32歳、フリーランスで「難病」に。それでもポジティブでいられた理由

果たして、自分が同じ状況になったとき、彼のように気持ちを切り替えて、ポジティブに過ごせるだろうか?

ふとそんなことを感じながら読んでしまった、フリーランスとして活躍する中村洋太さんのコラムを紹介したい。

 

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2019年の春、ぼくは突然、難病患者(特発性後天性全身性無汗症)になった。少し前から身体の異変は感じていたものの、地元のスーパー銭湯に行くまで、事の重大さに気付かなかった。

サウナに何分も入っているのに、汗が全く出てこないのだ。その代わりに、全身から蕁麻疹が出てきた。ワケがわからず、愕然とした。数日後、大学病院で診断を受け、すぐに入院が決まった。

患者が数百人しかいないと言われる珍しい難病に、まさか自分がなるなんて……。病気のメカニズムがまだ解明されておらず、治療しても治るとは限らない病気だと知り、目の前が真っ暗になった。

これまでとは、次元の異なるつらさだった。

「自分の知らない世界をたくさん見てみたい」
「旅の魅力を文章で伝えたい

そんな思いで、ぼくは大学卒業後、旅行会社に就職した。海外添乗員として世界中を飛び回る一方、旅行情報誌の編集者としても働いていた。その後、2017年からフリーランスのライターになった。自転車旅が好きで、同じ年にアメリカを縦断し、台湾を一周した。

しばらくは旅の記事を中心に書いていたが、やがてビジネスメディアでインタビュー記事を執筆するなど、仕事の幅を広げていった。

フリーランスだから時間や場所に縛られずに働ける反面、仕事を取るうえでの苦労であったり、収入が安定しないことによる不安であったりと、様々な辛さも経験した。

 

でも今回の難病は、生命や人生に関わるもので、辛さの次元が違った。

検査の結果、ぼくは全身の約97%から汗が出なくなっていた。人間にとって、汗は体温を調整するために欠かせない機能なのだが、これが不健全なために、わずかに体温が上がるだけで蕁麻疹が出て、尋常じゃない痒みに襲われた。冷やすことで症状が緩和されるので、常に保冷剤を持ち歩いていた。

電車に乗ることも苦痛なので、入院していない時は、ほとんどを家か近所のカフェで過ごすことになった。誰とも会話しない日も多かった。

緊張やストレスなど心因性要因でも症状が出たため、仕事はストップせざるを得なかった。会社員であればまだ良かっただろうが、ぼくはフリーランスだから、仕事をしなくなった瞬間、収入がゼロになる。それでも医療費はかかるので、猛烈な勢いで貯金が消えていった。

 

世界1万キロを自転車で旅したぼくにとって、「汗をかけない」「運動ができない」ことは、自分の象徴を奪われるようなものだった。病気が良くならないと、運動も旅行もできない。

「まだまだ行きたい国はたくさんあったのに」
「趣味のフットサルはもうできないかもしれない」
「そもそも、この先どうやって収入を得ていけばいいのだろう」

たとえ命に別状がなかったとしても、ぼくの人生はこの先何も果たせずに終わってしまうのだろうか。身体の辛さと経済的な辛さ。そこに精神的な辛さが襲いかかってきた。

それでもきっと、何か意味があるはずだ。

だけど、このような状況でも、ぼくはできる限りポジティブであろうとしていた。「出来事をどう捉えるかは自分次第」だと思っていたからだ。

ぼくが難病を患ったことにも、きっと何か意味があるはずだ。そうポジティブに捉え、「いつか病気が治ったとき、この経験を笑い話に変えたり、仕事に繋げたりしよう」と決意した。

外での活動は極端に制限されたが、本を読むことはできた。

ソフトバンク創業者の孫正義さんは、かつて慢性肝炎で3年半ほど入院していた時期がある。のちにかつてを振り返り、「時間を有効活用するため、あらゆる分野の3000〜4000冊の本を買い込んで貪り読んだ」と語っていた。それには到底及ばないが、ぼくも病気が良くなるまでたくさん本を読むことに決めた。「今はインプットの期間」と前向きに考えることにした。

以前から「時間ができたら読もう」と考えていたのが、『三国志』だった。経営者に三国志ファンが多かったから、「一体何が魅力なのだろう」と疑問に思っていた。長大な物語だったが、実際に読んでみて人を惹きつける理由がわかった。そして戦国時代や漢の時代の中国に興味を持ち、『史記』や『項羽と劉邦』をはじめ、様々な良書を読み漁った。同時代が舞台の漫画『キングダム』も全巻読んだ。

時間を忘れるほど何かに夢中になっていたのは、いつぶりだろうか。それは本当に豊かな時間だったし、長い人生の中できっと効いてくるであろう重厚な学びを得られた。

病気とうまく付き合いながら。

8月になった。前向きに過ごしてはいたものの、毎月入院して、貯金も底をつきそうだった。3度入院しても、汗が出るようにならず、さすがに落ち込んだ。

でもしばらくして、逆に奮い立ってきた。

中国の古典には魅力的な人物がたくさん描かれていて、ぼくはそこに生き方の手本を見ていた。偉大な人物は、逆境や苦難に対して、どう立ち向かっていたか。心で負けてはいけない。気持ち次第で状況を変えられるはずだ。

難病との闘いは苦しい。でも、だからこそ生きる姿勢や物事の捉え方を通して、人を鼓舞できる人間でありたいと思った。

そのとき、「本当は汗が出ているのだ」「絶対に治る、いや実はもう治っているのだ」と強く思い込んでみた。検査結果では全身の97%から汗が出ていないと言われた。ということは、3%は実際に出ているのだ。その範囲を4%、5%と少しでも広げられないか。

痒みを必死にこらえ、身体に鞭を打って走り続けると、ついに額や背中からわずかに汗が出た。そして毎日走り続け、少しずつ発汗機能が回復していった。

1カ月後、主治医の先生は驚いていた。ひとまず今後の入院はなくなり、しばらく自然治癒で様子を見ることになった。

「完治」というのは、この病気の治療法が確立されるまで難しいのかもしれない。実際、まだ汗の出ない部位は残っているし、ときどき身体の痒みも感じる。しかし、症状のつらさが大幅に軽減されたのは事実で、今は難病とうまく付き合いながら生活している。徐々に仕事にも復帰できた。

人生は、捉え方次第だ。

大学1年生の時、とある本で「出来事と感情は独立した存在であり、全くリンクしていない」という内容の文章を読んで、なるほどなと思った。

例えばつまり、『悲しい出来事』というものは存在しない。起きた出来事を「悲しい」と捉えるのは、単に自分の選択に過ぎないのだ。

「人は同じものを見て違うことを考える」というのは正しくて、人によって物の見方は違う。あるものを見て、面白いと思う人もいれば、つまらないと思う人もいる。運がいいと思う人がいれば、損をしたと思う人がいる。

物事をどう捉えるかは、自分で自由に選択ができる。であるならば、「全ての出来事をプラスに捉えた方が得ではないか」と、いつからか思うようになった。

病気の経験は本当に辛いものだった。だけど、病気を経験しなかったら、中国の歴史の奥深さを知ることはできなかった。そして、この原稿も書けなかった。ほら、ちゃんと仕事に繋がったじゃないか。ネガティブな経験も、ポジティブな結果に結びついた。

「起きる全てのことには意味がある」
「人生は捉え方次第」

この10年間、自分の身に起こる出来事や挑戦を通して、これらのメッセージを発信してきたし、これからも発信していきたい。そんなぼくにとって、病気は最高の贈り物だったと言えるのかもしれない。

これから先、どんな困難や逆境に遭遇しても、ぼくはまたポジティブに捉え、楽しみながら挑戦を続けていきたい。

 

→あなたは、どんなチャレンジをする?

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「まさか自分が…」の前に
できることがある

以上、中村さんの考えを読んでみてどのような印象を持っただろうか?

 

ここで、冒頭で触れたメッセージをもう一度。

「果たして、自分が同じ状況になったとき、彼のように気持ちを切り替えて、ポジティブに過ごせるだろうか?」

自分だったらどうだろう。そして大切なあの人だったら……。実際になってみないとわからない。けれど、いま自分にできることは、病気と向き合って闘う人たちを応援することなんだと思う。

そんな日々の生活につきまとう将来への不安から解放し、今日を思いっきり楽しむための安心と自信の源になろうとしている企業がある。それが「FWD富士生命」だ。

もちろん、そう簡単に「病気でもポジティブに」なんて言えないかもしれない。でも、心身ともに辛いとき「経済的な負担」が軽くなるだけでも、抱えるストレスはだいぶラクになるはずだ。

 

FWD富士生命だからこそ提供できる「保険」とは?

保険は、恐怖や不安をあおるものではなく、人々が迷うことなく人生を謳歌するための拠りどころとなるべき存在だ——。そう真剣に考えるFWD富士生命だからこそ提供できるもののひとつが「新がんベスト・ゴールドα」。

この保険は、初めてがん(悪性新生物)と診断確定されたら、通院・入院などの治療開始前でも、最大300万円の一時金を受け取れ、その後も支払事由に該当する限り何度でも一時金を受け取ることができる(2年に1度が限度)のが特長だ。

一時金の使い道は自由なので、治療費のほか、入院時の雑費、休職した場合の収入の補填や、リフレッシュのための趣味や旅行などにも使える。

そのときの自分や家族にとっての選択肢が増える、というのが何より嬉しい。

→詳しくはコチラ

※FWD富士生命および商品の記載内容は、2020年4月1日現在のものです。
※「新がんベスト・ゴールドα」は、保険期間の始期から91日目に保障を開始します。

登録番号『FWD-C3046-2002』

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