かつて中国に棲んでいた「異色の日本人ヒッピー」
2018/02/08
ジェフの勝手にカルチャー論 Vol.21
「ダーリーズ」
バックパッカーの人気ランキングで、上位にくいこむ中国雲南省の大理(ダーリー)。
大理石の名産地であるこの土地に生息するのが「ダーリーズ」と呼ばれる日本人ヒッピーたちだった。日本人レストランにたむろって、中国語を駆使して小姐(娘さん)をからかい、夜な夜な麻雀で盛り上がり、ターマー(アレの中国語。アレって何かって?アレですよアレ!)を吸うことを日課としていた。
世界の様々な場所に日本人ヒッピーコミューンは存在するが、このダーリーズはかなり異色で閉鎖的な印象だったと記憶している。
バックパッカー用語に「沈没」というのがある。これは、長期間の海外個人旅行をしている旅行者が、本来の目的である観光を中断してしまい、一つの街に滞在すること自体を目的としてしまうことを意味する。つまり、居心地がよかったり、めんどくさくなって動けなくなってしまう状態なのだ。桃源郷とも詠われた大理は、沈没地の王道的ディスティネーション。
ちなみに『アジアの沈没地-バックパッカーズ読本シリーズ3』の沈没地ベスト5は、第1位 ポカラ(ネパール)、第2位 コ・パンガン(タイ)、第3位 プリー(インド)、第4位 大理(中国)、第5位 ルアンパバン(ラオス)となっている。その他の沈没池については、また別の機会に。
TABI LABOのライターのJeff Kidoが、古今東西のカルチャーについて独自の視点から好き勝手に論じる『ジェフの勝手にカルチャー論』。1分で読める記事を、毎日1本公開していくぜ。
「ALDEN」については、コチラ。