アマゾンの儀式「アヤワスカ」を求めて vol.6

アヤワスカの世界は、想像を絶するほど生々しく、美しいものだった。

もう自分の意識では何もコントロールできないところまで来ていた。そして、衝撃的な「生のビジョン」を見た。まるで映画を見せられているかのように。

僕の体はどんどん小さくなっていった。しかし、手を見るとそれが小さくなっているのではなく、若返っていることに気がついた。僕は赤ちゃんに戻った。

しかし、それで終わりではない。体はもっともっと小さくなっていく。

突然、モーツァルトの音楽が聞こえてきた。懐かしい。僕は母のお腹の中にいた。とてつもない安心感に包まれている。(日本に帰って母親に確認したら、僕がお腹の中にいるときはずっとモーツァルトを聞かせてくれていたそうだ)

気がつくと僕は、数億といる精子の一匹になっていた。そして卵子を目指して進んでいた。

周りの精子は壁に衝突したり、お互いにぶつかり合ったりして消えていく。それを横目に僕はどんどん進んでいく。数億の精子の中、ただ一匹、僕だけがトンネルの先にいる美しい卵子に辿りついた。

卵子に飛び込んだ瞬間、強烈な光を浴びた。そして、たくさんの人の顔を見た。直感的に先祖だとわかった。

この時、気づきが降りてきた。僕が生まれたのは奇跡そのものだ。僕の両親が出会ったのも奇跡。両親が生まれたのも奇跡。両親のおじいちゃん、おばあちゃんが出会い、生まれたのも奇跡。その前だって……。

何かひとつ違っていたら、僕は存在すらしていない。そもそも生まれたこと、生きていることが奇跡そのものなのだ。生命を受け、生きていること自体、なんて素晴らしいことなんだろうか。

僕はこのとき「存在することの価値」をみなぎるように体感した。

そして気づいた。生きることはそれ自体がゴールだということに。存在はある目的に向かって進んでいるのではないということに。

僕はお金や地位や名誉、何か人生のゴールを達成しようとしてきた。そうしていく内に生そのものを忘れてしまっていた。

ゴールは常に未来にあり、生はまさにこの瞬間にある。何かを達成しようとすれば、今を取り逃がすことになる。そして生を達成する必要はない。僕はもう生きているから。

ゴールなんてどこにもない。もしゴールがあるならそれは遅かれ早かれ達成されてしまう。そのあと、どうするのだろう?

生きている間は生きよう。強烈に今を生きよう。

Top photo: © Sebastian Kaulitzki/Shutterstock.com
身体や心に溜まった毒を排出でき、その人に必要な「ビジョン」を見せてくれる。アヤワスカは地球上でもっとも強力なスピリチュアルドリンクだろう。
とにかく、好奇心を抑えることが出来なかった。四六時中アヤワスカのことを考え、調べれば調べるほど引き寄せられていった。
イメージの世界を遊び尽くしている時だった。シャーマンが儀式の歌を歌い始めたのだ。
夜8時。昼間に案内された儀式をとり行う円形の小屋へ、電気など何もない真っ暗のジャングルを懐中電灯だけを頼りに向かった。
全身に広がる壮絶な気持ち悪さに耐え、アヤワスカを吐き出した。
静けさに包まれていた森が、朝日に照らされ明るくなっていく。一仕事終わった満足げなシャーマンの顔を見て、心を込めて「ありがとう」と言った。
僕は水中にいた。魚もいない、何もない水の中。それだけの世界だった。
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