中身はカラ。いや、長野県の「〇〇」が入っている缶詰。

旅先で迎えた解放的な朝、窓を開けてこう一言。

「あ〜空気がおいしい!」

絶対、味しないよね?
と振り返ればツッコミを入れたくなるけれど、その時その場にいる自分は、素直にそう感じてる。その場でしか感じられない、この感覚。

たとえば、海や川、森など自然豊かな場所に足を運んだとき、定番の土産物よりも、流木や石ころなど自然の産物をほしがる人がいる(もちろん富士山など国立公園では持ち帰り禁止ですよ)。多分、その場でしか感じられない空気感を「オミヤゲ」として、感動を共有したいという想いが根底にあるのだと思う。高校球児が甲子園の土を持ち帰るのは、まさにそれなのかな。

きっとこの感覚は、わからない人にはわからない。
それでも「わかる人にはわかってほしい」と、こんなものをつくった人がいる。

名所の「空気」を試食

長野県は高山村の老舗旅館「藤井荘」がつくったこの缶。なかには何も入っていない。いや、正しくは「高山村の空気」が入っている

これは、藤井荘が実施しているキャンペーンで、2018年2月16日から3月16日までの期間に応募した人の中から3名にこの空気缶をプレゼントするというもの。その空気が気に入れば、無料で招待もしてくれるのだそうな。…なんて斬新な発想。

キッチンで旅先を考える

旅先を選ぶとき、「あれを見たい!」という動機で決めることも多いけど、それと同じくらい「これが食べたい!」という気持ちも強い。

あの土地の、あの食材でつくった、あの料理…。

ご当地料理を自炊しながら、自然とキッチンで次の旅先を考えていたりする。たまには本場の空気感を楽しみつつ、名物料理をじっくり味わいたいなあって。

これからは「空気」を食べて、計画を練りはじめてみるのもいいかもしれない。

ちなみに空気缶の応募はこちらからできますよ。

Licensed material used with permission by 緑霞山宿 藤井荘
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。