「ある程度予防線を張っておかないといけないんです。両サイドにいる者のいずれかが壁を破ってしまうと、困難や痛みを伴いますからね」

10.
笑顔を忘れない

同ドキュメンタリーで、ダイアナ妃はどんなに辛いときでも一切ユーモアを捨てなかった、とハリーは話します。

「思い返すと、彼女は常に笑っていました。ケラケラ笑う彼女の笑みは、幸せで溢れかえっていました」

11.
消えない愛を、誰かの心に残す

「ハリーも僕も彼女からはたくさんの愛をもらいました。そして今尚、その愛が消えることはない感じています」とドキュメンタリーでウィリアム王子。

自分の子供にとって、幼い頃から大きな影響を与えてくれた母のような存在でありたいと彼は切望しているよう。

「母を通して、幼いときこそが肝心だと教わりました。だからシャーロットとジョージには若いときからできる限りの時間と努力を注ぎたいと思っています。何せ、今でも彼女が言いそうな言葉や喜んだであろう言葉を耳にすると、顔がほころぶんですから」

たとえこの世を去ったとしても、大切な人とは些細な瞬間に姿を現すのだと言います。

「彼女はいつの日も僕の中で生き続けています」

Top Photo byTim Graham/Getty Images
Licensed material used with permission by Little Things
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