いま、「定期観光バス」がオモシロい!

何気ない一日に思えるような日が、世界のどこかでは特別な記念日だったり、大切な一日だったりするものです。

それを知ることが、もしかしたら何かの役に立つかもしれない。何かを始めるきっかけを与えてくれるかもしれない……。

アナタの何気ない今日という一日に、新しい意味や価値を与えてくれる。そんな世界のどこかの「今日」を探訪してみませんか?

日本初の定期観光バスが運行開始

長いコロナショックによる自粛から、ようやく活気を取り戻しつつある観光業。「いざ、海外へ!」とは、なかなか簡単にはいきませんが、日本各地をめぐる旅の楽しさにあらためて気付かされる、そんな今日このごろです。

さて、12月15日は国内旅行とゆかりのある一日。

地域の名所や景勝地をめぐる路線定期運行の乗合バス。いわゆる定期観光バスが初めて運行をスタートしたのが1925年の今日のこと。

東京で定期遊覧乗合バス(東京遊覧乗合自動車および東京乗合自動車による運行)が、上野から出発し日比谷公園、銀座通り、愛宕山、明治神宮などを遊覧。地方から訪れる人々の観光の足として、親しまれていたようです。

すでにヨーロッパでは、第一次大戦後より乗合馬車や乗合自動車で各地の古戦場を案内人を乗せてめぐる、観光バスの原型となるツアーがあり、これが今日の定期観光バスの始まりとされています。また、同時期ロンドンやパリでも市内観光を目的とするバスが運行していたんだとか。

ところで、関東近郊の人にとって観光バスといえば「はとバス」ですよね。そのはとバスの前身、新日本観光株式会社が設立したのは戦後の1948年のこと。翌年3月には「東京半日Aコース」の運行を開始。当初の運賃は250円でした。

新宿を出発して皇居前広場→浅草観音・仲見世→国会議事堂前→東京タワーというコースは、発着地や下車観光地の変化は多少あるものの、2021年現在でも運行継続されている東京観光の鉄板コースなんですよね。

観光ニーズの多様化にともない、コースの新設や見直しがなされ、その度に独創的なプログラムが。1960年代には結婚適齢期の女性を対象に、着物の着付けやテーブルマナーを学ぶ「ブライダルコース」が登場。さらには、受験を控える学生たちに向けた大学をめぐるコース。

なかには、今じゃ考えられないような驚きの内容も。1971年、世の中の高級志向を受けて登場したのは、帝国ホテルをはじめとした高級レストランやクラブを周遊する夜間コース「ワールドナイトAコース」、さらには六本木や赤坂、新宿のクラブをめぐるコースが出現。

じゃあ、現代はすべてご年配向けの内容かといえば、さにあらず!

たとえば「川崎工場夜景スポットめぐり」や、今の時期なら「東京湾上初日の出クルーズ」、さらに極めつけは2年ぶりに復活するという「2021年歳末&2022年新春ミステリーツアー」。これ、当日までどこに行くか?どんなことをするか?まったく明かされないという、超シークレット企画なんだそう。

見て、買って、食べて、楽しんで。どうです?定期観光バス、意外に盲点だったでしょ。最後にハッキリこう言います。2022年は定期観光バスがおもしろくなる!(期待を込めて)

Top image: © iStock.com/Tero Vesalainen
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