点字ブロックの進化版!段差をなくしたゴム製の「点字マット」

道路や駅、ショッピングモールなど、さまざまな場所に視覚障害者用の点字ブロックが設置され、重宝されている。

一方で、意外にもその凹凸が激しく、足の不自由な方や車椅子、ベビーカーなどを使う方にとっては、歩行の妨げとなることも。

では、凹凸がない点字ブロックがあることをご存じ?

誰にとっても不自由のない存在へ
点字ブロックの新解釈

©錦城護謨株式会社

2015年に開発された、こちらの「歩導くんガイドウェイ」というゴム製マットは、白杖でたたいたときの床の音や当たり心地、足裏から伝わる感触の違いで、視覚障害者を目的地まで誘導する仕組み。

そのため、表面には凹凸がなく、中心部に向かってなだらかな傾斜があるのみ。より幅広い人々が不自由なく使える設計が施されている。

©錦城護謨株式会社

また、両面テープで貼るだけで設置できる点も特徴の一つ。これなら多くの施設で簡単に導入でき、例えば現状の点字ブロックを延長するようにつなげて使うことも可能だソウ。

今では累計1200ヵ所以上の施設に設置されており、発売から9年が経った今、持続可能な社会の実現につながる優れたプロダクトに贈られる「ソーシャルプロダクツアワード2024」の「優秀賞」を受賞した。

さまざまなカラーバリエーションがあり、用途や施設のデザインによって、特注色の製作も可能なため、今後もさらなるインクルーシブデザイン加速の一手となってくれるはずだ。

Top image: © 錦城護謨株式会社
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。