家で食べる焼肉や野菜炒めをネクストレベルへ

この塩がどれぐらいウマいかというと“フツーのゆで卵をご馳走に変えてしまう”レベルだ。ということは、野菜と炒めた豚バラ肉や炭火で焼いた牛タンなんかにふりかけたら……そのウマサは推して知るべし。ほかのスパイスや調味料は必要はない。

ナニナニ、野菜炒めには胡椒があったほうが良い?牛タンにはレモンが必要?そりゃそうだ。僕もそう思う。だけど、この塩の味を知っている人ならみんなこう言うに違いない。

「いいから、一度塩だけで食べてみて」

個人的な体験でいえば、この塩を知ってから家焼肉やBBQがまったく別物となった。ハラミもカルビもロースもホルモンも玉ねぎもカボチャも椎茸も。すべての食材の味付けは、この塩に任せてしまって問題ない。時々、この塩の実力を知らないゲストが「えっ塩だけ?せめてワサビ醤油があるといいのに」なんてツウぶることもあるが、そんなヤツに限ってこの塩のトリコになる。最後には「うん、この塩だけでイケるね」とか言い出す。

とにかく味が濃いのだ。しょっぱいってわけじゃない。なんか、こう、丸っこいウマさ。丸いのに味が強い。我ながら味に関する語彙の少なさにウンザリするが、妙に言い得ている気もするのでもう一度。この塩は、丸いのに強い。

ピランソルト
©2020 NEW STANDARD
ピランソルト
©2020 NEW STANDARD

↑「幻の塩の花」という異名があるぐらい結晶が美しいんだけど、うまく撮れなかった。雰囲気だけでも(笑)。

この塩の名前は「ピランソルト」。

アドリア海に面したスロヴェニアのピランという街で作られている。どんなところなのか僕は全然知らない。だけど、うれしいことに、Amazonでも楽天市場でも検索すればすぐにピランソルトは見つかるし、1週間もすれば手元に届く。なんという幸せ!

TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。