刺激と出会いを求めるクレイジーなクリエイティブ社交界

ジェフの勝手にカルチャー論 Vol.58 
「Cannes Lions」

世界最大の広告祭であるCannes Lionsは、フランスの地中海沿いのビーチリゾートであるカンヌで開催される。

現在の正式名称は、「カンヌライオンズ 国際クリエイティビティ・フェスティバル(Cannes Lions International Festival of Creativity)」。

カンヌ国際映画祭で、ハリウッドセレブや世界のムービースターが、フラッシュライトを浴びながら歩くのがレッドカーペット。テレビや雑誌で報道されるセレブ感ぷんぷんのゴージャスな祭典に見入った人も少なくないだろう。

その1ヶ月後の毎年6月、同じ場所で広告祭が開催されるのだ。レッドカーペットが敷かれているのは、「パレ・デ・フェスティバル・エ・デ・コングレ(Palais des Festivals et des Congrès)」。通称パレと呼ばれる会場に、世界中の広告業界のクリエイターたちが集合する。そして、ジャーナリストたちもしかり。その数は、約100ヵ国から、16,000人以上とも報告されている。

広告を超えた様々な業界からの注目度も益々高まって、参加人数も年々伸びている印象だ。

2014年から新設されたヘルス部門や2016年に新設されたエンターテインメント部門、エンターテインメントフォーミュージック部門を合わせた今年2018年は、全26部門。

そこに約75,000点を超えるクリエイティブ・ワークがエントリーされるのだが、目玉は最終日のラストステージで表彰されるフィルム部門だ。

開催期間は、一週間。40万円近くするパスを首から提げて、朝から晩まで、世界中から集められた広告のシャワーを浴びる。クリエイターたちは、毎晩、ビーチ沿いで開催されるパーティーをはしごしていくのがパターン。

パーティーは、多種多様で、グローバルな広告代理店制作会社が主催することもあれば、国や地域ごとの団体が主催することもある。中には、プール&BBQパーティーもあったりする。

表向きのパーティーが終われば、ホテル マルチネスの脇にある通称「ガターバー」に集合して、朝までパーティーは続く。刺激と出会いを求めるクリエイティブ社交界。毎年、バーの前の路上は、明け方まで人だかりができることになる。

その気になれば、一晩で世界中にクリエイターのネットワークができる。

クリエイターにとってCannes Lionsは、年に一回、クレイジーで素敵な奴らに再会すると同時にクリエイティビティを磨きに行く場所なのである。

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