環境配慮へのJALの本気度が伝わる施策。世界初「紙製のアレ」に注目!

紙製以外の選択肢は、空の旅にも……!

先月1日より、羽田空港・成田空港のJALラウンジにて世界初となる「紙製歯ブラシ」の提供がスタートしたそうだ。

100%国産の紙製
“1回で捨てない”歯ブラシ

©株式会社エステック

幅広い分野に高品質な技術を提供している「株式会社エステック」が開発を手掛けた同アイテムは、一般的な使い捨て歯ブラシと遜色ないルックスでありながら、ただの使い捨て歯ブラシだと侮ってはいけない。

3回程度は使える、という“使い捨て”のこの歯ブラシ。柄の部分に使用される紙は日本国産品で、それも適切に管理された認証林や調達経路から得られた原材料で製造された製品を示す「FSC™️認証済」のもの。

環境対策に向けたJALの本腰
“ただの移動手段”からの脱却

JALグループは、2023年からESG(環境・社会・ガバナンス)戦略を最上位として位置づけ、環境に配慮しつつ「人と物の移動を通じた関係とつながりの創出」に取り組んできた。その皮切りとして掲げているのが、JALの全機内客室とラウンジにおいて2025年までに「新規石油由来」の使い捨てプラスチックを用いた自社企画製品を廃止する、という目標だ。

そうした取り組みの中でボトルネックとなったのが歯ブラシ。素材変更で脱プラスチック化を模索するなかで辿りついたのが、エステックのFSC™️認証済み歯ブラシという選択肢だったようだ。

また、JALは3月にも余剰ご飯由来のクラフトビールをリリースしたり、100%植物由来バイオポリマーを用いた食器を導入するなど、環境配慮を実現するアクションで構成に転じてきた。

環境対策に関わるこうした取り組み、本来ならば企業側からもっと声高に発信しそうなものだが、意外にもJALは粛々とスマートに改革を進めている様子。まるで、「今のご時世、それが当たり前」というように。

JALの次なる一手にも注目だ。

Top image: © 株式会社エステック
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。