心のスロットルを開けてくれる「不良漫画」

ジェフの勝手にカルチャー論 Vol.37 
「湘南爆走族」

『湘南爆走族』は、吉田聡による暴走族を題材にした不良漫画だ。略して、湘爆(ショーバク)。1982年〜1987年まで少年KINGに連載されていた。

この漫画を読んで、俺はバイク乗りになった。

湘南爆走族の正式名称は、PURPLE HIGHWAY OF ANGELS 湘南爆走族。それは、二代目リーダーの江口洋助が走る理由に集約されている。

「集会がおわるとよ 夜明けの海岸線をつっぱしって帰るんだ
 明けはじめの道路ってのはよ むらさき色なんだよ
 建物も空もだ……シグナルもくそもねえ ただ走るのさ!
 そうすると…だんだんと景色が平面になってくる
 むらさきの中にはだれもいねえ おれひとり!
 いちばんいいなあって思う瞬間だね」

俺が、スロットルを全開にしてぶっ飛ばしたのは、夜明けの甲州街道。すべてがパープル一色に染まる瞬間に全身に風を感じながら走る。これは、バイク乗りにだけに与えられた特権だろう。

映画化されたのは、1987年。東宝は、『ビー・バップ・ハイスクール』に続いて、オーディションを開催した。主役の江口洋助役に抜擢されたのは、江口洋介。なんと偶然にも本名が一文字違いだったのだ。石川晃役は、織田裕二。7万人の応募があった中で、織田は髪を金と赤に染めたリーゼント姿で最終オーディションに臨んだとのことだ。

「そこに愛はあるのかい?」月9の『ひとつ屋根の下』でのあんちゃんと、「事件は会議室で起きてるんじゃない。現場で起きてるんだ!」と『踊る大捜査線』で叫ぶ青島刑事のスクリーンデビュー作は『湘南爆走族』だったのだ。

TABI LABOのライターのJeff Kidoが、古今東西のカルチャーについて独自の視点から好き勝手に論じる『ジェフの勝手にカルチャー論』。1分で読める記事を、毎日1本公開していくぜ。

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