20代までの2人に1人が「地方移住」に関心あり【調査結果】

コロナ禍によって世の中にリモートワークが定着し、昨今では「地方移住」という選択肢を取る人も増えてきた。

トラストバンク地域創生ラボが、東京圏(埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県)に住む15歳~29歳の計919名を対象に実施した「東京圏の若者の地方に対する意識調査」の結果がなかなかに興味深いので見てみよう。

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まず、注目したいのが地方に対するあこがれだ。

この問いに対して「とてもあこがれる」「あこがれる」と答えたのは約半数の49.3%。そのうち、79.0%(全体の4割程度)が「実際に地方暮らしをしてみたい」と回答している。

実際に移住する場合は、「完全移住」が47.5%と最多。次いで「短期間の移住」が22.1%、「都心との二拠点」が21.2%という結果となっている。

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割り切るか、やはり都会という選択肢を残すか──その2つに分かれている理由には、仕事が挙げられそうだ。

「良い仕事をするために都市圏に住んだ方がよいと思うか」という問いには「非常に思う」「ややそう思う」と回答した人が57.5%と過半数超え。

回答対象を地方で暮らすことにあこがれている人に絞っても、約6割が「そう思う」という旨の回答をしており、逆に地方でも「良い仕事」ができるとの回答はわずか11.1%にとどまった。

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具体的に「良い仕事」については、「収入が高い」(53.3%)、「楽しさ・やりがいを感じる」(47.9%)、「働きやすい」(46.2%)という順になっており、とくに「収入」の面で地方暮らしにあこがれながらも、なかなか踏み出せない人が多いようだ。

若い世代を中心に芽生え始めてきた「地方移住」には、まだまだ多くのハードルがありそうだが、なかなかに興味深い結果となった。

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