ヒラメキが欲しければ、今すぐ「風呂」に入れ!

何気ない一日に思えるような日が、世界のどこかでは特別な記念日だったり、大切な一日だったりするものです。

それを知ることが、もしかしたら何かの役に立つかもしれない。何かを始めるきっかけを与えてくれるかもしれない……。

アナタの何気ない今日という一日に、新しい意味や価値を与えてくれる。そんな世界のどこかの「今日」を探訪してみませんか?

INTERNATIONAL BATH DAY
(お風呂の日)

空前のサウナブームで疲労回復からストレス改善、さらに睡眠の質向上と、なんでもかんでもサウナ至上主義なところもありますが、なんと言ったって極上のリラックスタイムをくれるのは、いつの時代だってお風呂ですよね。

いささかゴーインではございますが、今朝はそんな「お風呂」のお話です。

温泉や銭湯を含めた日本の風呂文化をユネスコの世界無形文化遺産に登録すべく活動する団体によって、2月6日が「お風呂の日」と制定されたようですが、海外では今日がその記念日(International Bath Day)。

これ、どうして6月14日なのかを紐解いていくと、かな〜り歴史を遡ることになるのです。あのヒット作『テルマエ・ロマエ』の古代ローマよりもさらに昔。舞台は紀元前の古代ギリシア……。

支点・力点・作用点でおなじみ「てこの原理」を発見したアルキメデス。名前は聞いたことありますよね。彼の名をとってつけられた「アルキメデスの原理」というのもあります。

物理に強い人はご存知でしょうが、「浮力」の法則を解いたこの原理。じつは、ここにお風呂が関係していたんだとか。

当時の古代ギリシアの植民地であったシラクサ(現在のシチリア島南東部)を治めていた王ヒエロン2世は、神殿に奉納する金の冠を金細工師につくらせました。

ところが製作された冠に、銀が混ぜられているとの密告が入ります。金に混ぜものをして、王から預かった金の一部を金細工師がくすねたという噂が。

真偽をたしかめるべく呼ばれたのが、物理学者アルキメデス。ただし、王冠を壊したり形を変えることは断じて許されなかったそう。

然しもの天才学者をもってしても、王冠を傷つけずに混ぜものの有無を見分けることは難題。きっと日々脳をフル回転したことでしょう。

そして……ある日、アルキメデスは気分転換に浴場へと向かいました。お風呂に人々が入るたび、ザザ〜っと湯船からお湯があふれ出るのを目にした瞬間、アルキメデスの脳にひとつの閃きが降りてきたようです。

「そうか、その手があったか!」

アルキメデスは服を身に着けることさえ忘れ、裸のまま「Eureka! Eureka!(見つけたぞ〜!) 」と叫びながら浴場を飛び出していったんだとか。

浴槽で発見したもの、それこそがアルキメデスの原理(浮力の原理)でして、人々が浴槽に入ることであふれ出たお湯の体積は、人々の体積と等しいとの理論です。

彼は王冠と同じ質量の金塊と王冠を天秤に吊し、それを吊るしたまま水の中に入れることで、王冠を壊すことなく混入物を見抜いたそうです。

水に浸すことで物体の体積を正確に割り出す。この原理を発見したのが、どうやら6月14日だとかで。これをお風呂にかけて祝福したのが「National Bath Day」というわけ。

さてこの話、どこまでがフィクションなのかは定かではありませんが、ニュートンの目の前で木から落ちたリンゴよろしく、物理学を代表する原理誕生の瞬間にお風呂が存在したならば……なかなかこれも“オツなもの”じゃないですか。

話が脱線しっぱなしでしたが、今夜のお風呂はいつも以上に楽しんでくださいね。

Top image: © iStock.com/Snowdrop
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。