アヤワスカ

夜8時。昼間に案内された儀式をとり行う円形の小屋へ、電気など何もない真っ暗のジャングルを懐中電灯だけを頼りに向かった。
全身に広がる壮絶な気持ち悪さに耐え、アヤワスカを吐き出した。
アヤワスカの世界は、想像を絶するほど生々しく、美しいものだった。
身体や心に溜まった毒を排出でき、その人に必要な「ビジョン」を見せてくれる。アヤワスカは地球上でもっとも強力なスピリチュアルドリンクだろう。
とにかく、好奇心を抑えることが出来なかった。四六時中アヤワスカのことを考え、調べれば調べるほど引き寄せられていった。
静けさに包まれていた森が、朝日に照らされ明るくなっていく。一仕事終わった満足げなシャーマンの顔を見て、心を込めて「ありがとう」と言った。
イメージの世界を遊び尽くしている時だった。シャーマンが儀式の歌を歌い始めたのだ。
僕は水中にいた。魚もいない、何もない水の中。それだけの世界だった。