アマゾンの強烈な幻覚剤「アヤワスカ」を求めて vol.4

イメージの世界を遊び尽くしている時だった。シャーマンが儀式の歌を歌い始めたのだ。

どこか懐かしく、魅惑の世界へ誘うような歌だ。その歌声が僕の意識を現実に繋ぎ止める命綱のようだった。僕は想像の楽園から暗闇の現実に引き戻された。

体の中のどろどろしたアヤワスカが歌に共鳴していた。お腹がごろごろと鳴りはじめ、体内に大蛇がいる妄想に取りつかれた。歌の旋律は激しさを増していき、蛇は暴れ始めた。

隣にいる兄に助けを求めようにも、声も出ない。体は麻痺し、びくともしない。心臓は激しく脈打ち、体中にアヤワスカが巡っていた。脳も限界だと言わんばかりにピキピキと音を立てていた。

これはヤバい。アヤワスカはこんなにも強烈なのか。シャーマンの歌とともに楽園から蛇の巣窟に落とされた気分だった。

どこを見ても何匹もの蛇がうねうねとダンスをしていた。本気で「死ぬかもしれない」と思った。

しかし、シャーマンは歌い続ける。体の中にある臓器や様々な管に蛇がキツく絡みついているようで、僕はもがき苦しみ続けた。もう本当に止めてほしかった。この気持ち悪さは尋常ではない。

そうしていると、不思議な感覚を覚えた。幻覚に意識を向けていると自分に身体があることを忘れてしまう。気持ち悪さで自分には体があることを思い出すが、また幻覚に引き寄せられ体の存在を忘れる。そんなループを何度も繰り返した。

その感覚は本当に不思議でおもしろくもあった。壮絶な気持ち悪さの中、アヤワスカのすごすぎる世界にもがき笑い狂った。

「アヤワスカ、マジですげぇ」

シャーマンの歌は激しくなり、アヤワスカを「出せ!出せ!吐け!」と言っているようだった。

蛇のダンスも最高に激しくなっていた。

体の気持ち悪さが増すにつれ、幻覚もキツくなっていった。僕は力を振り絞って体を起こし、横に置いてあったバケツに一気にアヤワスカを「ドバー」と吐き出した。身震いしながら、やっとこの怪物を吐き出せたと勝ち誇ったように再びベッドで横になった。

その瞬間、強烈な光に包まれた。

太鼓を持った妖精たちが「おめでとう!おめでとう!」と踊っていた。なんだこれ。妖精ってマジでいるんだ。こんな世界、ホントにあるんだ。幻覚といわれたら幻覚だが、そこには確かに意識をもった存在がいた。

自分の想像を遥かに上回る現実を目の当たりにした時、僕はただ笑うしかなかった。腹の奥底から出てくる、真の笑いだった。

アヤワスカを吐き出し、肉体はきれいに浄化された。さぁこれからは精神の旅がはじまる。

Top image: © Caesar Oleksy/Shutterstock.com
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夜8時。昼間に案内された儀式をとり行う円形の小屋へ、電気など何もない真っ暗のジャングルを懐中電灯だけを頼りに向かった。
アヤワスカの世界は、想像を絶するほど生々しく、美しいものだった。
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全身に広がる壮絶な気持ち悪さに耐え、アヤワスカを吐き出した。
静けさに包まれていた森が、朝日に照らされ明るくなっていく。一仕事終わった満足げなシャーマンの顔を見て、心を込めて「ありがとう」と言った。
僕は水中にいた。魚もいない、何もない水の中。それだけの世界だった。
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