宇宙の生命体探索は次なるステージへ。「存在するか」ではなく「いつ見つかるか」

無限の広がりを持つ宇宙の中で、我々は“ひとりぼっち”……なわけがない

長らく科学者たちは宇宙全体に生命が存在するか探求してきたが、いまや彼らを「探し出す」という視点へ変わり始めている。

その変化を象徴するかのように、先日「NASA」のジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡が、私たちの太陽系外の惑星で生命の存在を示唆する微かな兆候を探知した。

探索の舞台となっているのは「K2-18b」、太陽系から120光年ほど離れた惑星だ。この天体は生命が生存可能な「ハビタブルゾーン」と呼ばれる領域に位置し、その大気には、地球上で生命体によって生成される物質の存在が示唆されている。

『BBC』によると、この研究を主導したケンブリッジ大学天文学研究所のニック・マドゥスダン教授は「5年以内に、宇宙の生命に対する私たちの理解に“大きな変化”が起こる」と予測しているそう。

「私たちが研究している最初の惑星で生命の痕跡が発見されれば、宇宙に生命が普通に存在している可能性が高まる」とのことだ。

さらに、木星の調査を率いた他の科学者は、「もし木星の氷衛星に一つも生命が存在しなかったら、それは驚くべきことだ」とまで述べているという。

多くの研究者にとって、地球の外に生命体が存在することは、もはや自明のことと思われているようだ。ともすれば、そう遠くない未来、「今世紀最大の科学的発見」が待っているかもしれない。

ついに宇宙探索もここまできたか!「宇宙人なんているもんか」と否定し続けてきた人も、もう信じるしかないんじゃない?

未知の生命体と対面するその瞬間を、あれこれ自由に想像しながらみんなで待つことにしましょう。

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TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。